犬のニキビの正体とは?症状や対処法、自宅でできる予防策をご紹介

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愛犬に触れているとき、顔やおなかに「ニキビ」のようなものを見つけたことはありませんか?

放っておくと酷いかゆみがでたり、毛が抜けたりとさまざまな症状があらわれてしまいます。

犬のニキビは、病院へ行き治療をしてもらうことで改善するため、見つけたときは放置せず一度病院へ連れて行きましょう。

今回は、犬のニキビの原因や治療法、自宅でできる予防策についてご説明します。

犬のニキビの正体とは?症状や対処法、自宅でできる予防策をご紹介

目次

  1. 犬にニキビはできるのか?
  2. 犬のニキビの原因
  3. 犬のニキビの治療法
  4. 犬のニキビの予防法
  5. まとめ

犬にニキビはできるのか?

犬にニキビはできるのか?
belart84 Unsplash

人は食べ過ぎたときや、ストレスが溜まったときなどに赤っぽいニキビや白ニキビができますよね。

犬も人同様に、ニキビができるんです。

犬ニキビの正体や、できる原因について詳しくご説明します。

ニキビの正体は「膿皮症」

犬のニキビの正体は「膿皮症」という皮膚炎で、犬の皮膚トラブルのなかでも多くみられる病気です。

もともと皮膚に常在している「ブドウ球菌」という常在菌の一つが、膿皮症の主な原因です。

皮膚のバリア機能の低下や、風邪やストレスで免疫力が低下した際に、「ブドウ球菌」が過剰に増えて皮膚に入りこむことで感染しニキビとなります。

膿皮症は、免疫力が低くなりがちな子犬やシニア犬によく見られるでしょう。

では犬のニキビである膿皮症には、一体どのような症状があるのでしょうか?

