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豆柴誕生のルーツ|性格や特徴、かかりやすい病気などの基本情報まとめ

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柴犬は古くから日本人と生活をともにし、現在も不動の人気を誇る犬種です。そんな柴犬の中でも身体が小さめの両親を持ち、成犬になってもコンパクトな体格が予想される子を「豆柴」と呼んでおり、そのコロンとした体型と愛らしいルックスで多くの人々から人気を集めています。ほとんどの血統書発行団体から正式な犬種としては認められていませんが、一部で犬種として認める動きもある豆柴。

今回は、そんな豆柴の誕生の経緯や身体の特徴、お迎えするにあたって飼い主として準備すべきことなどをご紹介します。

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目次

  1. 豆柴誕生のルーツ|なぜ小型化されたの?
  2. 豆柴の特徴
  3. 豆柴はどんな性格?
  4. 豆柴のしつけ方と育てるために適切な環境は?
  5. 豆柴のお手入れ方法と必要な運動量
  6. 豆柴と過ごすかけがえのない時間

豆柴誕生のルーツ|なぜ小型化されたの?

柴犬 子犬
Super_Creator

まずは、豆柴が生まれた経緯を見ていきましょう。

豆柴の歴史はまだ浅い

豆柴は、そもそも犬種としての血統書発行がおこなわれていないことから、はっきりとした起源は分からないのが実情です。昨今の小型犬ブームを受けて、スタンダードよりも小さい柴同士を交配して生まれた柴を「豆柴」と呼んで販売が始まったのがおそらく昭和後期のことだとされていますが、これにも諸説あります。

現在までのところ、一般財団法人 ジャパンケンネルクラブ(JKC)と公益社団法人 日本犬保存会での血統書発行はおこなわれておらず、それらの血統書を持つ場合は「柴」という記載になります。

一方で、スタンダードがないままに繁殖・販売される状況が様々なトラブルに繋がることを受けて、2008年からNPO法人 日本社会福祉愛犬協会で限定的に「豆柴」の血統書が発行されるようになりました。

日本で根強い柴人気

ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、日本における2019年の柴の登録頭数は10,307件で第7位です。日本犬保存協会でも血統書の発行はおこなわれているので、それを合わせると飼育頭数はかなり多いことになります。

実際に、都市部・郊外に関わらず散歩している柴を見かける機会は多く、先代犬を見送ってもまた柴を迎えるといった声も多く聞こえます。

柴は、時代や地域を超えて日本人に愛されてきた犬種だということが言えますね。

柴人気×小型犬のブーム

さて、そんな不動の人気を持つ柴が、あえて小型化され「豆柴」が誕生したのには昨今の小型犬人気が大きく影響しているでしょう。

時代の変化とともに、都市部に人口が集中し核家族化した日本社会では、集合住宅や狭い敷地で生活する世帯が増えました。それは愛犬家にとっても変わらず、生活スタイルを変えずに大好きな犬を迎えることを考えると、スペース面などにおいて圧倒的に小型犬種のほうが迎えやすい状況が生まれたのです。

これを受け、成犬になってもそこまで大きくならない柴「豆柴」の人気に火が付いたと考えられます。

豆柴の特徴

柴犬 子犬
dexezekiel Unsplash

つぎに、豆柴の身体的な特徴を見ていきましょう。

毛色は4色、換毛期にたっぷり抜ける

豆柴の毛色には、赤、黒、胡麻、白が認められています。被毛は柴と同じ短毛のダブルコートのため抜け毛が多く、換毛期には更に多くなります。古くから日本で暮らしてきた柴ですので、日本の気候変化には問題なく順応できるでしょう。

柴より一回り以上小さく、容姿は柴そのもの

豆柴の血統書を発行している日本社会福祉愛犬協会では、豆柴のスタンダードサイズを以下のように定めています。JKCが定める柴のスタンダードが、体高:オス39.5cm、メス36.5cmですので、柴よりも一回りか二回り小さいことになります。体重も平均的な柴の半分程度と言えるでしょう。

体高:オス30~34cm、メス:28~32cm

体重:特に制限なし。(一般的には4~6kg程度が平均のようです。)

柴を現代の生活環境に合わせるために小型化したのが豆柴なので、容姿は柴の特徴を受け継いでいます。

平均寿命とかかりやすい病気

豆柴の平均寿命は12〜15歳前後とされていますが、もちろん個体差があり生活環境や食生活などによって大きく変わります。重要なのは、適切な運動量と栄養価の高い食事を心がけ、ストレスをできるだけ少なく過ごせるようサポートをすることです。ブリーダーからお迎えする際は、まず適切な交配をおこなう信頼できるブリーダーを見つけ、親犬や兄弟犬の健康状態や生活状況にも注意しましょう。

豆柴がかかりやすい病気には、皮膚疾患やノミアレルギーなどが挙げられます。柴と同様、皮膚が弱い傾向がありアレルギーの発症率が高く、皮膚に赤みや痒みなどが生じることがあります。原因は様々ですが、悪化させると気にして舐める掻くを繰り返す負のループになりますので、早めに動物病院を受診し治療を開始することが大切です。定期的に健康診断を受けることで病気の早期発見に繋がるのでおすすめです。

豆柴はどんな性格?

