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柴犬の肉球のひみつ|肉球の役割ってなに?色の違いは?お手入れの必要はある?

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犬はどこをとっても可愛らしいですが、耳やしっぽと並んで人気の部位といえば「肉球」ではないでしょうか。普段は地面と接しているので見えることは少ないものの、自宅で足を投げ出してゆったりとくつろいでいるときや眠っているときは絶好の観察チャンスですよね。肉球のぷにぷにとした感触が好き!という飼い主さんはとても多く、中には香ばしいポップコーンのような匂いがたまらない!という方も。そんな大人気の肉球ですが実はとても大事な役割を持っているのをご存じですか?本記事では肉球の役割や色の違い、お手入れの必要性など、犬の肉球についてご紹介します。

柴犬の肉球のひみつ|肉球の役割ってなに?色の違いは?お手入れの必要はある?
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目次

  1. 犬の肉球にはどんな役割があるの?
  2. 肉球の色に違いがあるのはなぜ?
  3. 肉球はお手入れしたほうがいいの?
  4. 肉球の役割を理解してお手入れしてあげよう!

犬の肉球にはどんな役割があるの?

柴犬

ぷにぷにとした触り心地と独特の匂いで人気の肉球ですが、どんな役割があるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

肉球の役割①足を守る

肉球は他の皮膚と同じ「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3つの層でできています。1番外側の表皮は角質化した厚い皮膚で覆われていますが、内側は脂肪や弾力のある組織(エラスチンやコラーゲン)で構成されているため、「表面は少しざらざらしているけど、押すと柔らかい」という不思議な感触をしているのです。

この構造は、歩くときはもちろん、走ったりジャンプしたりしたときにかかる衝撃を吸収するので、足への負担を和らげてくれています。肉球はクッションのような役割を果たしているのですね。

また、わたしたちが履く靴のように、地面からの熱や冷気、落ちている石や木の枝などからも守ってくれています。

肉球の役割②滑り止め

肉球の表面にはスパイクのような突起が密集しているため、急な方向転換や急ブレーキをしても滑りにくいようになっています。

また、犬は汗を分泌する汗腺が鼻と肉球に存在し、パンティングだけでは体温調整が追いつかないときや緊張しているときに肉球から汗をかくことがありますが、運動時にも肉球から汗を出し湿らせることで滑り止めの効果も発揮すると言われています。

肉球の役割③地面の感触を確かめる

肉球には数多くの神経や血管が存在しているので、人間の手のひらや足の裏のようにさまざまな情報を感じ取れるようになっています。

犬は肉球を通して地面の感触を確かめながら歩いているのです。

肉球の色に違いがあるのはなぜ?

柴犬

犬の肉球の色は黒やピンク、ぶち、茶色、一部分だけ違う色などさまざまですが、これらの違いは遺伝や色素の量・分布の違い、生活環境などによるもので、色の違いによる機能的な差はなく、健康への影響もありません。

一般的に子犬のころはピンク色で、成長するにつれて黒くなっていくケースが多いです。これはお散歩や運動による刺激や成長期のホルモンの働きによって起こる色素沈着が関係しているのではないかと考えられています。

一方で、アスファルト上でのお散歩から土や草地でのお散歩に変更したことで黒からほんのりピンクになることもあるようです。また、生まれたときから黒だったり、成長してもピンクのままという犬もいます。中には前足と後ろ足で色が違う、親犬の肉球の色と違うということもあります。

濃淡でいえば、毛色が濃い犬は肉球の色も濃く、毛色が薄い犬は肉球の色も薄いことが多いです。しかし、肉球の色はその子によってさまざまなので、この限りではありません。

色が変わったり、兄弟の中でも色に違いがあると驚いてしまいますが、色が変化したり、その子によって色が違うというのは珍しいことではないため、基本的には心配しなくても大丈夫です。ただし、突然色が変化した、傷ついているなどの様子が見られたらかかりつけ医に相談するようにしてくださいね。

こんなときは注意が必要かも

肉球の色はその子によってさまざまではありますが、赤くなっているときは注意が必要です。洗いすぎ・拭きすぎによって一時的に炎症を起こしてしまうこともあれば、火傷怪我、何らかのアレルギー、ストレスなどが原因で内出血や指間炎を起こしている可能性もあります。

