banner

banner

【獣医師監修】犬のレッグペルテスという病気をご存知ですか?症状や診断方法、治療法などを解説

お気に入りに追加

皆さんは、犬の「レッグペルテス」と呼ばれる病気についてご存知でしょうか?

愛犬がレッグペルテスと診断された場合、多くの方はその聞きなれない病名に、いったいどんな病気なのか不安になるかと思います。また、愛犬がレッグペルテスにならないように予防方法を知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、レッグペルテスの症状や治療法などについて詳しく解説していきます。

【獣医師監修】犬のレッグペルテスという病気をご存知ですか?症状や診断方法、治療法などを解説
【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

あわせて読みたい

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

目次

  1. 犬のレッグペルテスの症状と診断方法について
  2. レッグペルテスの治療法とは
  3. レッグペルテスを予防する方法は?
  4. レッグペルテスが疑われる場合はすぐに動物病院へ

犬のレッグペルテスの症状と診断方法について

犬の足

犬のレッグペルテスを発見するには、症状をしっかりと理解しておかなくてはいけません。また、どんな犬がレッグペルテスになりやすいのかを理解することで、さらに注意深く犬を観察し、症状が見つけやすくなります。

レッグペルテスの原因と症状

レッグペルテスは、犬の後肢の大腿骨頭に血液が行き渡らなくなり、骨頭が壊死してしまう病気です。そのため、レッグペルテスは大腿骨頭壊死症と呼ばれることもあります。大腿骨頭が壊死するに伴い、犬は激しい痛みを感じるようになります。その痛みにより、犬は正常に歩けなくなってしまいます。

また、触られると嫌がる、力が入らない、足を引きずって歩く、レッグペルテスを発症している患肢を挙上するなどの症状が現れます。 

レッグペルテスの症状は徐々に悪化する場合もあれば、突然に現れる場合もあります。症状が長く続いている子では、患肢の大腿部の筋肉が萎縮していきます。

レッグペルテスの診断方法

レッグペルテスの疑いがあれば、まず最初にレントゲンを撮ります。しかし、レッグペルテスが発症したばかりの頃は、レントゲンで異常を発見するのが困難なこともあるため、期間を空けて何度もくり返してレントゲンを撮る必要があります。

しかし、レントゲンだけでは確定診断をすることは困難で、さらに詳しく診断するために病理検査が必要です。ただ、病理検査は犬の身体に大きな負担がかかるので、発症初期に行うことはほとんどありません。

どんな犬がレッグペルテスになりやすい?

レッグペルテスは、成長期の小型犬種が発症しやすいと言われています。

トイ・プードル、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、ミニチュア・ピンシャーなどの小型犬種は要注意です。

特に、生後6ヶ月から9ヶ月の間に発症する子犬が多いのが特徴です。そのため、小型犬種の子犬の歩き方には特に注意しなければいけません。

レッグペルテスの治療法とは

犬の足

犬のレッグペルテスは、症状やステージによって治療法が異なります。ここでは、内科的療法と外科手術について詳しく解説していきます。

症状が軽い場合は内科的療法

症状が軽く、発生初期の段階では、鎮痛剤で症状を抑える場合がほとんどです。また、運動制限でも症状が改善することが実証されており、投薬とともに運動制限を勧められる場合が多いです。

最終的には外科手術が必要

残念ながら、レッグペルテスを発症した犬は、ほとんどの場合に最終的に外科手術が必要になります。小型犬のレッグペルテスの外科手術では、壊死した大腿骨頭を完全に切除します。

手術の経過が良好であれば、犬は歩くことができるようになります。しかし、長期のリハビリやレーザー治療などが必要になるので、根気よく通院し、治療に取り組むことが大切です。

レッグペルテスを予防する方法は?

