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赤柴って?その名前の由来や魅力、色んな呼び方など

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日本古来の犬種で、世界中から人気を集めている柴犬。柴犬というと、茶色っぽい赤毛をまず想像する方が多いのではないでしょうか。この毛色の柴犬は一般的に赤柴と呼ばれており、柴犬の中でも最もスタンダードな毛色と言えます。実は「柴犬」という犬種名の由来にもなった赤毛の柴犬には、どのような特徴があるのでしょうか。今回は、赤柴の魅力や豆知識などをご紹介します。

赤柴って?その名前の由来や魅力、色んな呼び方など

目次

  1. 赤柴の特徴 赤柴は柴犬の代表的な毛色
  2. 赤柴はキリっとしたコントラストが魅力的
  3. 柴犬の名前の由来
  4. ちなみに…柴犬の換毛期は年2回
  5. 赤白のコントラストが美しい赤柴

赤柴の特徴 赤柴は柴犬の代表的な毛色

柴犬
mpetrucho Unsplash

 茶色っぽい毛色の柴犬を赤柴と呼びます。この赤柴は柴犬の8割を占める代表的な毛色です。現代では、茶色や赤茶色と呼ばれる色ですが、古来の日本ではこの柴犬の色を赤色と呼んでいました。

一言で赤柴と分類してもみんなが同じ毛色というわけではなく、兄弟犬の間でも毛色には濃淡の差があり、同じパターン色の赤柴がいないことも特徴です。特に、顔には配色の特徴が出やすく、赤と白のバランスが様々でそれぞれの個性を演出します。

また、加齢とともに色素が退化し、顔周りが白くなっていくことも赤色の柴犬の特徴です。またスタンダードカラーと言われるだけあり、柴犬という呼び名の由来となった毛色タイプでもあります。

赤柴の「裏白」とは

 赤色の被毛が美しい赤柴ですが、よく見ると首や尻尾の裏側、そしてお腹は純白の毛で覆われていることが分かります。これが「裏白」と呼ばれる柴犬の特徴です。赤柴に限らず、黒柴、白柴、胡麻柴にもこの裏白が見られますが、赤柴の場合は赤毛と白毛の独特なコントラストが美しいことが特徴です。 

「白足袋」と呼ばれる手足の先端の白い毛

 手足の先端部分の毛が白くなっている様子を、「白足袋」と呼びます。赤柴によっても、白足袋を履いていない子もいれば、脚の上まで白く長い靴下を履いている子もいます。飼い主さんの中には、足袋ではなくソックスや白い靴下と呼ぶ方もいますが、日本古来の犬種であることから昔ながらの「足袋」という言葉を使い続けている方も多くいます。 

赤柴はキリっとしたコントラストが魅力的

柴犬
Romain Brami

 可愛らしい表情に麻呂眉がチャームポイントの黒柴や、何と言ってもその色白の被毛が特徴の白柴、珍しい胡麻柴と比べて、赤柴の魅力はその赤と白のキリッとしたコントラストではないでしょうか。涼し気な表情が赤柴の毛色とよくマッチして、凛とした雰囲気を演出していることも赤柴の魅力です。 

色黒から赤柴へ。年齢を重ねるごとに変わっていく赤柴の毛色

 赤柴に限らず、柴犬は年齢を重ねるごとに毛色が変わっていきます。子犬時期は全体的に色黒な印象ですが、成長するにつれて明るい赤毛の艶が際立ちます。成犬の被毛に抜け代わると、赤色がはっきり鮮やかに出てくるようになりますが、8歳を過ぎた頃からは赤色が少しずつ退色し白っぽくなることもあります。赤色の発色の変化を予測するのは難しく、年齢ごとに変わる表情を楽しむのも赤柴の魅力と言えます。 

柴犬の名前の由来

 古くから存在する犬種には、その出身地の地名が付けられることがしばしばありますが、柴犬という犬種名は地名から来るものではありません。

柴犬の名前の由来には諸説ありますが、そのうちひとつに、山野に自生する「芝」(小さな雑木のことを言う)の枯葉の色が、赤柴の毛色に似ていることから「柴犬」と名がついたとされる説があります。確かに、秋の季節に枯草が広がる野山で赤柴が遊んでいる風景を想像すると、こんがりと香ばしくも見えるその被毛が秋一色の背景に馴染む姿が容易に想像できます。

その他にも、柴藪の間を巧みにくぐり抜けて猟をする姿から名付けられたという説もあります。この説の場合、必ずしも赤毛が直接的な由来とは言えませんが、いずれにしても、柴犬が古くから野山で猟犬として活躍していた犬種であり、人間と共存してきた歴史を持っていることが窺えます。

ちなみに…柴犬の換毛期は年2回

柴犬
mpetrucho Unsplash

 赤柴に限りませんが、柴犬には年に2回の換毛期があります。この換毛期は、夏を迎える前の時期(春)と冬を迎える前の時期(秋)の2回で、その目的は暑い時期または寒い時期を迎えるための衣替えです。 

換毛期の仕組み

 換毛期中に抜けるのはアンダーコートと呼ばれる下毛で、オーバーコート(上毛)は抜けません。アンダーコートには、紫外線から皮膚を守ったり、水分を弾いたり、寒い時期には空気を含んで体を保温するといった役割があります。これが抜け替わることで、人間のように服を着なくても、日本の四季折々の寒暖差に適応して体調管理をしています。 

赤白のコントラストが美しい赤柴

柴犬
Mátyás Varga Pexels

 日本の天然記念物として登録されている柴犬は、毛色のタイプで区分すると赤毛が大多数を占めています。赤白の被毛のコントラストが美しい赤柴ですが、その被毛の変化にも着目しながら愛情いっぱいに育ててみませんか。 

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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