獣医師になりたい!国家試験の受験方法は?獣医学を学べる大学も紹介します
ここ数年のペットブームの影響もあり、獣医師になりたいと考える人が増えてきました。昔は牛や豚などの大きな動物を診療するために、力のある男性の獣医師が多かったのですが、最近は家で犬や猫を飼う人が増加しているため動物病院に勤務する女性獣医師もたくさんいます。今回は獣医師になるにはどのようにすれば良いのか、国家試験の受験方法や、学べる大学など詳しく解説していきます。
獣医師になるには|獣医学を学べる大学について
獣医師になるためには、まず獣医学を学べる6年生の大学を卒業し国家試験に合格しなければなりません。獣医学を学べる大学は、日本全国に国立・私立合わせて以下の17大学あります。
北海道大学、岩手大学、東京農工大学、東京大学、大阪府立大学、鳥取大学、岐阜大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学、帯広畜産大学、酪農学園大学、北里大学、日本大学、日本獣医生命大学、麻布大学、岡山理科大学
獣医系の大学に入学する倍率は?
獣医系の大学に入る倍率は、年度によっても異なりますが、毎年とても高いと言えます。私立大学の場合は色々な試験方法があるため、試験方法により倍率は様々ですが、推薦を除くと3倍~60倍と幅があります。国立の場合はだいたい3倍~10倍くらいの倍率となっています。
国家資格の受験方法は?
獣医師になるために入学しなければならない大学の偏差値は様々ですが、だいたい偏差値67~80くらいです。
獣医師の国家試験ってどうやって受けるの?
獣医師になるために必要な国家試験はどのようにすれば受けられるのでしょうか?国家試験を受けるためには上記に書いた6年生の獣医系大学を卒業する必要があります。卒業すると受験資格が得られ、卒業年度の3月に国家試験を受験することができるようになります。
国家試験の合格率は?
獣医師の国家試験の合格率は大学別にみると年度により違いますが、だいたい75%以上となっています。全体でみると既卒者、新卒者を合わせた合格率は80%前後の年が多いです。新卒者のみで見ると国家試験の合格率の平均は90%を超えています。既卒者は勉強のみでなく仕事をしながらの受験になってしまう傾向が高く、国家試験の合格率はやや低い傾向にあります。
獣医師の国家試験で出題される分野って?
次に国家試験で問題として出される主な分野について解説します。国家試験の内容は主に大学で学んだ以下のようなことがマークシート形式で出題されます。
- 獣医学の基礎的な知識(動物の解剖学的知識や薬理学の知識などについて)
- 獣医学の臨床的な知識(病気に対する知識や治療法、検査法などについて)
- 獣医療の基礎的な知識(獣医師の役割や動物の愛護に関する法律や福祉などについて)
- 衛生学の知識(動物の飼育や衛生管理の知識、公衆衛生の知識、人獣共通感染症の知識などについて)
国家試験に合格するためにはこれらの総合的な知識が必要となってきます。
獣医師の活躍の場は幅広い
今回は獣医師の国家試験について解説してきました。獣医師の国家試験は合格率がとても高いことが分かります。しかし大学自体の偏差値が高く入学することが難しいのが現状です。
最後に獣医師にはどのような仕事があるのかをみていきましょう。獣医師としての仕事は多岐にわたります。動物病院で犬や猫などの小動物を診療する獣医師、牛や豚など産業動物を診療する獣医師、動物園や水族館で診療する獣医師、公務員(食肉の安全を検査する獣医師、食品の安全を検査する獣医師、狂犬病や防疫の仕事をする獣医師など)、大学や製薬会社などの研究職を行う獣医師など様々な仕事があります。どれも動物が好きな方にとって、とてもやりがいのある仕事と言えますので、将来を考えている方は是非目指してみてはどうでしょうか?
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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