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甘酒が犬にもたらす驚くべき効果とは!シニア犬の食欲増進と水分補給にも

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「飲む点滴」「飲む美容液」とも呼ばれ、近年その高い栄養素が注目を浴びている甘酒。特に健康に気を使う女性に人気のドリンクの1つです。また、人間だけではなく犬にとっても嬉しい栄養価がたくさん含まれている甘酒は、夏バテ予防の強い味方。今回は、そんな甘酒が犬にもたらす効果や与え方の注意点について詳しく解説します。

甘酒が犬にもたらす驚くべき効果とは!シニア犬の食欲増進と水分補給にも

目次

  1. 犬に甘酒を与えることで期待できる効果
  2. 犬に甘酒がおすすめな理由
  3. 犬と甘酒、こんな子は注意が必要!
  4. 上手に与えて愛犬の栄養補給に役立てたい甘酒

犬に甘酒を与えることで期待できる効果

甘酒

 日本の伝統飲料として世界からも注目されている甘酒は、「国菌」に指定されている麹菌によって生み出される豊富な栄養素が特徴の発酵飲料です。糖質やカロリーは高めですが、それを上回る健康効果が人だけではなく犬にも期待できることも甘酒の魅力と言えます。

血圧抑制効果

 麹菌によって産生されたペプチドは、血圧の上昇を抑えるとされている成分です。犬も高脂肪の食事や加齢によって高血圧になってしまうことがあります。さらには血圧が高くなることで腎機能が低下する恐れもでてきます。冷たい甘酒を朝飲むことで、血圧を下げる効果を期待できるとされているため、朝ごはんの時に与えることがおすすめです。 

腸内環境を整える効果

 発酵飲料である甘酒には、オリゴ糖が豊富に含まれています。オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなり減少しがちな善玉菌を増やす働きをする成分です。犬にとって健康な毎日を送るためには、腸内環境を整えることは欠かせません。また腸内環境を整えることにより免疫力アップにもつながります。 

夏バテ・疲労回復効果

 甘酒に含まれている消化酵素とビタミンB群は疲労回復や新陳代謝アップに期待できる成分です。また、エネルギー源ともなるブドウ糖とオリゴ糖も豊富に含まれています。さらに吸収率が高いためシニア犬にも効果が期待できます。 

犬に甘酒がおすすめな理由

甘酒

 江戸時代から栄養ドリンクとして人々に親しまれてきた米麹甘酒は、犬にもぜひ飲ませてあげたい飲み物の一つです。現在市販されている甘酒には、米麹から作られているノンアルコールタイプと酒粕から作られるアルコール分が含まれているタイプの2種類があります。

このうち、犬にとって有効な栄養素が含まれているのは、米麹から作られるノンアルコールタイプです。まずは、犬に甘酒をおすすめする理由についてご紹介します。

ミネラルも豊富

 甘酒には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルの他に、微量元素である銅やマンガンも豊富に含まれています。ミネラルは、ビタミンと同じく加熱によって壊れてしまう成分であるため、ドッグフードなどの加熱食品を主に食べている犬の場合は不足しがちです。 

犬が大好きな甘さで栄養補給

 甘酒の甘みの元は、麹菌の酵素が米に含まれるでんぷん質を糖分に変える働きをするためです。米麹の酵素によって作られるオリゴ糖は、腸内細菌であるビフィズス菌など善玉菌のエサになる栄養素です。オリゴ糖がたっぷり含まれている甘酒は、糖質が100mlあたり約18gと他の清涼飲料水に比べ糖質が高い飲み物として知られています。そのためカロリーも100mlあたり約81kcalと高めです。

食欲の落ちてきたシニア犬や体調が悪くご飯を食べたがらない犬でも、甘くて飲みやすい甘酒なら比較的抵抗なく飲めるため、栄養補給に適していると言えます。

ビタミンB群が豊富

 甘酒を作る米麹には、ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、葉酸、ビオチン、イノシトール、ナイアシンといったビタミンB群が豊富に含まれています。水溶性ビタミンであるビタミンB群は、エネルギー代謝、皮膚、口腔内の粘膜保護、アミノ酸の代謝、赤血球の生成、脂肪の分解など犬にとって大切な栄養素です。

