ゴールデンドゥードルはカットが必要なの?世代ごとの被毛の特徴やトリミングを知ろう!
トリミングが必要なプードルとトリミングが必要のないゴールデンレトリバーの血を受け継ぐミックス犬の「ゴールデンドゥードル」は、抜け毛が少なく、お手入れも楽だと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?実は、ミックス犬ならではの被毛の特徴を持つゴールデンドゥードルには、単純に“お手入れが楽”とはいかない事情があるようです。今回は、ゴールデンドゥードルの被毛のタイプから、カットの必要性や被毛のお手入れ方法について詳しく解説します。
目次
ゴールデンドゥードルの被毛のタイプって?
ゴールデンドゥードルの被毛タイプは、ウェーブがかった被毛からストレートに近いものまでさまざまです。プードルにより近い場合は、カールしたウェーブがかった短めの被毛となり、ゴールデンレトリバーに近い場合は、ストレートに近い長めの被毛となります。同じ兄弟でも、一頭として同じ被毛タイプのゴールデンドゥードルは生まれてこないことが大きな特徴です。
また、子犬の頃はゴールデンレトリバーのようなストレートな被毛でも成長するにつれウェーブがかったプードルの被毛に近づくこともあり、被毛の変化を楽しめることもゴールデンドゥードルの魅力と言えます。
コートタイプ
前述のように、ゴールデンドゥードルの被毛にはこれといったきまったタイプがありません。ほとんどのゴールデンドゥードルは、プードルに近いウエイブがかった柔らかく細い被毛タイプですが、尻尾、耳、足にはゴールデンレトリバーに似た羽毛のような飾り毛、顔は短めの被毛となることが多いとされています。
被毛の構造
シングルコートのプードルとダブルコートのゴールデンレトリバーを親犬とするゴールデンドゥードルは、基本的にはシングルコートですが、部分的にダブルコートとなる場合があります。また、抜け毛が少ないことを目指して育種された犬種ではありますが、個体差があり、ゴールデンレトリバーほどではないにしろ抜け毛が多く出る場合もあります。
代表的なカラー
ゴールデンドゥードルの被毛カラーはゴールドが一般的と言われていますが、親犬のプードルによってさまざまなカラーの子が生まれてきます。ゴールド以外のコートのカラーとして白、クリーム、グレー、銅色、ブラック、アプリコット、レッドなどがあります。ゴールデンドゥードルは、年齢とともにコートカラーが明るくなる傾向があると言われています。また、飾り毛には白が多く見られます。
ゴールデンドゥードルは世代で被毛が違う?
ゴールデンドゥードルは、生まれた世代によっても被毛の特徴が異なります。F1と呼ばれるゴールデンレトリバーとプードルが親犬の第一世代、ゴールデンドゥードルとプードルを親犬とする第二世代のF1b、F1のゴールデンドゥードル同士を親犬とするF2、F2とプードルを親犬とする第三世代のF2b、F1とF1bを親犬とするF2bそして、F1b同士を親犬とするF3。また、既に第四世代も海外では誕生しているそうです。このように世代によって親犬が異なることから、被毛の特徴もそれぞれの世代によって異なってきます。
第一世代の被毛の特徴
シングルコートとダブルコートが混在し、抜け毛もあるのがこの第一世代です。ゴールデンに近い個体、プードルに近い個体と外観にも個体差があり、ブリーダーによっても外観が異なります。日本で主流のゴールデンドゥードルはこの第一世代です。
第二世代の被毛の特徴
より抜け毛の少ない犬種を作出するために誕生した世代です。この世代では、シングルコートがメインとなり抜け毛が少なくなります。被毛のタイプはゆるいウェーブのウエイビータイプと、よりプードルに近いカーリータイプの2タイプがメインとなります。
第三世代の被毛の特徴
抜け毛の少ない第二世代を選んでプードルと交配して誕生する第三世代では、より抜け毛が少なくシングルコートの個体がメインとなります。被毛のタイプは、母犬によって分かれますが、第二世代と同じウェイビータイプとカーリータイプの2タイプが生まれます。
ゴールデンドゥードルのカット・シャンプー・ブラッシングについて
ゴールデンドゥードルは、プードルの被毛を受け継ぐことが多いため細くからみやすい毛質で、こまめなお手入れをしないと毛玉がすぐにできてしまいます。そのため毎日、家庭でブラッシングなどのお手入れをしてあげることが必要です。
ブラッシングはこまめに
カーリータイプ、ウエイビータイプどちらのゴールデンドゥードルも、毎日のブラッシングが必要です。特に、カーリータイプの場合は、毛玉ができやすく、一度毛玉ができてしまうとほぐせなくなる可能性もあります。特に、耳周りや汚れがつきやすい足回りは、念入りに毎日ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングには、スリッカーを使用すると毛玉がほどけやすくなります。また、ブラッシングをすることで、皮膚の血行が良くなり健康な皮膚を保つこともできるため、子犬の頃からこまめなブラッシングをすることがおすすめです。
定期的にシャンプーを
ゴールデンドゥードルは、定期的にシャンプーをする必要があります。特に冬は静電気でホコリを吸着しやすい季節。白い被毛のゴールデンドゥードルの場合は、ホコリや汚れによって全体的にグレーっぽくなってしまいます。トリミングサロンに定期的にカットに行っている場合は、トリミングサロンでシャンプーをしてもらえますが、サロンに行かない場合は、自宅で月に1回程度はシャンプーをしてあげましょう。
伸びた毛は家庭でカットしてあげよう
ゴールデンドゥードルは、プードルと同じように毛が伸びます。毛が伸びるスピードには個体差がありますが、目の周りや足回りは、伸びてきたなと感じたら家庭でカットしてあげましょう。
カットする時は、コームを使用してハサミが直接皮膚に当たらないようにすることがポイントです。また、スキバサミを使用することがおすすめです。特に、目の周りなどの顔をカットする時は、動かないようにしっかりと保定してハサミを横にして怪我をさせないように気をつけましょう。
ゴールデンドゥードルの抜け毛対策はこまめなブラッシングがカギ!
ゴールデンドゥードルは、個体差があり毛質や毛量などによって個々の被毛対策は異なりますが、共通するのは皮膚を清潔に保つ意味からも毎日のブラッシングは必須ということです。
ゴールデンドゥードルは毛玉ができやすい!
ゴールデンドゥードルはプードルと同じような毛質の子が多く、毛玉になりやすいことが特徴です。カールが強い子ほど毛玉ができやすく、一度毛玉になってしまうとほどけなくなることもあります。特に耳の裏側や脇の下は毛玉になりやすいため、日頃からチェックし毛玉ができないようにしてあげることが必要です。
抜け毛が少ないと言われているけれど
ゴールデンドゥードルは、抜け毛の少ない犬種の作出を目指して誕生したため、抜け毛が少ないと言われていますが、第一世代のゴールデンドゥードルは、ゴールデンレトリバーほど多くはないですが抜け毛があります。特に、春と秋の換毛期には、こまめなブラッシングで抜けている毛を取り除いてあげましょう。
ゴールデンドゥードルのカットはトリミングサロンがおすすめ!
ゴールデンドゥードルはプードルと同じように、月に1回程度のトリミングが必要です。カットをしないと毛がどんどん伸びてしまい、絡みやすくすぐに毛玉となってしまいます。また、放置しておくことで汚れがつきやすく、皮膚炎などの原因となる可能性もあるため、定期的にトリミングサロンでお手入れをしてもらいましょう。
ゴールデンドゥードルにおすすめのトリミングメニュー
トリミングサロンでは、さまざまなデザインのカットメニューや基本メニューがありますが、大型犬のトリミングを行っているサロンが少ないことも事実です。まずは、自宅の近くにゴールデンドゥードルのトリミングを行うトリミングサロンがあるかどうかチェックしておきましょう。
毛質に合わせたカットスタイルを
ゴールデンドゥードルは毛質によっておすすめのカットが異なります。ゴールデンドゥードルで人気のカットは、毛の流れを生かしたナチュラルな仕上がりのカットや目にかかってしまう毛を結ぶトップノット、プードルで人気のテディベアカットです。プードルに近い毛質でカールが強く、毛量がある場合はアフロカットもできます。また、ゴールデンレトリバー寄りのストレートで毛が伸びない毛質の場合は、デザインカットをしないこともあります。
全身の被毛カットだけじゃない
トリミングサロンは、全身のトリミングだけではなく、シャンプー、爪切り、肛門線絞り、お尻周りや足回りのバリカン、足先のカットなどの基本のお手入れメニューがあります。カットだけではなく、このような基本メニューを選ぶこともおすすめです。なお、大型犬であるゴールデンドゥードルは、カット前のブラッシングに時間がかかることも多いため、基本的なブラッシングは自宅で行っておきましょう。
トリミングサロンへ行く頻度や料金の目安は?
ゴールデンドゥードルは、月に1回程度の頻度でカットをすることが目安です。カットをしていないでいると、プードルと同じように毛が伸びてしまい、毛玉ができてしまいます。また、カールしている毛質の場合は、ホコリや汚れが吸着しやすいため、カットをする時にシャンプーをしてもらうことがおすすめです。
ゴールデンドゥードルのトリミング料金は、トリミングサロンによって異なりますがカットとシャンプーのセットで1〜2万円程度が目安となります。特に毛玉やもつれがひどい場合は、ブラッシングだけでも1日近くかかってしまい、料金がプラスされてしまうため注意が必要です。
ゴールデンドゥードルはいろいろなカットが楽しめる犬種!
ゴールデンドゥードルの被毛の大きな特徴は、抜け毛は少ないけれど被毛が伸びるためカットが必要という点。また、プードルに似ているかゴールデンレトリバーに似ているかによってもお手入れの方法が異なります。カットスタイルにもこれといった決まりがないのもゴールデンドゥードルならでは。ぜひ「ウチの子」にあったカットスタイルやお手入れ方法をみつけて、個性的な魅力を引き出してあげてくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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