【獣医師監修】老犬のための手作りごはんの始め方|気をつけるべきポイントやおすすめのレシピ本をご紹介
老犬になると、味覚の変化や活動量の減少、歯周病の影響や顎の力が弱くなることから食欲が減少していく傾向にあります。そんな愛犬のために愛情を込めて作ってあげたいのが手作りごはんです。
手作りごはんは、ドライフードよりも風味を豊かにすることができるので、食欲を増進させたり、不足しがちな水分をたっぷり摂ることができます。
今回の記事では、老犬に手作りごはんを与える際に注意したいポイントや、与えてはいけない食材、おすすめのレシピ本を紹介していきます。
ごはんを手作りするにあたって、気を付けるべき3つのポイント
まずは、老犬に手作りごはんを与える時の気をつけるべきポイントを3つご紹介します。
1.ごはんから水分補給も行えるよう心がける
手作りごはんのメリットは、水分をたっぷりと補給できることにあります。
ドライフードは長期間の保存が可能なように含有水分量を抑えているため、ドライフードとは別で、水分を摂る必要があります。しかし、老犬になると保水量が落ちることや歩行が不自由なために、頻繁にお水を飲めなくなり、脱水気味になる傾向にあります。
水分を多めに摂取しても自然に尿として出るため、少し多めに与えるようにするといいでしょう。手作りごはんの場合、お野菜やお肉などにも水分が含まれていますし、夏場はスープなどにして水分を多くとれるよう心がけましょう。
2.急に手作りごはんへ移行しないこと
市販のフードを食べ慣れたものから新しいフードへと移行する場合は、徐々に新しいフードの割合を増やしながら移行していきます。これは急にごはんの内容を変更すると、愛犬の身体にとって負担がかかるためです。急な変更により負担がかかってしまうと、軟便や下痢などの消化器症状が起こりやすい傾向があります。
同様に、市販のフードから手作りごはんに変える場合は、いきなりすべてを手作りにするのではなく、ドッグフードの量を減らして手作りごはんをトッピングする形で、まずは与えてみましょう。愛犬の体調に変化がないか様子を見ながら、1週間程度かけて手作りごはんの割合を増やしていき、問題なければ完全に手作りごはんに移行してみましょう。
3.高タンパク、低脂質を心がける
老犬になると、活動量が多かった成犬のときに比べて、どうしても活動量や代謝が落ちるため、成犬時と同じカロリーを目安にごはんを与えていると、太ってしまう可能性があります。
また、活動量が減ることで筋肉量も減少してしまうため、成犬時よりも良質なタンパク質を摂らせる必要があるので「高タンパク、低脂質」のごはんを用意するように心がけましょう。高タンパクで脂肪分が少ないタンパク質源としては、鶏肉や馬肉、鹿肉などがおすすめです。
手作りごはんに使ってはいけない食材は?
手作りごはんを老犬に作ってあげる際には、「人間の食事とは違うもの」として考えておきましょう。老犬に用意する手作りごはんを、人間と同じように考えてしまうと、塩分過多や口内のやけど、食材による中毒症状を起こして、最悪の場合は死に繋がってしまうこともあります。
絶対にダメな食材
老犬のための手作りごはんを用意するときに、絶対に使ってはいけない食材には以下のようなものがあります。
この他にも手作りごはんで知らず知らずのうちに使う可能性は低いかもしれませんが、銀杏やマカダミアナッツ、チョコレートなどもあります。
- 鶏の骨
- 玉ねぎやニンニク
- ニラ
- ぶどうやいちじく
- アボカド
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手作りごはんの参考になるおすすめの料理本
最後に、老犬のための手作りごはんの参考になる、おすすめの料理本を紹介していきます。愛犬に作ってみようかな?と考えている方は、たくさんのレシピが載っているレシピ本を一冊持っておくと安心です。
獣医師が考案した長生き犬ごはん
2名の獣医師が考案した、簡単で栄養バランスのとれたレシピが満載の料理本です。スーパーで手に入る身近な食材を使った作り方のシンプルなものが多く、作り置きも可能なので、忙しい中でも愛犬に手作りを与えたい!という方におすすめの一冊です。
- 商品名:獣医師が考案した長生き犬ごはん
7歳からの老犬ごはんの教科書
7歳からの老犬の体調に合った、手作りごはんの素材選びや調理法などを紹介している、まさに老犬のための料理本です。介護が必要になった時のごはんや、関節や目などの気になる症状部分をケアするレシピなど、体調が変化しやすい老犬の健康と食餌の面から付き合うノウハウが詰まっています。
- 商品名:7歳からの老犬ごはんの教科書
手作りごはんで老犬に愛情と健康を
老犬がいつまでも元気に過ごすために、ごはんはとても重要です。老犬とひとくくりに言っても身体の状態はさまざまですから、初めて手作りごはんを与える際は、しっかりと様子を観察しましょう。
旬の食材を取り入れながら、食が細くなってしまった愛犬でもごはんの時間が楽しくなるような、愛情のこもった手作りごはんを作ってみてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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