シーズーを飼う前に知っておこう!成犬のサイズや毎日の散歩量、かかる費用を総まとめ!
鼻ぺちゃで親しみのある表情がチャームポイントのシーズーは、現在も根強い人気を誇る犬種です。小型犬ですが個体によって体の大きさに差があるので、成犬になった姿を見て、思っていたよりも大きいなと感じる方もいるのではないでしょうか。今回は、シーズーの成犬のサイズや体型の特徴、必要な散歩量やシーズーと暮らしていく際にかかる費用などの基本情報をご紹介します。
シーズーの成犬サイズについて
シーズーは成犬になったときに、およそどのくらいのサイズになるのかを知っておきましょう。また、体型や被毛の特徴なども併せてご紹介します。
体重と体高
シーズーの平均体重は4.5〜8kg、体高は20〜28cm程度です。シーズーは体重の差が大きく、丸みを帯びたコロンとした見た目なので、肥満なのか適正範囲内なのかわかりにくいと感じるかもしれません。そんな場合は、ボディコンディションスコアを参考にして判断しましょう。
ボディコンディションスコアは、犬の体を見たり触ったりすることで、適正体型かどうかを判断するための評価方法です。以下の状態が、理想的な体型とされています。
上記の体型の状態が、愛犬にとっての適正体重となります。
- 愛犬を上から見たとき適度に腰がくびれている
- 横から見たとき、お腹から後ろ足の付け根に向かってお腹のラインが斜めに上がっている
- 適度な脂肪の上から肋骨を触れる
シーズーの成犬期は生後10ヶ月~9歳頃
シーズーの成犬期は、1歳〜9歳頃とされています。生後6ヶ月頃から成長が落ち着いてきて、生後10〜12ヶ月頃には成長が止まり成犬期に移行していきます。
成犬期を迎えたら、子犬用のフードから成犬用へ切り替えが必要です。子犬と成犬では必要な栄養やカロリーが違うため、栄養価が高い子犬用フードを与え続けると肥満の原因になってしまいます。
成犬になると体力や免疫力が向上し、感染症などにかかっても完治する割合が高くなります。また、本能的な行動や意識も高まると言われています。
シーズーをはじめとした小型犬は、10歳頃からが老犬期です。見た目は今までと変わらず元気そうですが、体の機能は徐々に低下してくるため、半年に1回、健康診断を受けることが推奨されています。
体型の特徴
体が小さくかわいらしい外見ですが、足がしっかりとしていて、見た目以上にがっしりとした体つきをしています。また、お尻を左右に揺らしながら歩く愛らしい姿も特徴の1つです。
被毛の特徴
チベット原産のシーズーは、寒さから身を守るためにオーバーコートの下に、保温や保湿の役割をするアンダーコートが生えています。普段はそこまで抜け毛に悩まされることはありませんが、アンダーコートは季節に応じた換毛期があるので、その時期においては抜け毛が多いです。
シーズーの被毛はどこまでも伸び続ける性質なことから、定期的にトリミングをする必要があります。お手入れの手間はややかかりますが、さまざまなカットスタイルを楽しめるのはシーズーならではのメリットです。
シーズーの成犬に必要な散歩量について
散歩や運動は、肥満の予防や体作りのためだけでなく、犬にとって遊びの楽しい時間でもあります。そのため、外に連れ出してリフレッシュさせてあげましょう。ここでは、シーズーに必要な散歩量やおすすめの運動について見ていきます。
必要な散歩量
シーズーに適した散歩時間は、1日30分程度です。ゆっくり歩くだけで十分な運動になるので、散歩の途中で走らせたりする必要はありません。散歩は筋力を保ち丈夫な体を作るだけでなく、犬にとって気分転換になる時間でもあります。必ず毎日連れて行くようにしましょう。
また、散歩量だけでなく散歩の質も重要です。日によって散歩コースを変えてあげるとよい刺激になり、満足度が高まります。
おすすめの運動
もともと運動が大好きなので、時々ドッグランで自由に走らせてあげるのもよいでしょう。散歩では味わえない楽しみも取り入れてあげるとよい刺激になるほか、他の犬と触れ合いながら遊ぶことで社交性も育まれます。
