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チワワの平均寿命について|注意したい病気や長生きの秘訣・健康管理を解説!

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チワワを新しく家族に迎え入れたかた、チワワを飼ってみたいなと思っている方はチワワの寿命って気になりますよね。いつかお別れが来ると分かっていても、愛犬とは少しでも長く一緒に居たいと考えてしまうものです。チワワが健康で長生きするためには適切な健康管理が欠かせません。今回は、人気犬種であるチワワに焦点をあてて、平均寿命やかかりやすい病気、長生きの秘訣について解説していきます。

チワワの平均寿命について|注意したい病気や長生きの秘訣・健康管理を解説!

目次

  1. チワワの平均寿命は?
  2. チワワの長生きの秘訣は?
  3. チワワがかかりやすい病気は?
  4. チワワが健康で長生きするために

チワワの平均寿命は?

チワワ

犬は人間と比べてしまうとやはり短命で、人間の年齢に換算すると、犬にとって1年間は人間の16年分に値します。7歳にもなれば(人間でいうと40歳半ばくらい)中年期の始まりですし、11歳(人間でいう60歳くらい)では本格的にシニア期です。もちろん、寿命には個体差がありますが、一般的にチワワはどれくらい生きることができるのでしょうか。 

平均寿命

チワワの平均寿命は、13歳〜16歳です。人間で換算すると68歳~80歳になります。

中型犬は12歳前後・大型犬は9歳前後が平均寿命と言われており、小型犬になるほど比較的、平均寿命が長い傾向にあります。そのため超小型のチワワは長生き犬種のひとつに該当します。しかし個体差や、日々の健康管理、生活環境など飼い主の努力によっても変わってくるので、一概には言えません。

年々、犬全体の平均年齢は伸びている

日本国内で、正式に確認がとれる最高齢のチワワはいませんが、日本で25歳まで生きたチワワがいるそうです・・! 人間の年齢で言えば約114歳!(すごい・・!!)このように犬の室内飼育が一般的になったことやペット医療・フード等の発達から、犬の平均寿命は年々延びている傾向にあります。

1980年頃、犬の平均死亡年齢は2.6歳とかなり短かったのです。驚きですよね。まだまだペット医療は進化し続けるはずです。現在では治療のしようがない難病の対処法も、きっと将来には確立されるはずです。犬猫平均寿命30年になる日も遠くはないのではないでしょうか?

チワワは何歳からシニア突入?

小型犬は大型犬よりも高齢期に入るタイミングが遅いとされています。

大型犬は一般的に7歳頃からシニア期に突入すると言われていますが、超小型犬のチワワは10歳くらいからシニア期に突入すると言われています。(※個体差によって異ります)

チワワの10歳は人間の年齢に換算すると56歳であり、人間も50代くらいから体の不調が出やすくなると考えればイメージがしやすいかもしれません。

シニア期に入った場合の老化のサインは以下になります。

・睡眠時間が増えた。

・動きがゆっくりになってきた。

・毛のツヤが悪くなってきた。

・遊ぶ時間が減った。

・食欲が落ちてきた。

・粗相をするようになった。

老化のサインは比較的どの犬種にも共通しています。上記の症状が見られたら、シニア期に入ったと言えますが、中には病気を老化と勘違いしてしまう飼い主さんもいますので、いつもと体調に変化がないか注意深く観察しましょう。

ちょっとでもおかしいと感じたら、すぐに病院に連れて行ってあげることが病気の早期発見に繋がります。

チワワの長生きの秘訣は?

チワワ お花

愛するチワワには長生きしてほしいですよね。チワワの長生きの秘訣を解説していきます。 

理想体型を維持する

の平均体重は1~3kgとされており、生後7~10ヶ月でほとんど成犬の大きさになると言われています。そのため、生後10ヶ月くらいまでは急激に成長しますが、以降はゆるやかに成長していき、1歳くらいで止まることが一般的です。

