大型犬の子犬を飼う前に知っておくべきこと|体重・しつけ・ごはんについて

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賢く落ち着いた性格であることが多い大型犬。そんな魅力から、大型犬を飼いたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、大型犬を迎えるにあたって、大型犬の子犬の体重推移から、食事面やしつけといった育て方のポイントまでご紹介していきます。

大型犬の子犬を飼う前に知っておくべきこと|体重・しつけ・ごはんについて

目次

  1. 大型犬の子犬の体重はどう増えていくの?
  2. 大型犬の子犬を育てるときのポイント
  3. 飼い方に関する無料セミナーに参加してみよう
  4. 大型犬の子犬と過ごす楽しい時間

大型犬の子犬の体重はどう増えていくの?

子犬
garrettk9 Unsplash

 大型犬の子犬の出世時における体重は犬種によって異なりますが、目安としては400〜500g程度、超大型犬においては700g前後です。そして出生時から約70倍、超大型犬の場合は約100倍の体重にまで成長していきます。体重の増加の仕方は一定ではなく、成長期の中でも体重増加が著しい時期と、緩やかな時期とがあります。 

生後2~5ヶ月頃は体重の増加が著しい

 生後5ヶ月頃までは、体重がどんどん増えていく時期です。まず生後2ヶ月頃までに出生時から10〜20倍程度の体重になり、生後5ヶ月頃には、成犬時の体重の半分程度までに成長します。この時期は骨格組織が発達していき、食欲がとても旺盛です。 

生後6ヶ月以降は穏やかに体重が増えていく

 生後6ヶ月以降は、体重の増加が緩やかになっていきます。小型犬と中型犬の場合は、生後8ヶ月〜1年で成長期が終わり成犬の大きさになりますが、大型犬は成長スピードが遅いため生後1年半頃、超大型犬においては生後2年頃まで成長が続きます。 

大型犬の子犬を育てるときのポイント

子犬
mtsjrdl Unsplash

 大型犬の子犬のしつけ方や食事など、育て方について見ていきましょう。 

しつけ

 大型犬は力が強いため、特に注意しておきたいのが「リードの引っ張り癖」です。勝手にどんどん歩いてしまうと、怪我や事故を引き起こしてしまう恐れがあるので、子犬のうちからきちんとしつけをしておきましょう。

散歩のとき、リードを引っ張って飼い主の前をどんどん歩いていく場合は、その場でいったん止まり、また歩き始めるようにします。再度、愛犬がどんどん歩いていったら、同様にまたその場で止まります。散歩をしたい犬にとって、何度も立ち止まって前に進めないのは退屈です。そのため、飼い主のペースに合わせて歩くことを学んでいきます。

食事

 一般的にフードは、子犬用・成犬用・シニア犬用といったようにライフステージ別になっているので、大型犬の子犬を迎えたら、総合栄養食の子犬用のフードを与えていきましょう。成長期の子犬は多くの栄養やカロリーが必要なうえ、消化器官が未成熟なため、子犬用フードは栄養価および消化性が高く作られています。 

生後2ヶ月頃

 生後2ヶ月頃は、ドライフードをお湯でふやかしてから与えます。フードのパッケージに1日あたりの食事量の目安が記載されています。それを参考にして、1日4回に分けて与えるようにしましょう。この時期の子犬は、消化機能の成長が不十分なため、一度にたくさんの量を与えないよう気をつけてください。 

生後3ヶ月以降~成長期終了まで

 そして生後3ヶ月頃から徐々にふやかすフードの量を減らし、硬い状態のドライフードを少しずつ増やしていき、10日ぐらいかけて硬いままのドライフードへと移行していきます。また、食事の回数も1日3回に、生後6ヶ月頃からは様子を見ながら1日2回にしていきます。

成長期の終わりにさしかかったら、1週間〜10日間程度かけて成犬用のフードへと切り替えていきましょう。

飼い方に関する無料セミナーに参加してみよう

勉強
windows Unsplash

 動物病院によっては、子犬の飼い方に関する無料セミナーを開催していることがあります。「大型犬の子犬を育てるにあたり、しっかりとしつけができるか心配」など、何らかの不安や疑問がある場合は、ぜひ参加してみることをおすすめします。

犬のしつけや問題行動に関するアドバイス、食事のこと、日常のお手入れについてなどを獣医師から学べます。また、大型犬の子犬においては、特にどんなことに気をつけたらよいのかなどの質問を直接でき、その場で回答を得られるのもセミナーに参加するメリットです。

動物病院で行われるこのようなセミナーは、過去診察に来たことがある飼い主さんが対象であることが多いですが、これから犬を飼う旨を伝えると参加できる場合も多くあります。近隣の動物病院のホームページを確認し、このようなセミナーが開催されているかチェックしてみるとよいでしょう。

大型犬の子犬と過ごす楽しい時間

子犬
billstephan Unsplash

 大型犬の成長期が終わる時期は、小型犬・中型犬よりも遅いため、成犬用フードに切り替える時期を間違えないように気をつけましょう。また、大型犬は力が強いので、子犬のうちからしつけをして、指示に従えるようにしておくことがとても重要です。大型犬の子犬を迎え、楽しい時間を過ごしていってください。 

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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