膿皮症の症状

膿皮症を発症すると、さまざまな症状があらわれます。

放置するとどんどん酷くなってしまうため、早めの対処が必要です。

ニキビのような赤い発疹

膿皮症を発症すると、人のニキビのように赤くポツポツとした発疹が見られます。

最初は毛元にできる小さな発疹ですが放置すると膿ができ、潰れることによって体全体に広がりやすくなってしまうのです。

また、膿皮症は赤っぽい発疹だけではなく、白ニキビのような丸いしこり状のものや黄色や緑っぽく膿んでブツブツになったものができることもあります。

かゆみ

膿皮症になると、かゆみが伴います。

かゆいのを解消するために、爪で引っ掻いたり舐めたりすることでさらに症状が悪化してしまうでしょう。

また、膿皮症を放置することでかゆみがどんどん酷くなり、愛犬がつらい思いをしてしまいます。

掻くことで皮膚にかさぶたができたり、掻きすぎてえぐれたりしてしまうため、放置せず病院へ行くようにしてください。

フケ

膿を持った発疹や赤くポツポツとした発疹だけではなく、黄色っぽいフケが見られることも多いです。

皮膚が乾燥した際にも乾いたフケが出ますが、異常にフケが多い場合は皮膚トラブルが原因かもしれません。

「ただのフケ」と安易にとらえず、愛犬がかゆがったり気にしたりしているときは、一度病院へ連れて行きましょう。

抜け毛

膿皮症になると、毛が抜けるといった症状もあらわれます。

毛だけではなく、鱗のように皮がポロポロと剥がれてくることもあるでしょう。

膿皮症は全身で起こる皮膚病ですが、特におなかや背中、内ももに症状がでることが多いです。

おなかや内ももは注意して見ないと気づきにくいため、日頃からスキンシップをとりながら愛犬の皮膚チェックを行いましょう。

犬のニキビの原因

犬のニキビの原因
edsonfotopet Unsplash

犬のニキビである膿皮症を引き起こす原因は、免疫力の低下だけではありません。

良かれと思って愛犬にしていたことが、膿皮症を引き起こしやすくしているという場合もあります。

犬ニキビができる原因について、詳しく確認してみましょう。

免疫力の低下

ストレスを抱えていたり、風邪を引いていたりして免疫力が弱っていると、膿皮症に感染しやすくなります。

常在菌であるブドウ球菌は普段は悪さをしませんが、免疫力が弱まったときに皮膚の中で菌が異常に増えて皮膚炎を引き起こしてしまうのです。

犬は人よりも皮膚が薄く、皮膚のpHが細菌の増殖しやすい弱アルカリ性という理由から、膿皮症にかかりやすいと考えられています。 

免疫力が下がるとさまざまな病気にかかりやすくなるため、ストレスを解消してあげたり、栄養管理をしっかり行ったりするようにしましょう。

アレルギー

アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎で皮膚が弱っているワンちゃんは、二次的に膿皮症を発症しやすいといわれています。