犬は違和感や不快感を覚えると舐めたり噛んだりする傾向にありますが、繰り返すことで状態が悪化してしまうことも多いので、愛犬が執拗に肉球を舐めている、気にして噛んでいるなどの様子が見られたらかかりつけ医に相談しましょう。

また、肉球の色が薄くなった(白っぽくなっている)という場合、乾燥が原因であることが多いものの、舌や歯茎などの粘膜も白っぽく見えるのであれば貧血の疑いがあります。

犬の貧血は軽度であれば症状が見られないことがほとんどですが、上記のような様子が見受けられる場合には症状が進行しており、重度であるケースもあるため、早急に動物病院を受診しましょう。

肉球はお手入れしたほうがいいの?

柴犬

犬の肉球は地面と接しているためトラブルが生じやすいですが、犬にとって重要な器官であるため、こまめにケアをしてあげましょう。ここでは飼い主さんが自宅でできるお手入れ方法をご紹介します。

保湿

肉球はアスファルトなどの硬い地面を歩くことで水分が奪われてしまったり、空気の乾燥や歳を重ねることで、表面がカサカサしたりひび割れたりすることがあります。ひび割れは痛みを感じるほか、ひどい場合には出血を伴うこともあります。犬が気にして舐めることで状態が悪化してしまうので、肉球用のクリームを塗って保湿し乾燥を予防しましょう。嗅覚が優れているので、クリームはなるべく無香料のものがいいですね。

ただし、肉球はデリケートな部分なのでクリームが気になって舐めとってしまう子も少なくありません。そのため、万が一舐めてしまっても安全なものを使用するほか、塗った直後は遊んだり噛み応えのあるおやつをあげて気を紛らわせるなどの対策が必要です。柴犬は身体に何かを身に着けることを嫌う子が多いと言われていますが、抵抗感がないようであれば靴下を履かせたりエリザベスカラーを使用するのもよいかもしれません。

また、足の洗いすぎ・拭きすぎも必要な油分を奪ってしまい肉球の乾燥を招くことがあります。お散歩のあとは足を洗ったり拭いたりすると思いますが、頻繁に洗ったり、ごしごし擦ったりしてしまうと乾燥を招くので、やりすぎないように注意しつつ、水洗いしたあとはしっかりと保湿するようにしてください。

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被毛のカット

本来滑り止めの役割を持つ肉球ですが、被毛が肉球の間から伸びていると滑りやすくなってしまうため、カットしてあげましょう。肉球の間から被毛がはみ出していたらお手入れが必要なサインです。ハサミは肉球を傷つけてしまう恐れがあるのでバリカンの使用がおすすめですが、音にビックリしてしまうこともあるので、バリカンというものに慣れさせてから使うようにしてください。

柴犬はトリミングサロンでのカットが絶対に必要な犬種ではありませんが、シャンプーや爪切り、耳掃除などのグルーミングのみのコースがあるサロンもあるので、自宅で行うのが難しければお願いするとよいでしょう。トリミング施設が併設されている動物病院でも対応してくれることもあります。

自宅でカットする方法はこちらの記事で解説しています 

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肉球の役割を理解してお手入れしてあげよう!

柴犬

肉球はさまざまな役割を持ち、犬にとってとても大切な部分だということが分かりました。しかし、肉球は構造上、再生能力が他の皮膚と比べて低く、一度怪我をしたり傷ついてしまうと治りにくいと言われています。そのため、お散歩中はもちろん、自宅の中であっても尖ったものなどを踏んで怪我をしてしまわないように注意が必要です。

地面に触れる機会が多い部分であるため、異常がないかこまめにチェックするようにしましょう。柴犬は身体を触られることが苦手な子が多いので、子犬のころからボディコントロールのしつけで身体に触られることに抵抗感を示しにくくなるようにしておくと、肉球のチェックに限らずシャンプーやブラッシング、耳掃除、爪切りなどのお手入れもスムーズに行うことができます。

愛犬の健康を守るためには飼い主さんの日頃からの健康管理が欠かせません。愛犬とのコミュニケーションも兼ねて、毎日の肉球チェックを取り入れてみてくださいね。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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