また、水溶性ビタミンは熱で壊れやすいため、加熱食品であるドッグフードや加熱された手作り食などを食べている犬に不足しがちなビタミンでもあるため、積極的に摂取を心がけたい栄養素とも言えるのです。

必須アミノ酸が全て含まれている

 必須アミノ酸とは、犬の体内で合成できないために食事から摂取する必要のあるアミノ酸のことを呼びます。犬には、トリプトファン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、リジンなど10種類の必須アミノ酸が必要とされています。タンパク質を作るアミノ酸は、犬の生命維持にとって必要不可欠な栄養素で、重要なエネルギー源もあるのです。<\p>

甘酒には、犬に必要な必須アミノ酸すべてが含まれています。さらには、アミノ酸のバランスを評価をする指標であるアミノ酸スコアも100という完ぺきといってもよい飲み物なのです。

酵素がたっぷり

 酵素は、犬が健康で元気な毎日を送るために必要な物質です。酵素とは、体内で化学反応を起こすために必要不可欠な「タンパク質」のことです。酵素は犬の体内でも作られますが、その量には個体差があります。また、一生の間に作られる酵素の総量は生まれつき決まっていると言われています。米麹から作られる甘酒にはそんな酵素がたっぷり含まれています。 

シニア犬に欠かせない消化酵素が豊富

 犬の体内でも作られる消化酵素ですが、加齢や食生活、薬品などによって消費され、酵素不足となる傾向にあります。特に、食欲が落ちてきたシニア犬や病気の犬は、より多くの代謝酵素が必要となり、消化酵素の生産量が減ってしまいます。そのため、消化酵素の代わりとなる食物に含まれている酵素を摂取することが有効なのです。

麹には、30数種類以上の酵素が含まれていると言われますが、中でもアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼといった3大消化酵素が豊富に含まれていることが特徴です。これらの酵素が豊富に含まれている甘酒を飲むことで、消化のサポートに役立ち、食欲増進にもつながるのです

犬と甘酒、こんな子は注意が必要!

犬
alvannee Unsplash

 食欲のない犬や偏食がちな犬にとって、栄養補給ドリンクともなる甘酒。与える時には米と麹だけで作られた甘酒を選ぶことが大切です。犬にもさまざまな健康効果が期待できる甘酒ですが、与える際には注意が必要な場合があります。 

与えすぎは肥満を招く恐れも

 甘いものが大好きな犬にとって甘酒は魅力的な飲み物です。しかし、糖質やカロリーが高いため、喜ぶからといって与えすぎは糖質やカロリーがオーバーする可能性があるため注意が必要です。 

悪性腫瘍と診断された場合は与えない

 甘酒に多く含まれているブドウ糖は、悪性腫瘍のエネルギー源となる成分です。そのため、悪性腫瘍と診断された場合は、甘酒を与えないようにしてください。その他の疾患がある場合にも獣医師に相談するようにしましょう。 

微量元素の銅を肝臓に蓄積しやすい犬種がある

 銅は過剰に摂取した場合、胆汁によって排泄されますが、犬種によっては肝臓に蓄積しやすくなることがあるため、与えすぎには注意が必要です。特に、ペドリントンテリア、ウエストハイランドホワイトテリア、スカイテリア、ダルメシアン、ドーベルマンピンシャーは銅関連性肝疾患の好発犬種とされています。

また、コッカースパニエル、ラブラドールレトリバー、スタンダードプードル、ドーベルマンピンシャーは慢性肝炎の好発犬種とされているため、与える際には十分に注意をしましょう。

上手に与えて愛犬の栄養補給に役立てたい甘酒

甘酒

 古来より日本人の栄養ドリンクとして愛飲されてきた甘酒は、その栄養成分が点滴に含まれている成分と似ていることから「飲む点滴」と呼ばれるようになりました。甘くて美味しい上に栄養豊富な甘酒は、犬も大好きな飲み物です。また、米麹とお湯があれば自宅で簡単に手作りできるところも魅力の一つ。水で薄めたり、プレーンヨーグルトに混ぜたり、ミルクで割ったりするだけではなく、甘酒アイスクリームや甘酒プリンなど活用方法もさまざまです。栄養豊富で美味しい甘酒を愛犬の食生活にぜひ取り入れてあげてくださいね。 

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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