犬はチーズを食べても大丈夫?与える際の注意点やおすすめの手作りレシピ
愛犬の隣でチーズを食べると、物欲しそうに見つめられることはありませんか?
タンパク質などの栄養を豊富に含むチーズは、犬が食べても大丈夫な食材ですが、むやみやたらに与えるのはよくありません。
この記事では、チーズの栄養素や与える際の注意点などを解説します。
与える目安量などを知り、適切にチーズを食べさせましょう。
チーズは犬に与えても大丈夫!
チーズには中毒成分が含まれていないので、犬が食べても大丈夫です。むしろ、チーズが好きな犬は多く、薬を嫌がる場合に薬をチーズで包んで飲ませたり、食欲が落ちたときにごはんにトッピングして食欲を促したりなど、さまざまなシーンで活用できます。
チーズの栄養素・成分を紹介
チーズには以下のような栄養素が含まれていますが、犬に必要な栄養を全てカバーできるわけではないので、補助的に与えるものと考えておきましょう。
タンパク質
チーズに含まれるタンパク質は筋肉や臓器、皮膚や被毛など、体の組織の構成に欠かせない重要な栄養素です。また、エネルギー源などにもなります。(※1)
ビタミンA
チーズにはビタミンAも含まれています。ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持をサポートする役割をしています。また、視力を保ったり抵抗力を強めたりする働きもあります。(※3)
脂質
炭水化物やタンパク質と並ぶ三大栄養素の脂質も多く含まれており、体内でエネルギー源になります。(※2)チーズの脂肪球は比較的小さく、消化や分解がされやすいのが特徴です。
犬にチーズを与える際の注意点
愛犬の健康を損ねないために、犬にチーズを食べさせる際の注意点を覚えておきましょう。
お腹を壊わす可能性もある
チーズを食べてお腹を壊す可能性もあるので気をつけましょう。チーズをはじめとした乳製品には乳糖が含まれているのですが、犬は乳糖を分解するラクターゼと呼ばれる消化酵素の数が少ないので、消化不良や下痢を起こす犬もいます。
チーズに含まれる乳糖は牛乳に比べて少ないですが、乳糖の分解能力は個体によって異なるため、少量であってもお腹を壊すことも考えられます。そのため少量からスタートして、愛犬の様子を観察しながら与えるようにしましょう。
乳製品アレルギーに注意
牛乳に対してアレルギーを持っている場合は、同じ乳製品であるチーズにもアレルギーを起こすリスクがあるため注意が必要です。また、食物アレルギーがない犬の場合でも、初めて与える場合は少量にして、アレルギー反応が起きないかよく観察しておきましょう。
犬にとってチーズは絶対に必要な食材ではなく、このようなリスクもあるので無理に与える必要はありません。
脂肪分・塩分が少ないものを少量与える
チーズは脂質や塩分が多いので、たくさん与えると肥満や内臓のトラブルなど、体に悪影響を及ぼす可能性があります。与えるのであれば、脂質や塩分の含有量が少ないチーズをひとかけ程度にしておきましょう。
脂質や塩分が少なめのカッテージチーズやモッツァレラチーズ、リコッタチーズなどが犬に食べさせるのに向いています。ブルーチーズをはじめとしたカビ系のチーズは、犬の体にどのように作用するのか詳しく分かっていないので与えるのは控えましょう。
また、犬がチーズを欲しがる場合は、犬用のチーズもおすすめです。犬用のチーズは脂質や塩分が少なく、カロリーも抑えて作られています。
チーズを使ったおすすめ手作りレシピ
ここでは、チーズを使って愛犬のために簡単に作れる、おすすめのレシピをご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。
チーズクッキー
パルメザンチーズを使った犬用クッキーです。クッキーは日持ちがするので、まとめて作って保存しておけるのが嬉しいところです。
材料
- 小麦粉:50g
- パルメザンチーズ:小1
- オリーブオイル:小1
- 水:小2
作り方
- ボールにすべての材料を入れてこね合わせる。パサついてまとまらない場合は、オリーブオイル、もしくは水を少量加える。
- めん棒に小麦粉を少々振り、5mm程度の厚さにする。
- 好みの型でくり抜き、クッキングシートを敷いた天板に並べて、180度で10〜15分焼いて完成。
手作りカッテージチーズ
市販のカッテージチーズには、塩や保存料が入っているものが多いので、それらを含まないカッテージチーズを作っておやつとしてあげるものよいでしょう。
材料
- 牛乳:300cc
- 酢:30ml
作り方
- 鍋に牛乳を入れてフツフツしてくるまで温めて火を止め、酢を入れて静かに混ぜる。
- 5分程度そのままにして、分離したら布きんを被せたボールに流し入れて漉す。
- 布きんにカッテージチーズが入ったままの状態で布を軽く絞って、水で洗い流せば完成。(最後に水で洗い流すことで酢の匂いが薄まります)
犬が大好きなチーズは上手に取り入れることが大切
チーズにはタンパク質やビタミンが含まれ栄養価が高いですが、脂質も多いので与えすぎに注意が必要です。チーズの中でも脂質や塩分が少ないものや犬用チーズ、もしくは手作りしたカッテージチーズなどを与えるようにしましょう。
チーズが好きな犬は多く、薬を飲ませる際などにも役立ちます。上手に取り入れてくださいね。
<参考文献>
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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