犬の足

犬のレッグペルテスは、犬の生活の質に大きく影響する病気です。そのため、犬がレッグペルテスにならないようにできることは何でもしてあげたいですよね。ここでは、犬のレッグペルテスの予防方法や対策について詳しく解説していきます。

レッグペルテスの予防方法

現時点では、レッグペルテスの予防は難しいのが現状です。

レッグペルテスは遺伝的要素が関与していることもあり、飼い主さんの努力ではどうすることもできません。飼い主さんができることは、症状を見つけ次第、すぐに動物病院へ犬を連れていくことです。レッグペルテスは犬の命を脅かすような病気ではありませんが、強い痛みや不快感を伴います。そのため、犬が快適な生活を送れるように努めることが大切です。

レッグペルテスの犬の繁殖は避ける

犬のレッグペルテスの原因のひとつに遺伝的要素があると考えられています。そのため、レッグペルテスを発症した犬は繁殖させないことが大切です。レッグペルテスの犬の繁殖を避けることで、レッグペルテスの犬がさらに増えることを回避できます。

レッグペルテスが疑われる場合はすぐに動物病院へ

犬の足

ここでは、犬のレッグペルテスについて解説してきました。犬のレッグペルテスは獣医師と相談しながら、根気よく治療に向き合っていくことが大切です。愛犬がレッグペルテスと診断されたのであれば、愛犬の生活の質を考えながら、根気よく治療に取り組むようにしてくださいね。

こちらの記事もチェック

【獣医師監修】遺伝性眼疾患コリーアイについて|治療法や予防法はある?

あわせて読みたい

【獣医師監修】遺伝性眼疾患コリーアイについて|治療法や予防法はある?

皆さんは、犬種によってかかりやすい病気があることをご存知でしょうか? 今回は古くから牧羊犬として親しまれているコリー系の犬種がかかりやすい「コリーアイ」という病気について解説します。 ボーダーコリーやシェットランドシープドッグなどがコリー系の犬種に該当しますので、飼われている方・飼うことを検討している方はぜひチェックしてみてください。

【獣医師監修】愛犬の後ろ足の様子がおかしい。考えられる原因と病気について解説します

あわせて読みたい

【獣医師監修】愛犬の後ろ足の様子がおかしい。考えられる原因と病気について解説します

立ち上がるときにふらついたり、散歩中にびっこを引いていたりと、愛犬の後ろ足の様子がおかしいと、何かの病気ではないかと心配になりますよね。 ここでは、犬の後ろ足の様子がおかしいときに考えられる原因や病気、対処法についてご紹介します。

banner

choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

あわせて読みたい

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

獣医師監修に関する記事

【獣医師監修】大型犬に多い股関節形成不全症について知っておこう|原因・症状・診断方法から治療方法まで

健康管理/病気

【獣医師監修】大型犬に多い股関節形成不全症について知っておこう|原因・症状・診断方法から治療方法まで

「股関節形成不全」という病気をご存じですか?大型犬が多く発症し、遺伝的な原因と環境的な原因があ...

2023年12月4日

【獣医師監修】犬の貧血について|免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の症状・原因と治療法を解説します

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の貧血について|免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の症状・原因と治療法を解説します

人間と同じように、犬も貧血になることがあります。犬の貧血の原因はさまざまで、治療により回復する...

2023年11月29日

【獣医師監修】犬のしゃっくりの原因とは。自宅でできる対処法を紹介

健康管理/病気

【獣医師監修】犬のしゃっくりの原因とは。自宅でできる対処法を紹介

みなさんは愛犬がしゃっくりをしているのを聞いたことがありますか?私たち人間はなにかの拍子にしゃ...

2023年10月26日

【獣医師監修】犬の胃潰瘍について。初期症状は?発症の原因や治療法についても解説

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の胃潰瘍について。初期症状は?発症の原因や治療法についても解説

犬も胃炎や胃潰瘍になることをご存知ですか? 人間の場合、胃潰瘍と聞くとヘリコバクター・ピロリ...

2023年10月20日

【獣医師監修】犬は子宮蓄膿症を発症しやすい?原因を知って予防に努めましょう

健康管理/病気

【獣医師監修】犬は子宮蓄膿症を発症しやすい?原因を知って予防に努めましょう

皆さんは「子宮蓄膿症」という病気をご存知でしょうか? 子宮蓄膿症は、避妊手術を受けていない中...

2023年10月16日

もっと見る

関連するキーワード

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード