豆柴に突然眉毛が!?考えられる原因と眉毛と模様の違いについて
愛犬の顔になんだかうっすら眉のような模様が出現して驚いたことはありませんか?突如として現れた眉毛が一時的なものなのか、このままなのか、「これはこれでかわいいけど、もとに戻るのかな・・?」と少し気になってしまいますよね。そこで本記事では、眉毛が現れる理由と眉毛と模様の違いについて解説します。愛犬に急に眉毛のようなものが見られて戸惑っているという飼い主さんはチェックしてみてくださいね。
豆柴に眉毛が・・これは模様?原因は何?
愛犬に突然眉毛のような模様が見られたら「これはいったい・・!?」と気になる飼い主さんは多いのではないでしょうか。これはカモメ眉またはM字眉と呼ばれており、豆柴を含む柴犬の中でも、特に赤柴の子によく見られる現象です。ちょっぴりユニークで可愛いけれど、時間が経てば直るものなのか気になりますよね。カモメ眉は一時的な模様ですが、現れる原因はなんなのでしょうか?
換毛期や被毛の生え変わりによるもの
ダブルコートである豆柴は年に2回換毛期がやってきますが、顔の中心の被毛が先に抜けてしまうと眉毛が出現することがあります。換毛期のたびにカモメ眉が出現する子もいますが、成犬になるにつれて次第に薄くなりやがて見られなくなる子が多いようです。中には遺伝によりカモメ眉にならない子もいるんだとか。
また、犬には子犬期特有のふわふわな被毛から成犬の被毛に生え変わる時期があります。この時期は顔周りや身体、しっぽなど全身の毛が少しずつ抜けていきますが、抜ける場所やタイミングによっては被毛が短い顔の中心と被毛が長い顔周りの境目がはっきりと分かる状態になり、まるで眉のように見えるのです。
眉毛とは異なりますが、被毛の長さのコントラストによってニホンザルのような見た目になることから「猿期」と呼ばれることもあり、猿期が必ず訪れるポメラニアンをはじめ、サモエドやスピッツ、ゴールデンレトリバー、ペキニーズ、チワワなどの犬種でもこのような生え変わり方をすることがあります。
換毛期や成長に伴う毛の生え変わりによって一時的にカモメに見えるこの模様は期間限定ということが分かりましたね。
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黒柴の特徴であるマロ眉について
豆柴の毛色は柴犬と同じく赤、黒、白、胡麻の4色ですが、中でも黒柴はマロ眉がチャームポイントといっても過言ではないですよね。
マロ眉の正体は「タン・マーキング」という模様です。目の上をはじめ、マズルの周りや胸元、足先などにスポット的に色が入ることが多く、濃い黄褐色はリッチ・タン、薄い黄褐色はライト・タンと呼ばれています。
実は黒以外の毛色にもタン・マーキングは入っていますが、赤、白、胡麻は黒に比べてコントラストが弱く目立ちにくいのです。特に白柴はほとんど見えません。
まるでマロ眉のように見えるタン・マーキングは「四つ目」とも呼ばれており、一説には鳥などから目を守るためのカモフラージュではないかと考えられています。
平安貴族のような見た目で可愛らしいですが、昔は、閻魔大王が飼っていた犬が四つ目で、人間を死の国へ連れていく役目を担っていたと考えられていたことから「四つ目の犬は飼い主の寿命を短くする」という迷信があり、縁起が悪いとされていたり、「目が4つあるように見えて不気味」、「四つ目は性格が悪い」などと言われ忌み嫌われていたようです。
柴犬の他にも、ドーベルマンやチワワ、ミニチュアダックスフンド、ジャーマンシェパードなどの犬種でもタン・マーキングが見られますね。
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犬にも眉毛ってあるの?
突然現れることがある眉毛のようなものは一時的な模様であることが分かりましたが、そもそも犬にも眉毛があるのか気になったことはありませんか?
実は犬にも眉毛は存在しており、目頭の上あたりに左右対称に生えています。よく観察するとヒゲのような長い毛を2~3本ほど発見することができるはずです。
これは哺乳類が持つ毛状の感覚器官である「洞毛」の1つです。洞毛は生えている場所によって名称が異なり、眉毛は正式には「眼窩上毛」という名称で、感覚器官や感情表現の1つとしての役割を持っています。詳しく見ていきましょう。
感覚器官としての役割
人間と比べるとたった数本の眉毛ですが、根元には神経が通っており、温度や風向き、気圧の変化などを察知することができるほか、暗闇の中での情報収集をはじめ、狭い場所では自分が通れる幅なのかといった距離感の認識や平衡感覚を助ける役割もあると言われています。
マズルの周りに生えているヒゲと同じく、周囲の情報収集に役立っているのですね。
とはいえ、犬は聴覚や嗅覚が非常に優れているので眉毛の感覚にはそれほど頼っていないとも言われています。
感情表現としての役割
犬の眉毛には感覚器官としての役割以外にも、感情を表現する役割もあるとされています。眉毛の根元には神経が集中しているため、ヒゲと同じで思い通りに動かすことができ、人間のように眉毛を上げたり寄せたりして気持ちを表しているようです。
例えば唸ったり威嚇をしているときには眉を寄せて牙を剥き、いかにも怒っていることが分かる表情をします。(甘えているときや楽しくて興奮しているときにも見られることはあります。)
一方で、恐怖を感じたときには、眉は寄せているものの目は垂れており、不安そうな・悲しそうな表情をします。動物病院やトリミングサロンなど苦手な場所で緊張しているときにこのような表情をしている愛犬を見たことがある飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
また、左右の眉毛どちらを動かすかによって感情が異なると言われています。右の眉をあげたときは警戒、左の眉をあげたときは嬉しい気持ちを表しているようです。麻布大学の犬の表情に関する研究では、飼い主さんを見たときだけ左の眉毛を動かすという結果が出たんだとか。
愛犬の感情や気持ちは表情や耳、尻尾などを見ている飼い主さんが多いと思いますが、眉毛にも気持ちが表れているので、今度からはあわせてチェックするようにしてみてくださいね。
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愛犬の眉毛をチェックしてみて
黒柴やミニチュアシュナウザーなどの犬種は、目の上に模様があったり長い被毛が生えていていかにも眉毛のように見えますが、それらは模様や被毛であって本来の眉毛は別にあることが分かりました。
家庭で飼われることがほとんどである現在では眉毛の重要性は低く、特段お手入れが必要というわけでもありません。
しかし、数本であっても眉毛も感情によって動くのだと思うと、なんだか愛おしく感じませんか?愛犬の気持ちを読み取る手段の1つとして、これからは眉毛にも注目してみると良いかもしれませんね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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