アメリカンピットブルテリアのお手入れはラク?被毛の特徴や抜け毛対策について解説
いかつい顔と筋肉質な体が代名詞ともなっているアメリカンピットブルテリア。
皮膚が薄く被毛が短いため、一目でムキムキの筋肉質であることがよくわかります。今回はアメリカンピットブルテリアの被毛の特徴やお手入れの方法について解説していきます。
目次
アメリカンピットブルテリアの被毛の特徴
長い被毛でフサフサもふもふな犬種とは対照的に、アメリカンピットブルテリアの被毛は、まるで生えてないかのように思えるほど短くまるでビロードのような被毛で覆われていることが特徴です。だからこそ、美しく光沢のある筋肉質の体が存在感を示しているとも言えます。
被毛カラー
アメリカンピットブルテリアの代表的なカラーは、ブラック、ホワイト、グレー、黄褐色、茶色ですが、レッド、ブルーなどのさまざまな毛色が存在します。単色だけではなくブラック&ホワイト、ブラック&グレー、ブラック&茶などの2カラーも多く、中にはトライカラーのパターンもあります。また、虎ほど鮮やかではありませんが、同じようなストライプが入ったパターン柄のブリンドルのアメリカンピットブルテリアもよく見られます。
被毛構造
一見するとシングルコートにも見えるアメリカンピットブルテリアですが、保温性の高いアンダーコートと体を守るオーバーコートの2層構造のダブルコートです。一説ではシングルコートのアメリカンピットブルテリアも存在するようですが、一般的にはダブルコートがスタンダードとされています。
コートタイプ
アメリカンピットブルテリアのコートタイプはスムースです。毛質は太くて短いですが、触感は滑らかでビロードのような肌触りです。この肌触りのよさに加え、ブラッシングによってより美しく輝く光沢もこの犬種の魅力のひとつと言えます。
アメリカンピットブルテリアのお手入れの仕方
短毛なアメリカンピットブルテリアは、お手入れに手間がかからないことも特徴です。頻繁にシャンプーするというよりも、ブラッシングを基本とした最小限のお手入れで十分であるため、家庭でのケアがメインとなります。
ブラッシング
短毛のアメリカンピットブルテリアのブラッシングは、週に1回程度行うだけで大丈夫です。使用するブラシは柔らかいものではなく、スリッカーブラシなどの硬めの方が適しています。ブラッシングをした後に、軽くタオルなどで拭くと被毛の輝きが維持できます。
シャンプーは汚れたときだけでも大丈夫
水遊びをしたり山登りをしたあとなど、汚れが目立つときにはシャンプーが必要となりますが、アメリカンピットブルテリアは肌が弱いため、こまめにシャンプーをする必要はありません。また、シャンプーをしすぎることで、皮膚を守るための油分が落ちてしまうので、洗い過ぎには注意しましょう。
アメリカンピットブルテリアはトリミングサロンに行った方がいい?
短毛のため被毛のカットが不要のアメリカンピットブルテリアは、日常的なブラッシングと必要に応じたシャンプー、そして同時に皮膚などのチェックを家庭で行なっていれば、無理してトリミングサロンにお願いする必要はありません。手間いらずな面もアメリカンピットブルテリアの特徴の一つとされています。
アメリカンピットブルテリアにおすすめのメニュー
トリミングサロンではカットだけでなく、シャンプーに加え爪切りや耳掃除、肛門腺絞りなどを基本メニューとして設定しています。アメリカンピットブルテリアはトリミング犬種ではないため、基本メニューの利用がおすすめです。特に、爪切りや肛門線絞りなどが家庭でできない時は、定期的に利用することがおすすめです。
頻度と料金の目安
カットの必要がないアメリカンピットブルテリアの場合、シャンプー(&ブロー)をメインにしているトリミングサロンが多くあります。料金は体重によって決められていますが、アメリカンピットブルテリアは中型犬の料金が適用されていて、4,000~6,500円程度です。カットや爪切りなどはオプション対応または、基本セットメニューとなり、8,000円〜となっています。
意外と多い?アメリカンピットブルテリアの抜け毛対策について
短毛でお手入れが楽なアメリカンピットブルテリアは、抜け毛が少ないと思われがちですが、ダブルコートのため実は意外と抜け毛が多く出ます。特に、換毛期には一段と抜け毛が増えますが、日常でも短く太い抜け毛が衣類に付着したり、ときには繊維のなかにまで入って、チクチクと肌を刺激することもあります。
アメリカンピットブルテリアの抜け毛対策に有効なのが、毎日のブラッシングです。また、抜け毛となっているアンダーコートをとりのぞいていないと、毛穴が詰まってしまい、全体的にざらつき感が生まれてしまいます。そうなってしまうとアメリカンピットブルテリアの魅力であるスムースな手触りや光沢が損なわれてしまうのです。
お手入れには目の細かいコームやゴム製のミットなどを使い、日常的に抜け毛を取り除いてあげましょう。また、洋服を着せることも有効です。アメリカンピットブルテリアは寒さに弱く、皮膚も薄いので、抜け毛対策だけでなく防寒対策、安全対策にもなるのでおすすめです。
美しい被毛を保つためには日々のお手入れが大事
アメリカンピットブルテリアは、抜け毛対策は必要ですが、ダブルコートにも関わらず長毛種に比べると、格段に被毛のメンテナンスが楽な犬種です。
また、太く短いながらも光り輝くつや、ビロードのような滑らかでスムースな肌触りは、アメリカンピットブルテリアの隠れた大きな魅力と言えます。ぜひ、こまめなケアをして美しい被毛をキープしてあげてくださいね。
ピットブルに関する記事はこちらもチェック
この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
ピットブルに関する記事
犬の生態/気持ち
闘犬と呼ばれるピットブルについて解説!ピットブルの歴史や育て方もご紹介
ピットブルという犬種をご存知でしょうか?ゴツい体に怖い顔の闘犬種...というイメージを持ってい...
2023年4月13日
犬の生態/気持ち
ピットブルの成犬のサイズは?育てる上でかかる費用や散歩量なども解説
堂々とした風貌で力強さが感じられるピットブル。闘犬として生み出され、その気質が残っていることか...
2022年9月27日
犬の生態/気持ち
恐いイメージのピットブル、本当の性格は実は優しい?魅力にも弱点にもなる個性とは
いかつい顔つきにがっしりした筋肉質の身体を持ち、いかにも闘犬種という容姿を持つピットブル。一部...
2023年3月3日