犬が同じ場所を「ぐるぐる回る」のはなぜ?理由とそのときの気持ちを徹底解説!適切な対応策を知ろう!

お気に入りに追加

犬がぐるぐると同じ場所を無心で回っている姿を見たことはありませんか?なにかの病気かもしれない…と心配になる飼い主さんもいるのではないでしょうか。犬は本能や感情、カラダの症状などによって「ぐるぐる回る」という行動を起こしています。その行動をする犬の気持ちを知ることで、必要に応じた適切な対処ができるかもしれません。今回は病気以外の理由で、犬が「ぐるぐる回る」理由とそのときの気持ちと対応策をご紹介します。

犬が同じ場所を「ぐるぐる回る」のはなぜ?理由とそのときの気持ちを徹底解説!適切な対応策を知ろう!

目次

  1. なぜ犬はぐるぐる回るの?
  2. 犬がぐるぐる回るときの気持ち
  3. 犬がぐるぐる回るときの対処法
  4. 犬がぐるぐる回っている場合は適切な対応をしよう

なぜ犬はぐるぐる回るの?

犬
fattycorgi Unsplash

 犬がぐるぐると回る理由は、嬉しかったり、落ち着きたかったり、ストレスが溜まっていたり、認知症であったり、という様々な理由があります。 嬉しいときや落ち着きたいときはだいたい同じ状況でぐるぐると回るので分かりやすいですが、認知症やストレスの場合は同じ状況とは限らないので気が付けない可能性があります。ただ、普段から愛犬の様子を観察できていれば、すぐに異変に気付くことは出来ると思いますので、いつもと違うな…と少しでも思ったら、犬の年齢や普段の生活を振り返ってみましょう。 

もしかしたら前庭障害かも...?

 喜怒哀楽といった感情を表さずにぐるぐると同じ場所をただひたすら回っているという場合は、前庭障害という病気を発症している可能性があります。 前庭障害とは、バランス感覚をつかさどる脳の前庭神経に障害が発生する病気です。老犬の発症率が高いのですが、中には中耳炎や外耳炎が原因となるものや、先天性の場合もあります。眼振を起こしている状態なので、フラフラしながらぐるぐる回る様子が見られたらすぐに病院で検査をしてもらいましょう。

その他にも認知症や内耳炎などの病気の可能性が考えられますので、その他の症状と合わせて愛犬の様子を日頃から観察するとよいでしょう。

犬がぐるぐる回るときの気持ち

犬
charlesdeluvio Unsplash

 犬はぐるぐる回っているときどんな気持ちなのでしょうか。心配しなくても大丈夫なケースもありますが、ストレス系だと早めに対処してあげたほうがいいでしょう。

犬が回るときの気持ちを4つのパターンに分けてご紹介します。

  1. 寝る場所を整える
  2. ウンチをしたいときかも
  3. 嬉しくて大興奮!
  4. ストレスや病気が原因かも?

1.寝る場所を整える

 自分の寝床の上でぐるぐる回りながらベッドを掘るような仕草をしている場合は、 自分が寝る場所を整えているだけなので心配ありません。寝床をぐしゃぐしゃにしているようにも見えますが、自分の納得いく形に整えているだけなので問題ありません。 寝る前のルーティンだと思ってそっと見守ってあげてください。 

2.ウンチをしたいときかも

 犬がウンチをしている間の姿勢や体勢はとても無防備な状態です。そのため、排便中に外敵に襲われるリスクをできるだけ回避するために、犬はウンチをする場所が安全なのかをぐるぐると回って確認していると言われています。寝る場所を整えているという例にも似ていますが、ウンチをしやすいポジションを探しているという可能性もありますね。

3.嬉しくて大興奮!

 おやつをもらうときやごはんが運ばれてきたとき、「さんぽ」と声をかけたときなどに嬉しくてぐるぐる回るケースがあります。これは嬉しさを表現しており、興奮しているときによく見られる行動です。

嬉しさが体中から溢れていてとても可愛らしい姿なのですが、なかなか興奮がおさまらない場合は、一旦落ち着くまで待ってからつぎの行動に移すとよいでしょう。

4.ストレスや病気が原因かも?

 犬が必死に自分のしっぽを追いかけたり、お尻周りの匂いを嗅ぎながらぐるぐる回っている様子が見られたら、ストレスやお尻周りの病気の可能性があります。そのような行動を取るときは、 まずお尻周りの様子を確認し、触ってみても痛がらないかをチェックしてみましょう。様子がおかしければ病院を受診して相談してください。

ストレスの場合は触っても反応がないと思いますが、しっぽを追いかけて噛むような行動が見られるので要注意です。

犬がぐるぐる回るときの対処法

犬
Alice Castro Pexels

 犬がぐるぐる回るときの気持ちは分かっても、どうしてあげたらいいのかわからない…という飼い主さんは多いと思います。 寝床を整えたりトイレをする場所の位置決め以外は、なるべく気にかけてあげましょう。 

ストレス発散してあげよう!

 ストレスで自分のしっぽを追いかけるようにぐるぐる回っている場合は、運動不足やコミュニケーション不足など、普段の生活の中で思い当たることがあればすぐに解消してあげてください。ストレスがなくなればしっぽを追いかける行動もしなくなります。

放っておくと自分のしっぽを噛んで痛めてしまう危険性があるので、ストレスで回っている場合は早めに対処することが大切です。

興奮して回っているときは落ち着かせる

 嬉しいときにぐるぐる回る癖がある犬は、まずは落ち着かせることが第一です。直し方は簡単で、ぐるぐる回って興奮している間はごはんもおやつも与えないようにしましょう。落ち着いたらごはんを差し出すようにすると、犬は賢いので何回か繰り返すうちに学習していきます。

老犬が認知症で回ってしまうときは、そばで優しく撫でてあげると落ち着きやすいでしょう。

犬がぐるぐる回っている場合は適切な対応をしよう

犬
arjan_stalpers Unsplash

 犬がぐるぐる回っている場合は、理由を探して適切な対応をすることが必要です。愛犬が余計なストレスを感じている場合や病気の可能性がある場合は早く取り除いてあげてください。逆に、寝床を整えたりトイレの場所を決めるなどの本能的な行動をしている場合は、無理にやめさせるとストレスになるので、その場の状況に応じてぐるぐるまわっている理由を見極めてあげてください。 

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード