事件の真相を説明する前にチワワの基本情報について簡単にご説明させていただきます！ 

チワワは世界最小と言われるほど小さな犬種です。アニコム損害保険株式会社が発表している人気犬種ランキング2023年版ではチワワは3位に入ってる犬種で常に上位常連の犬種です！

ウルウルっとした大きな瞳が特徴的で日本ではCMで一躍人気となりましたよね！

私たちが知っているチワワは可愛いらしくサイズの小さないかにもか弱いワンちゃんですよね。そんなチワワが野生化して凶暴になったところで何てことないのでは？？？と思ってしまいますよね。笑

この事件は。2014年2月中旬頃に米アリゾナ州フェニックス近郊のメアリーベールという町で、起きたそうです。米ＦＯＸテレビ系列ＫＳＡＺ（電子版）などの放送局が報じたのは、凶暴化したチワワの軍団によって脅かされている地域があるというものでした。

ここにある動物保護施設に6000件以上もの苦情が寄せられていたんだそうです。

そのほとんどが、凶暴化したチワワだったんだそうです。報道された住民たちの証言によると

『８～１２匹のチワワ達が、徒党を組みながら子供立ちを追いかけ、庭から庭へ移動する姿を見た』という証言や、さらには『６～７匹のチワワが他の大型犬を引き連れて闊歩する光景をみた』といった証言まであったそうです。

大きな被害はなかったようですが、野生のチワワ軍団が撒き散らす排泄物によって街の衛生状態が悪化することや、子どもたちが道中に絡まれて噛み付かれたりしないかなど懸念が多く残りますよね。

私たちが良く知っているチワワは上記の画像のような愛らしい姿ですが、このメアリーベールにいる野生チワワ達は調べたところ、スムースコートでかなり筋肉質な感じです。日本のチワワと違ってかなりガッチリしている印象でした。(たしかにこれはちょっと怖いかも・・。)チワワというよりはブルドッグのような体型で迫力があります！

※下記の動画が放送されたニュース動画です。

そして、野生のチワワが発見されたのは、アメリカだけではないようです。とくに人を襲ったりといったことは無いようなのですが、なんとベトナムでも野生のチワワが街をウロウロしていたんだとか。。

ひと昔前までは日本でも野良犬が街をウロウロしているのが日常的な光景だったのですが今では全く野良犬を見かけることはなくなりました。日本では積極的に保護活動が行われていたり、 1980年～2000年代頃犬の殺処分数が非常に多かったことなどが野良犬減少に関係しています。

一方、一部の国や地域ではいまだに一度飼われたものの捨てられて野放しにされてしまう子がいまだに沢山いるのが実態なのです。

そもそものチワワの性格ですが、見た目とは相反してとてもアクティブで好奇心旺盛です。そのため外で遊ぶことが大好きで、負けん気が強い性格も持っています。

チワワは飼い主さんがとっても大好きなので、飼い主さんにたいしては従順な性格で強い忠誠心をもっていますが、飼い主さん以外には愛想が良くない面があります。そのため人見知りをしたりプライドが高い子は、飼い主さんが他のワンちゃんに構ったりするとやきもちを焼いてしまうなんてことも・・・笑

また、基本的に飼い主以外には用心深く、すぐに人に懐くことは少ないと言われています。

神経質で臆病な一面もありますから、子犬期の社会化が不十分だと臆病すぎて唸ったり咬みついたりしてしまうことも。

こういった一面をもっているため、野生化した場合手のつけられないほど凶暴になるということはありえると思います。

チワワの祖先はトルテカ文明時代に、メキシコ周辺に住んでいた部族が飼育していた「テチチ」という古代犬と言われています。

このテチチなる古代犬は、元は野生として生活をしていましたが、この部族たちの宗教的な祭りごとに使われるようになり「テチチを人と共に葬ると人の罪悪が犬に乗り移る」「犬が悪霊から死人を守ってくれる」など、人の死後の世界の平穏を願ってテチチは人と一緒に埋葬されていたそうです。また宗教的な用途だけではなく、食用としても使われていたんだとか。

犬＝家族・ペットという思考が根付いた今、とてもショッキングな内容に見えますが多くの遺跡の壁画や彫刻などにテチチは描かれていたんだそうです。当時の方達にとってテチチは生活に欠かせない存在だったことが分かります。

祖先は野犬だったチワワにもその気質は受け継がれているのかもしれません。意外にもたくましい犬種だったりするかもしれませんね。

今回は海外で起きた野生化したチワワの凶暴事件についてご紹介させていただきました！この事件は果たしてチワワが悪いのでしょうか？チワワは本来飼い主には従順で賢い犬種です。ちゃんとしつけ・育てれば良い子に育ってくれます。全ては無責任にチワワを放棄した私たち人間のせいなのではないでしょうか。

常にアメリカのメアリーベールに野生のチワワがいるというわけではないようです。現在は保護されているようですが、一刻も早くこのチワワ達に優しい飼い主さんがみつかることを願います。

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