なぜ犬は飼い主の上で寝る?可愛すぎる理由があった!
犬が飼い主の上で寝ている姿を見ると、とっても癒やされますよね。もっとフカフカで快適な寝床があるのに、なぜ自分の上で寝るのだろうか?と考えたことはありませんか?実は、犬が飼い主の膝やお腹の上で寝るのにはちゃんとした理由があったんです。寝姿によっても犬の気持ちや状態は微妙に異なります。
今回は、犬が飼い主の上で寝る理由、犬が人の上に乗る行動を許してはいけない場合、寝姿から分かる犬の気持ちについてご紹介します。
犬が飼い主の上で寝る理由とは
犬が飼い主のお腹や膝の上で寝るのには、犬なりの理由やサインがあります。大きく分けて2つ、詳しく説明していきます。
【1】安心できる
なにか不安に思っていることがあったり、怖いときに安心できる飼い主の上で寝たり、寄り添って寝ます。例えば、旅行先や引っ越したばかりで環境に慣れていない、工事の音や雷など普段聞き慣れない音がするなど不安になる要因は様々。
不安や恐怖が大きいとブルブルと震えていることもあります。撫でたり、声をかけるなどして安心させてあげましょう。
【2】甘えたい
飼い主の膝やお腹の上は、注目を浴びて構ってもらえる、その子だけの絶好の居場所です。私たち人間もぬくもりを感じるとぐっすりと眠れたりしますが、犬も飼い主のぬくもりを感じることで、リラックスして眠ることができるのです。
犬が飼い主の上に乗る行為、許してはいけない場合は?
自分の上でスヤスヤと寝ている愛犬を見たら幸せを感じますよね。しかし、犬が人の上に乗るのは人間を下に見ているからやめさせるべき、という話を耳にする方も多いのではないでしょうか?ドッグトレーナーの中には、「上下関係を構築させるために犬と一緒に寝るべきではない」と考える方もいますが、実は専門家によって見解は様々です。犬によって、また犬と飼い主の関係性によっても状況は異なるので一概には言い切れません。
ここでは、やめさせるべき場合と、やめさせなくていい場合について説明します。
優位性を主張するため人の上に乗る場合
犬が「自分の方が上だ」と、マウンティングの意味で人の上に乗ることもあります。初対面の人や子供などに対して多く見られますが、この場合は注意が必要。一度犬を下に降ろしてみましょう。降ろされることで、怒って唸ったり咬み付いたりするならマウンティングです。「自分が上だ!」という主張を伴った行動なので、これ以上乗せないようにしましょう。
甘えたくて人の上に乗る場合
甘えたくて膝の上などに乗っている場合は、せっかくの愛犬の気持ちを冷たく突き放す必要はありません。思いっきり膝の上で甘えさせてあげましょう。そうすることで、さらに深い信頼関係を築くことができます。
寝姿でわかる犬の気持ち
犬が飼い主の上で寝るときどんな姿で寝ているでしょうか?寝姿によって、さらに犬の気持ちや精神状態を知ることができます。普段愛犬が自分の上で、どんな姿をして寝ているか思い出してチェックしてみましょう。
【1】丸くなっている
丸くなるのは、犬の一般的な犬の寝姿です。体を丸めることで急所の腹部(内臓)を保護しています。また、寒いときも体温を逃さないよう体を丸めます。
寒くもないのに丸まって寝ている場合は、警戒・緊張している状態かもしれません。飼い主の上で丸くなって寝ているなら、なにか不安があり安心感を得たい可能性もあります。
【2】うつぶせ寝
周囲を警戒していたり、不安があるときなどは、寝ていてもすぐに起き上がれるよう、うつぶせで寝ます。
飼い主の上でうつぶせで寝ている場合は、何か起こってもすぐに動けるよう神経を張っていることがあります。
【3】横向き
横向きは犬にとって楽な姿勢です。横向きで寝ているときはリラックスしている状態。また、夏の暑い季節には横を剥いて開脚した状態で眠ることもあります。
飼い主の上で横向きで寝ている場合は安心している証拠ですが、開脚などお腹を完全に見せているときは体温で体が温まりすぎている可能性もあります。
【4】仰向けに寝る
お腹を出したいわゆる「ヘソ天」。この無防備な姿は、急所を完全に見せている状態です。つまり、非常にリラックスしていて、安心しきって眠っています。
飼い主の上でお腹を見せているならそれは、飼い主のそばを安心できる場所と認識している証拠です。
犬が飼い主の上で寝るのは完全に安心している証拠!
犬が私達飼い主の上で寝る理由を知ると、より愛犬のことが愛しくなるのではないでしょうか。犬から信頼され安心できる場所となれているのは、本当に喜ばしいことですよね。犬の行動やしぐさには、いろんな気持ちが隠されています。愛犬をよく観察して、意思の疎通を測り愛犬の気持ちを理解していきましょう。
この記事のライター
YuriChan
チワワの「ちゃん」君と暮らすドッグライター。ちゃん君と実際に行ってみた「犬とのお出かけ情報」や、アンケート結果を基にしたPetan独自調査記事などを中心に書いています。犬商品の企画開発やプロモーションも行っています。