チワワの平均的な体重推移

生後40日 

300g~400g程度

生後2ヶ月

450g前後

生後3ヶ月

 650g前後 

生後4ヶ月 

 850g前後 

生後5ヶ月

 1.2kg前後 

生後6ヶ月

1.6kg前後

生後7ヶ月

1.8kg前後 

生後8ヶ月 

2kg前後 

生後9ヶ月

2.2kg前後 

生後10ヶ月  

2.3kg前後 

生後11ヶ月 

2.4kg前後 

生後12ヶ月  

2.5kg前後 

ただチワワは個体差が大きい犬種でもあります。中には遺伝で生まれつき大きく、3kgを超えてしまう子もいますので、平均体重を気にしすぎる必要はありません。チワワの理想体型は、身体を触った時に骨を確認できるくらいが理想です。また、上から見た時にウエストがなだらかな曲線を描いていれば問題ありません。

それ以下であれば痩せぎみ、それ以上であれば肥満傾向になります。とくに、去勢・避妊済みの犬の場合は太りやすいので注意が必要です。

適度な運動をおこなう

超小型犬に分類されるチワワは運動は必要ないと思われがちですが、活発な犬種のため日々のお散歩は欠かせません。室内を動き回っているだけで必要な運動量は確保されますが、ストレスの解消や肥満防止のためにも、1日2回、20分ほどのお散歩に行きましょう。実際に、外で散歩をする機会が多い犬ほど長生きしやすいという研究結果も出ているんですよ!、外に出て太陽の光を適度に浴びることが長生きの秘訣とも言えます。雨の日でお散歩に行けない時でも室内で引っ張りっこなどの遊びをしてあげると好奇心が満たされ喜びます。

意外と重要!デンタルケア

意外と知られていないのが、デンタルケアです。犬は2歳以上になると、約8割が歯肉炎や歯周病になったりその予備軍であると言われています。こうしたトラブルを抱えてしまうと、食欲不振による体力低下だけでなく歯肉から細菌やウイルスが侵入し、感染症のリスクが高まります。そのため、犬も毎日の歯磨きが大切になります。 

定期的な健康診断

病気の発症リスクが低い傾向にある成犬期であったとしても、年に1~2回の健康診断を受けるようにしましょう。健康診断で血液検査をすることで、病気を早期に発見し早期に治療を進めることができます。とくに、慢性腎臓病や心臓病などは、症状が出る頃には病気が進行していることが多いため、早期発見・治療が大切です。 

ストレスを与えない

チワワはストレスに弱く寂しがり屋な性格をしています。そのためちょっとした環境の変化にも敏感で、すぐにストレスを感じてしまいます。私たちもそうですが、ストレスは病気、ひいては寿命に繋がります。

何がストレスになるかは個体差もあるかと共いますが、

・同居家族・動物が増えた、減った

・家に人の出入りが増えた

・ケージやベッドを買い替えた

・引っ越し等で環境が変わった

などがストレスの要因になることが多いようです。チワワにとって快適な住環境を整え、ストレスのない生活を心掛けましょう。

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温度管理

チワワはメキシコ出身の犬種のため、寒さには強くありません。冬はスムースコートのチワワは特に、犬用ヒーターや毛布などを活用して暖かい環境を整えてあげることが大切です。また、ロングコートのチワワの場合は、毛が長いため熱がこもりやすく皮膚炎になることもあるので、夏場はひんやりした犬用ベッドを用意したり、エアコンが効いた部屋にケージを移動するなど工夫してあげましょう。

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チワワがかかりやすい病気は?

チワワ

チワワには、犬種特有の病気や小型犬特有の病気などがあるため、早期発見・早期治療が寿命に大きく関わってきます。

気管虚脱(きかんきょだつ)

気管虚脱(きかんきょだつ)はチワワが発症しやすい病気です。

気管が押しつぶされて変形することで発症する病気です。

「気管」は口や鼻から吸いこんだ空気を肺に通すための管で、この気管が何らかの原因で歪んだり、押しつぶされることで、正常な呼吸ができなくなってしまう病気のことをいいます。

空気を取り入れづらいため、はじめは、乾いた咳や「ゼーゼー」「ガーガー」といったのど鳴りが聞こえます。症状が悪化すると、呼吸困難・体温調整がうまくできなくなる・舌が紫色になる症状(チアノーゼと言います)が出てくる場合もあります。

いびきのように聞こえますが呼吸がしづらい状態なので辛そうに呼吸をしている場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。

水頭症(すいとうしょう)

犬の水頭症は脳にある脳室と呼ばれる室内に「脳脊髄液」が過剰に蓄積してしまう病気で、脳脊髄液が必要以上に溜まると、脳が圧迫されさまざまな神経症状が現れる病気です。

水頭症になる原因は、【先天性】と【後天性】の2つに分けられます。ただ犬の水頭症は殆どの場合、先天性のものが大部分で、完治する可能性は低く、長期的な治療が必要になります。

