愛犬にサプリメントは必要?!サプリの選び方や使う際の注意点とは
ドラッグストアやネットショップなどで、犬用サプリメントを目にする機会も増えてきました。
関節サポートや腸内環境を整えるものなど、人間と同じようにさまざまな種類のサプリメントが発売されています。
しかし、サプリメントの種類が多すぎて、「どれを選べばいいか分からない・・・」と悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、サプリメントの必要性や選び方、与える際の注意点などをご紹介します。
サプリメントとは
サプリメントは、薬とは違いますがきちんと飲む目的があります。
愛犬に正しく与えるためにも、まずはサプリメントを与えることの目的やお薬との違いを確認しておきましょう。
「不足しがちな栄養素を補う」ことが目的
サプリメントとは、ビタミンやミネラルなどの栄養素を含んだ「栄養補助食品」のことをいいます。
今のドッグフードだけでは栄養が不足しがちなときや健康維持の手助けをすることが主な目的です。
犬用サプリメントには、主に「ベーシックサプリメント」と「ターゲットサプリメント」の2種類があります。
それぞれを詳しく紹介します。
ベーシックサプリメント
ベーシックサプリメントは、ビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素がバランス良く配合された総合サプリメントのことをいいます。
体調を崩しやすい子やシニア犬など、さまざまな犬におすすめです。
ターゲットサプリメント
一方でターゲットサプリメントとは、皮膚のお悩みや関節サポート、腸内環境を整えるなど、特定の栄養素をピンポイントで補えるものです。
例えば、グルコサミンやコンドロイチンなどが配合されたサプリメントは、関節痛が出やすいシニア犬や、足腰の不安を抱えやすい犬種の健康維持に使用できます。
愛犬のお悩みがハッキリとわかっている場合は、目的に沿ったターゲットサプリメントを購入するとよいでしょう。
サプリメントとお薬の違い
サプリメントは「栄養補助食品」のため、お薬のように効果・効能を謳うことはできません。
お薬は厚生労働省で厳しい審査を受けて、効果や効能が認められることで販売や製造の許可がでます。
購入場所も、薬剤師や登録販売者がいる場所と限られています。
サプリメントはお薬とは違い、飲んだからといってすぐに効果が現れるものではありません。
継続して飲み続けることで、「健康維持のサポートをしてくれるもの」と理解しておきましょう。
犬にサプリメントって本当に必要?
今与えているドッグフードの栄養バランスが愛犬にとって問題なければ、あえてサプリメントを与える必要はありません。
しかし、犬の健康寿命が延びてきているなかで、関節や目のサポートなどをドッグフードだけで補うのには少し無理があります。
普段与えているドッグフードにサプリメントをプラスすることで、愛犬の健康維持につながり、必要としている栄養素を効率よく摂取できるでしょう。
どのサプリメントを愛犬に与えればよいかわからないときは、これから紹介する選び方を参考にしてみてくださいね。
犬用サプリメントの選び方
犬用サプリメントを選ぶときは、以下の3つのポイントを意識して選んでみましょう。
- 必要な栄養素
- サプリメントの形状
- 価格
この3つのポイントについて、詳しく紹介します。
必要な栄養素で選ぶ
サプリメントの一番の目的は、足りない栄養素を摂取することです。
愛犬が必要としている栄養素を見極めてから、サプリメントを購入しましょう。
膝・腰などの関節トラブルに対処したいとき
膝や腰などの関節トラブルでお悩みの場合は、「コンドロイチン」や「ヒアルロン酸」などが含まれたサプリメントを選びましょう。
犬も人間同様に、年を重ねると足腰が弱くなっていきます。
関節トラブルが起きる前に、滑らない床にする、日頃からサプリメントを与えるなど、予防も大切です。
また、チワワやトイプードルなどは膝蓋骨脱臼、ミニチュア・ダックスフンドは椎間板ヘルニアなどになりやすいです。
サプリは犬種別になりやすい病気の予防にも役立てるので、愛犬のなりやすい病気も知っておくとよいでしょう。
視力低下や目のトラブルに対処したいとき
年をとると、視力も少しずつ低下していきます。
シニア犬の目のケアや、若いうちから目のトラブルを予防したいときは、以下の栄養素が含まれているサプリメントを選びましょう。
- ルテイン
- ビタミンE
- アントシアニン
- アスタキサンチン
視力が低下して周りが見えにくくなると、何かにぶつかってケガをしてしまう恐れもあります。
飼い主さんがしっかりサポートすることも大切です。
皮膚のトラブルに対処したいとき
皮膚病で、かゆみの症状が出る犬も多くいます。
犬が体を掻く原因は、アレルギーやストレス、乾燥などさまざまです。
掻きすぎると皮膚の状態が悪化してしまいます。
皮膚のバリア機能を保ってくれる「必須脂肪酸」「タンパク質」といった栄養素を含んだサプリメントを与えるとよいでしょう。
必須脂肪酸は体内で合成できないので、サプリメントで補うことが大切です。
腸内環境を整えたいとき
腸内環境が悪いと下痢や便秘になったり、免疫力の低下から体調を崩しやすくなったりします。
愛犬の腸内環境を整えるために、乳酸菌や酵素などが含まれたサプリメントを選びましょう。
乳酸菌は善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境が改善されます。
下痢や便秘など、愛犬のお腹の調子にお悩みの方は継続して使用してくださいね。
免疫力を高めたいとき
病気やガンを予防するために、免疫を高めるサプリメントを日頃から与えることもおすすめです。
免疫力が低くなると、風邪をひきやすくなったり、さまざまな病気にかかりやすくなったりします。