何らかの皮膚トラブルを抱えていると、皮膚の常在菌であるブドウ球菌が増殖しやすくなってしまうのです。

また、「衛生管理はしっかり行っているのに膿皮症になった」という場合は、普段与えているドッグフードが原因かもしれません。

ドッグフードに含まれている食材や添加物が原因で、アレルギーを引き起こしている可能性があります。

愛犬に与えるドックフードは、アレルギー食材や余計な添加物が含まれていない良質なものを選択するようにしましょう。

間違ったスキンケア

飼い主さんが良かれと思って行っているスキンケアが、膿皮症を引き起こす原因になっているかもしれません。

間違ったスキンケアで多いのが、洗いすぎです。

散歩で汚れたからといって毎回シャンプーを使って洗い流していると、肌の保護膜が洗い流されて皮膚が乾燥してしまいます。

皮膚が乾燥することでかゆみが生じ、掻きむしって皮膚トラブルを起こしやすくなってしまうのです。

皮膚を保護するためにも、愛犬のシャンプーは1ヶ月に2回程度にしておきましょう。

また、ブラッシングの仕方間違えている可能性もあります。

強くブラッシングをしすぎて皮膚を傷つけたり、ブラッシング不足で毛が上手く抜けずに蒸れたりすると、皮膚トラブルを起こしやすくなるのです。

不衛生

不衛生な環境で過ごすことも、膿皮症を引き起こす原因になります。

散歩した後に汚れた足で体や顔を掻いてしまうと、膿皮症に感染しやすくなってしまうでしょう。

また、顔の周りについた食べかすや汚れが原因で、感染が広がることもあります。

膿皮症は、もともとの体質や免疫力の低下といったことだけが原因ではなく、飼い主さんの生活環境によっても引き起こすことがある病気なのです。

犬のニキビの治療法

犬のニキビの治療法
karsten116 Unsplash

愛犬のニキビを見つけたときは、放置せず対処することが大切です。

自宅でできるケアもあるため、確認しておきましょう。

病院へ行く

犬ニキビを見つけたときは、放置せずなるべく早めに病院へ行ってください。

膿皮症は、内服薬を飲むことで症状が改善されていきます。

表皮のみの感染であれば、抗生剤を3週間飲めば治ることがほとんどです。

しかし、深在性膿皮症の場合は、1~3ヶ月ほどの服用が必要なこともあるでしょう。

また、症状が改善されても内部に細菌が潜んでいることもあるため、処方された内服薬は最後までしっかり飲ませるようにしてください。

ビタミンEを摂取する

自宅でできるケアとして、積極的に愛犬にビタミンEを与えてあげましょう。

ビタミンEが欠乏すると、皮膚疾患にかかりやすくなるといわれています。

犬には、以下のようなビタミンEを豊富に含む食品がおすすめです。

  • カボチャ
  • ほうれん草
  • いわし
  • 大豆

ただし、たくさんあげすぎてしまうと、カロリーや塩分を取り過ぎてしまうため、与える量には十分注意してください。

食材をあげるのが難しいときは、ビタミンEが含まれたサプリメントを与えてあげましょう。

犬のニキビの予防法

犬のニキビの予防法
Artem Beliaikin Pexels

皮膚トラブルを起こさないためにも、日頃から予防をすることが大切です。

ここから、飼い主さんに気をつけてほしいことや、犬ニキビにならないための対策法についてご説明します。

体温の調節

愛犬が過ごしやすいような環境づくりをしてあげましょう。

夏の暑い時期や湿度が高い時期は、皮膚が蒸れて細菌が繁殖しやすくなります。

皮膚トラブルの原因になってしまうため、夏はなるべくエアコンを使用して涼しく過ごせるようにしてあげましょう。

室温は22~25℃、湿度は50~60%を目安に、愛犬が過ごしやすい環境をつくってあげてくださいね。

乾燥のケア

皮膚が乾燥することで肌のバリア機能が低下し、皮膚トラブルを起こしやすくなります。

愛犬が頻繁に痒がっている、フケが気になるというときは、保湿ローションやスプレーなどを使用して皮膚を保湿してあげましょう。

また、愛犬をシャンプーするときは、刺激が少ないタイプのシャンプーを選ぶことも大切です。

シャンプー後に保湿剤を使用すると、より保湿効果が高まりますよ。

ストレス管理

愛犬がなるべくノンストレスで過ごせるように、ストレスは適度に解消してあげてください。

精神的なストレスは、自律神経の乱れを引き起こし免疫力を低下させてしまいます。

免疫力が低下すると犬ニキビを引き起こす原因になってしまうため、愛犬のストレスサインを見逃さないことが大切です。

散歩量が不足していないか?コミュニケーションは取れているか?など、愛犬との関係性を改めて見直してみましょう。

害虫・寄生虫の駆除

皮膚病は、外から来たノミやダニなどの害虫や、ヒゼンダニやニキビダニなどの寄生虫が原因の場合もあります。

散歩のときは草むらに近寄らないようにしたり、ダニ・ノミ取り首輪や予防薬を利用したりと、虫を寄せ付けないように対策をしましょう。

ダニやノミは、室温が13℃以上あれば冬でも活動できるため、夏だけではなくほかの時期にも注意が必要です。

アレルギー予防

愛犬がアレルギーを発症しないような環境づくりをしましょう。

アレルギーを引き起こす原因は、ペットフードや花粉、ハウスダストやノミなどさまざまです。

日頃から掃除を欠かさずに行ってハウスダストを減らしたり、食事の際はアレルギー対策フードをあげたりと、アレルギーになる原因を減らしましょう。

愛犬にアレルギーの疑いがある場合は、一度病院へ行きアレルギー検査を行ってみるのがおすすめです。

栄養バランスの管理

免疫力や皮膚のバリア機能を高めて健康を保つためにも、栄養のバランスが整った食事を与えるようにしましょう。

タンパク質やミネラルなどが不足してしまうと、体温が下がり免疫力が低下し、さまざまな病気にかかりやすくなります。

「今のドッグフードだけでは栄養面が心配」と不安に思ったときは、栄養バランスが整ったドッグフードに変更したり、サプリメントで補ったりしましょう。

こまめな皮膚のチェック

愛犬の異変にいち早く気づくためにも、こまめに皮膚の状態や毛並みをチェックすることが大切です。

犬のニキビは、「ただのニキビだから」と放置されてしまうことが多いです。

膿皮症を放置してしまうと、かゆみが酷くなり愛犬がつらい思いをしてしまうでしょう。

しきりに同じ場所を舐めている、いつもと何か様子が違うと思ったときは、早めに獣医さんに相談してください。

まとめ

まとめ
Ylanite

犬のニキビである膿皮症は、不衛生だったり間違えたスキンケアをしたりすることで発症しやすくなります。

放置することで悪化する可能性があるため、愛犬のニキビを発見したときは、早めに病院へ連れて行きましょう。

皮膚トラブルを起こさないためにも、室温・湿度の管理やストレスを溜めず愛犬が快適に過ごせる環境づくりをしてあげてくださいね。

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