先天性】の原因は、遺伝が疑われます。生後数か月で診断されることも多いのですが、具体的にどのように遺伝学的な要因が関わっているのかは明らかにされてはいません。

【後天性】(生後、何らかの原因で起こった)の原因としては、事故など頭を殴打することで脳が損傷を負うことのほか、脳内出血、髄膜炎、脳腫瘍、脳炎など脳のトラブルによることが大多数を占めます。

初期症状は、「落ち着きがない」「異様に攻撃的になる」といった症状が見られ、病気が進行していくと「視覚障害」「意識障害」「歩行障害」といった症状が現れてきます。

慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)

腎臓の機能が低下することによって起こる病気です。症状はゆっくりと進行します。治療をしても腎臓の機能は戻りません。初期段階では飼い主さんはほとんどこの病気に気づけません。腎臓の機能が50%以上失われて初めて、目に見える症状が出てきます。症状として多飲多尿が代表的ですが、この時点ですでに病気は進行していると思ってください。

早期発見・早期治療がとても大切な病気です。そのためには定期的な検査が重要です。血液検査と合わせて尿検査も実施すると良いでしょう。慢性腎臓病は完治困難なため、出ている症状を抑えて進行をゆるやかにすることが目的の治療になります。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべん へいさ ふぜんしょう)

心臓内にある僧帽弁の変形により、血液が逆流してしまう病気です。発症時はその逆流音として心内雑音が聴かれるのみで、大きな症状はみられないことが多いです。進行すると、咳やゼーゼーと苦しい息づかいをするようになります。さらに進行すると、肺に水が溜まる肺水腫を伴う呼吸困難となり、不整脈などにより突然死する場合もあります。完治することは困難なので、症状を抑えながら病気とうまく付き合っていく必要があります。食事療法、運動制限、薬物療法など様々な方法でこの病気を管理していきます。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)(パテラ)

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは犬のひざのお皿の骨(膝蓋骨)が本来の位置から外れてしまう状態のことをいいます。膝蓋骨を英語でpatella(パテラ)ということから、膝蓋骨脱臼を「パテラ」とも呼びます。小型犬だと、膝蓋骨の内側への脱臼(内方脱臼)が多くみられるようです。

パテラの原因は怪我によってパテラを引き起こすこともありますが、ほとんどの場合は先天性や遺伝的なものです。その他には骨に関連する栄養障害などがも挙げられます。

パテラの症状は、無症状~歩くことが困難な状態までと幅が広く、グレードによって重症度が分類されています。

グレート

症状

グレードⅠ 

膝蓋骨は触診で簡単に外せるが、手を離すと正しい位置に戻る。

普段症状はないですが、ときどき症状が出る。

グレードⅡ

膝蓋骨が自然に脱臼と整復を繰り返し、

無症状から重度の跛行まで状態はさまざま。

グレードⅢ

膝蓋骨は常に外れたままだが、手で押すと元の位置に戻せる。

普段から脱臼している状態。

グレードⅣ

膝蓋骨は常に外れたままだが、手で押しても元に位置に戻らない。

滑車溝が浅いもしくは欠損し、骨格の変形が重度で跛行するようになる。

グレードⅠ、Ⅱの軽度であれば脱臼しても屈伸などにより自然に整復することもあります。

階段など上下の運動や散歩中にキャンと鳴いて片足の挙上やスキップをするが、少し歩くと歩き方が戻るものが「グレード1、2」の例の一つです。グレードⅣにもなると常に脱臼した状態で歩行が困難になります。

膝蓋骨脱臼の疑いがある症状は以下になります。

・スキップしたり跳ねたりする

・脚を引きずる

・ひざを外側に向けて座る

・動きが硬く、ぎこちない

・起き上がらない

・脚を触ると痛がる

チワワが健康で長生きするために

チワワ
HG-Fotografie

チワワは比較的長生きする犬種です。小型犬特有のかかりやすい病気や、日ごろの生活でのストレスをケアし、大切な家族であるチワワが健康に長生きするために、今からできることを始めてみませんか?愛犬との絆も深まり、より楽しくより密度の濃い時間を共に過ごすことができるでしょう。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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