柴犬
Samuel Carrillo Pexels

では、気になる豆柴の性格はどうでしょうか。

甘えるタイプではないが飼い主に忠実

柴同様に忠誠心が強く、主人と認めた相手に対してはとても忠実です。一方で、愛玩犬にグルーピングされるようなシーズーやチワワ、フレンチブルドッグのように飼い主のそばに自分から寄ってきて甘えるといったことはあまりありません。「お互いに独立した個としてあくまで同居しているだけなのだ」という気概を感じる、独立心の強い一面も持っています。

明るくフレンドリーで、シャイではない

先祖犬の柴の性格というと、警戒心と独立心が強く、はじめて会った人とすぐに打ち解けられるというフレンドリーなイメージとは少し遠いように思えます。

一方で、豆柴は現代の生活環境に馴染めるように作られた経緯を持つことから、他犬や他人とも仲良くやっていけるオープンでフレンドリーな性格を持っている傾向があります。日本社会福祉愛犬協会では、その社交的な性格をスタンダードとして定めているという事実もあります。

豆柴のしつけ方と育てるために適切な環境は?

柴犬
media.digest

これから豆柴をお迎えしたいと考えている方に、準備しておくべきことをご紹介させていただきます。まずはしつけと環境についてです。

しつけ|社会期にしっかり社会化トレーニングを

祖先犬の柴が、他の犬種よりも社会期はやく終わるのではないかと言われているため、豆柴においても社会期を見逃さず早めにしつけを始めるのが吉でしょう。初めて犬を迎えるという方は、パピー教室でプロのトレーナーのトレーニングを受けさせるのも賢い選択です。

環境|きれい好きな豆柴のためにお掃除はこまめに

柴がそうであるように、豆柴はきれい好きなタイプです。他の犬種であれば、室内に設置した寝床のサークル内にトイレシートを敷くことが多いですが、豆柴にとってはこれはちょっとイヤな状況です。

もともと、巣で生活してきた柴は、自分の排泄物のニオイで外敵から巣の在処を知られないように、巣の中で排泄をおこなわない性質を持っています。その柴の血を引く豆柴も、トイレは外派の子が多いと言えます。室内でトイレができる子の場合でも、寝床とは別にトイレ用のサークルを用意してこまめにシートを取り換えてあげると良いでしょう。

豆柴のお手入れ方法と必要な運動量

柴犬
Thorsten1970

体重がわずか4〜8kgと小さい豆柴ですが、一体どの程度の運動が適切で、日ごろのお手入れ方法はどんなものでしょう。

お手入れ|日ごろのブラッシングで皮膚疾患を予防

豆柴は被毛量が多く、皮膚疾患にかかりやすい傾向があります。被毛のケアは皮膚のケアに繋がるので、こまめなブラッシングをおこないます。表面を撫でるのではなく、根元から優しく皮膚をマッサージするようにブラシをかけてあげましょう。

日ごろのブラッシングは2〜3日に1度で十分ですが、換毛期の抜け毛が多い時期には毎日おこないます。ブラッシングを怠ると、毛詰まりが原因で皮膚の炎症を引き起こすことがあります。豆柴は毛が密に生えているので、飼い主が皮膚の異変に気付きにくく悪化しやすいので注意が必要です。ブラッシングを定期的におこなうことは、皮膚の異変にいち早く気づくことに繋がります。

また、シャンプーは3週間〜1ヶ月に1度の頻度でおこない、皮膚の汚れを流すようにしっかりと泡立ててマッサージします。獣医師やトリマーに相談すると、その子に合うシャンプー剤を紹介してもらうこともできるので、迷ったら一度相談してみるのもおすすめです。

運動量|散歩は1日20~30分×2回が目安

柴に必要な運動量は1日1時間程度と言われています。体格の小さい豆柴は、1日2回に分けて20〜30分を目安に散歩に連れて行きましょう。散歩は愛犬の知的好奇心を刺激する行為で、ストレスとの関係も密接です。毎日同じコースではなく、たまに違う道を散策してみるのは飼い主にとっても良い気分転換になるのでおすすめです。活発な子も多いので、たまにドッグランなどで走らせてあげるのも良いでしょう。

豆柴と過ごすかけがえのない時間

柴犬
zimt2003

比較的歴史が浅い豆柴は、身体の特徴や性格を柴から引き継いでいるとは言えもちろん個体差も大きいです。身体が小さい分、食事による影響やアレルギー物質に対する反応が出やすい傾向があるので、お迎えすると決めたらその子の健康に責任を持ち、その子に合わせた生活を心掛け、愛情いっぱいに育ててあげましょうね。

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nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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