免疫力を高める効果が期待できる「プロポリス」や「冬虫夏草」などが含まれたサプリメントを与えて、免疫力アップを目指しましょう。
肥満を改善したいとき
愛犬の肥満を改善したいときは、運動をしながらサプリメントを与えてあげると、痩せやすい体づくりをサポートしてくれるでしょう。
脂肪を代謝しエネルギーに変える「L-カルチニン」や、脂肪代謝を促進し太りにくい体づくりをサポートする「アルギニン」などが含まれたサプリメントがおすすめです。
認知症を予防したいとき
犬も人と同じように、年をとると認知症になる子もいます。
認知症になると無駄吠えや攻撃性が増すこともあるため、予防が大切です。
抗酸化作用がある「ビタミンE」や、老化防止に効くとされる「DHA」などが含まれたサプリメントをおすすめします。
形状で選ぶ
固形タイプや液体、パウダータイプなどから、愛犬が嫌がらずに飲める形状のサプリメントを選んであげましょう。
固形タイプ
錠剤のような固形タイプのサプリメントは、フードに混ぜたり、おやつの間に挟んだりして素早く与えられます。
フードに混ぜても気にせず食べられる子であれば、サッと飲ませられる固形タイプがおすすめです。
パウダータイプ
パウダータイプのサプリメントは、ドライフードやウェットフードに混ぜて与えやすいです。
「固形タイプは苦手…」という子には、フードに混ぜて与えられるパウダータイプがよいでしょう。
液体タイプ
液体のサプリメントは、フードに混ぜたり直接お口から与えたりできます。
硬いものが食べられない子や、食欲が落ちている子には、直接お口から与えられる液体タイプがよいでしょう。
しかし、味は甘いものから少し苦いものまでさまざまなので、味覚や匂いに敏感な子は嫌がる可能性もあります。
価格で選ぶ
サプリメントは、続けやすい価格のものを選ぶようにしましょう。
「愛犬のため」と高すぎる商品を選んで、1ヶ月だけ飲ませてもあまり効果は期待できません。
サプリメントは即効性が期待できるものではないので、継続して飲み続けることが大切です。
経済的に続けやすい、安心安全なサプリメントを見つけることも大切ですよ。
そのサプリ、本当に安全?信頼できるサプリメントの見極め方
安全なサプリメントを見極める方法は3つあります。
これから紹介する見極め方を参考に、信頼できるものを選ぶようにしましょう。
どこで購入できるかを確認しよう
犬用サプリメントは、スーパーやネットショップなどで購入できるものや、動物病院専用サプリがあります。
安全なものを購入するためにも、製造や販売元、原産国やサプリメントを売っているショップ情報などを事前にチェックしておきましょう。
自分で選ぶのが難しいと思ったときは、獣医さんがおすすめする商品を選ぶのも一つの手ですよ。
成分表示を確認しよう
サプリメントに記載されている成分表示も、しっかり確認しておきましょう。
なかには、含まれている成分のみが書かれていて、詳しい成分表示を記載していないサプリメントもあります。
栄養素の過剰摂取を防ぐためにも、成分表示がしっかり記載されている商品を選んでくださいね。
誇大広告は疑おう
サプリメントはあくまで食品という分類なので、お薬のように効果・効能を謳うことが法律で禁止されています。
どんなに商品がよくても、法律で禁止されていることをしてしまう会社は信用しないほうがよいでしょう。
サプリメントを選ぶときは、「白内障が完治する」「関節痛が治る」などの、誇大広告をしている商品は購入しないようにしてください。
犬用サプリメントの注意点
サプリメントは愛犬の健康維持や栄養補給などの手助けをしてくれますが、与える際にはいくつかの注意点があります。
正しく使用するためにも、しっかり確認しておきましょう。
お薬との違いに気をつけよう
サプリメントは、効果・効能が期待できるお薬とは違います。
サプリメントに期待できることは、愛犬に不足しがちな栄養を補給したり、病気を予防したりするために免疫力をアップさせることです。
痛みをとったり治したりする力はサプリメントにはありません。
コツコツ飲み続けることで、健康維持につながるものと覚えておきましょう。
適切な量・期間を守ろう
サプリメントは、体のサイズに合った適切な量を与えるようにしてください。
過剰摂取してしまうと、逆に体調が悪くなってしまうこともあります。
また、サプリメントは飲み始めてすぐに効果が期待できるものではありません。
適切な量や飲ませる期間を守ることで、愛犬の健康維持のサポートをしてくれますよ。
妊娠中の投与は控えよう
愛犬が妊娠しているときは、サプリメントの成分によって健康上の問題を引き起こす可能性があるため、投与を控えてください。
妊娠中は、栄養バランスがしっかり整ったフードのみを与えてあげましょう。
アレルギーの可能性も
サプリメントに含まれる成分が原因で、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
愛犬に与えるサプリメントを選ぶときは、アレルギー物質が含まれていないかを事前に確認しておきましょう。
病院で薬が処方されている場合は相談しよう
病院でお薬が処方されている場合は、サプリメントとの飲み合わせが問題ないかを獣医さんに確認してください。
基本的には問題ないことが多いですが、サプリメントに含まれる成分によって薬の効果に影響を与える可能性もあります。
一度病院で確認しておくと安心ですよ。
まとめ
愛犬には、健康で長生きしてほしいですよね。
普段与えているフードだけでは必要な栄養素が不足している場合も多いので、日頃からサプリメントで補うことが大切です。
愛犬のためにも、信頼できる商品をしっかり見極めてくださいね。
適切なものを選んで、一日でも長く愛犬との楽しい日々を過ごしていきましょう。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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