ただし、運動のさせすぎには注意が必要です。シーズーは鼻ペチャで、空気の通りがあまりよくないため、激しい運動をすると呼吸するのが辛くなってしまいます。様子を見ながら適度なところで切り上げて、休ませてあげましょう。
シーズーの成犬との暮らしにかかるお金について
シーズーを育てるとなると、それなりの費用がかかります。迎えたはいいものの、経済的な事情によりやっぱり育てられないとなっては、犬が不幸になってしまうだけです。シーズーとの暮らしには、およそどれぐらいお金がかかるのかを把握しておきましょう。
迎える前に揃えるもの
まずシーズーを迎える前に以下のものを揃えておく必要があり、初期費用は3万円前後でしょう。
- ケージやサークル
- クレート
- キャリーバッグ
- 食器
- トイレトレー
- 首輪
- リード など
日用品費
シーズーに限らずですが、犬を家族に迎えた場合、かかる日用品の年間費用はおよそ2〜3万円です。定期的に必要なものとしては、以下が挙げられます。
- トイレシート
- 消臭スプレーや除菌シートなどの衛生用品
- うんち袋
- シャンプー・リンス
- おもちゃ など
食費
年間の食費は、フード代とおやつ代を合わせて48,000円ぐらいです。シーズーは皮膚疾患にかかりやすい犬種なため、フードにこだわっている飼い主さんも少なくありません。高品質な食材を使用・添加物不使用などのプレミアムフードを与える場合は、さらに食費がかかります。
医療費
アニコム損害保険株式会社のデータによると、シーズーの1年間の平均医療費は約10万円とのことです。(※1)老犬期に差しかかる9歳頃から費用が増える傾向にあります。また、病気予防のために年間で以下の費用がかかります。
- 狂犬病予防接種:3,500円前後
- 混合ワクチン摂取:8,000円前後
- フィラリア予防薬:10,000円前後
- ノミダニ駆除薬:12,000円前後
- 健康診断:約4,000円~
お手入れ費
シーズーは、トリミングをする必要があります。トリミング料金の相場は、シャンプー+全身カットで5,000〜8,000円程度です。もし月1回カットをする場合、年間でおよそ6万〜9万円の費用がかかるということです。
また、換毛期にお手入れの手間を軽減するために、レーキングを頼む場合はその費用もかかります。レーキングは、換毛で抜けきらないアンダーコートのみを取り除く技法で、料金の相場は2,000〜3,000円程度です。
移動費
シーズーを連れて電車に乗る場合、犬の持ち込み料金は各鉄道会社によって異なります。例えばJRの場合は、規定のサイズ内のキャリーバッグに入れていれば、280円/個で持ち込みが可能です。一方、キャリーバッグの規定サイズは設けているものの、料金を無料としている鉄道会社も多数あります。
また、国内線の飛行機に乗せる場合、犬の運搬料金は5,000〜6,000円です。
その他
ペット保険に加入する場合は、月々の保険料が3,000円前後かかります。補償内容を充実させると安心ですが、保険料はその分高くなります。
また、急用などによりペットホテルに預けなければならないこともあるかもしれません。そんな場合、1泊3,000~4,000円程度の費用が発生します。
そのほか、適切なしつけができるように、しつけ方教室に通うのであれば、およそ2万円の講習費も必要になってきます。
愛嬌のある表情がかわいいシーズー
成犬になってもあどけない表情で、子犬のようなかわいさが感じられるシーズー。お尻をふりふりしながら歩く姿も微笑ましい限りです。そんなシーズーは体のサイズの個体差が大きいので、適正体重を見極めるのが難しいかもしれませんが、ボディコンディションスコアの指標を参考にすると判断しやすいでしょう。
シーズーとの暮らしは、楽しい毎日になるかと思いますが、小型犬といえどもそれなりに費用がかかります。経済的な面もしっかりと考慮しておくようにしましょう。
参考文献
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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