【墨田区】もしも災害が起こったら。ペットと同行避難するために知っておきたい知識
万が一の場合に備えて、ペットの防災グッズの準備や一緒に避難できる場所の確認はできていますか?災害時に落ち着いて行動するためのマニュアルのすべてに目を通すのは大変です。
今回は、東京都墨田区にお住まいの方に向けて、ペットと避難するための情報をまとめました。もしもの時に備えてぜひ、読んでおいてくださいね。
墨田区は避難所にペットと一緒に避難できる?
東京都墨田区では、すべての避難所でペットと同行避難ができます。むしろペットを置き去りにしたり、街に放してしまうことをNGとしています。
墨田区の避難所でペットと同行できる場所は42カ所
墨田区内の避難所は42か所です。ペットと同行避難することが原則の墨田区では、すべての避難所でペットと一緒に避難できます。住んでいる家から近い避難所を確認し、災害時は自分の身とともにペットの身も守れるように準備しておきましょう。
避難所でのペット受け入れ予定頭数は、犬の登録頭数を基準にして算定していますので、犬を飼っている場合は、必ず登録する必要があります。
ペットのサポート体制は?
東京都墨田区の避難所でのペットのサポート体制はどのように整っているのか見ていきましょう。
ペットの避難ガイドラインはある?
墨田区では平成23年に「避難所におけるペットの救護に関するマニュアル」が作成されました。マニュアルには、避難所でのペットの管理や救護所などについて盛り込まれています。ペットを飼われている方は、一度目を通しておくと安心ですね。
防災訓練ではペットの同行訓練を実施している?
墨田区は、これまでにペット同伴の防災訓練を実施したことはありません。しかし獣医師会が防災訓練に参加しているため、ペットの防災に関する情報を得られます。地域の防災訓練に参加する際に確認してみるといいでしょう。
一緒に避難できる動物に制限はある?
受け入れ対象になっているペットは、主に犬や猫などの小動物です。両生類や爬虫類などの特殊なペットは受け入れができない可能性があります。特殊なペットを飼育している場合は、災害時の受け入れ先を探しておきましょう。
避難所でペットはどのように管理される?
ペットの飼育場所は避難所ごとに動物救護所の場所が定められており、人間の居住場所と完全に分離し管理されます。動物救護所は、屋外にスペースを作ることになっているので、季節に応じ毛布や日よけの準備も必要になりそうですね。
動物救護所ではケージに入れるかリードに繋ぎ、飼い主が自分の責任で管理するのが原則です。
災害備蓄品としてフードの用意はある?
区の防災備蓄物資の中にフードの用意はありません。最低でも3~5日分のペット用フードを備えておくことが必要です。
避難所でペットがケガや病気をしたら?
東京都では、獣医師会と災害時における動物救護活動についての協定を結んでいるため、獣医師会は災害発生時に動物応急医療活動をします。動物応急診療所が設置され、応急診療や応急処置、ペットの健康管理相談などをしてもらえるので、万が一のことがあったときには安心です。
避難所にペットと一緒に避難する際のルールについて
ペット連ればかりではない避難所は、共同生活を送るのにルールがあります。もしもの時に備え、確認しておきましょう。
- ペットの世話は飼い主が行う
- 他人に迷惑をかけない
- 避難所の居住スペースはペット持ち込み禁止
ルール【1】ペットの世話は飼い主が行う
避難所において、ペットの飼育や清掃は飼い主が責任をもって管理します。必ず首輪とリードを着用してください。ケージやフードなども飼い主が用意することになっていますので、防災グッズとして準備が必要です。また、保健衛生班から指示を受け、動物救護所の設営や管理、撤収などは飼い主が共同で行います。
ルール【2】他人に迷惑をかけない
避難所でのトラブルを避けるため、ノミの駆除や狂犬病予防注射、ワクチン接種をし、健康管理に注意しておきましょう。災害時の生活は、ペットにとっても大きなストレスになります。災害時にはケージに入っていなければならないので、普段からケージに慣れさせておくと安心できます。
ルール【3】避難所の居住スペースはペット持ち込み禁止
避難所はさまざまな方が避難し生活する場所です。ペットアレルギーの方もいるため、居住スペースへのペット持ち込みは禁止されています。
盲導犬・介助犬などの補助犬はペットではありません。「身体障害者補助犬法」において、身体障害者が公共施設を利用する場合には同伴を認められています。ペットアレルギーの方へ配慮し、犬を飼っていない人とは分け、補助犬と一緒に生活できる部屋を用意しているので安心です。
あらかじめ避難所情報を頭に入れておこう
全ての避難所でペットと同行避難ができる墨田区では、マニュアルも分かりやすく作られています。ぜひ一度マニュアルに目を通し、必要なものを揃えておきましょう。予防接種やノミの駆除をはじめ、ゲージに慣れさせておくなどのしつけも取り入れておくと、もしもの時もストレスなく生活できそうですね。
参考文献
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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