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犬の耳掃除、うまくできる?上手なやり方のコツと適切な頻度

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犬のカラダの中で、汚れやすいのに掃除がしにくい部位が『耳』ですが、家庭で犬の耳掃除をするのは「怖い」「難しい」と感じるもの。また、嫌がるコも多いことから耳掃除は敬遠されがちです。しかし、犬の耳、特にたれ耳は細菌が増えやすく、こまめな掃除が必須です。今回は、苦手な犬の耳掃除を克服すべく、犬の耳掃除のコツや便利アイテムをご紹介します。

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目次

  1. 愛犬の耳トラブル、大丈夫?
  2. 耳掃除の前に!チェックしたいポイント
  3. 犬の耳掃除を上手にするコツ
  4. 犬の耳掃除のやり方
  5. 耳掃除に便利なアイテム
  6. 外耳炎予防のためにもこまめな耳掃除を

愛犬の耳トラブル、大丈夫?

犬の耳
lovechicco

 湿度の高い時期になると犬の耳がなんとなく臭う、耳の中が赤いなど耳トラブルが気になりませんか?犬の耳の中でも特に垂れ耳は、細菌が繁殖するには最適な環境です。梅雨時期や湿度が上がる夏は、そんな耳のトラブルが多発するシーズン。まずは犬の耳の仕組みを知って、愛犬の耳のチェックをしてみてください。 

犬の耳の中はL字になっている

 人間と同じように犬の耳は、外耳、中耳、内耳の3つの部分に分かれています。人間の耳との大きな違いは、耳の穴から鼓膜までの外耳道の形状です。人間の耳は、鼓膜まで真っ直ぐな外耳道ですが、犬の外耳道は、途中から横方向へ折れ曲がるL字型をしています。そのため、耳の中に水が入ってしまうと水が抜けにくかったり、蒸れやすいため耳トラブルが起こります。

耳掃除の前に!チェックしたいポイント

犬の耳掃除
Gustavo Fring Pexels

 犬の耳掃除をする前に、必ずチェックしたいのが耳の形と耳の状態です。耳の形は、立ち耳、垂れ耳のどちらかですが、垂れ耳の犬は耳の状態のチェックは必須です。立ち耳の犬でも耳垢がたまりやすい犬種があるので、定期的に耳の状態をチェックしましょう。 

犬の耳掃除はどのぐらいの頻度で行えば良いの?

 週に一度程度の頻度で、犬の耳チェックをして、汚れ具合を確認し、汚れが気になる時には耳掃除をすることがおすすめです。目安では、1週間〜10日に1回程度の定期的な耳チェックと耳掃除をしてあげます。犬の耳の皮膚は、とてもデリケートなためあまり頻繁に耳掃除を行うと、耳の中を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。また、汚れがひどい場合や耳掃除をしてもすぐに汚れる場合は、外耳炎を発症している可能性があるので獣医師に相談しましょう。 

耳垢をチェックしてみよう

 まずは、耳を優しくひっくり返して、耳の中が赤くなっていないかチェックしましょう。同時に、汚れや耳垢があるかないかもチェックします。耳垢の状態によって、外耳炎を発症しているかどうかチェックできます。 

  • 黄色のベタベタした油っぽい耳垢:脂漏症、皮脂の分泌が多い犬によく見られます。
  • 黄色く湿り気があり臭いがする耳垢:細菌感染の可能性があります。
  • カサカサとした黒っぽい耳垢:耳ダニに感染している可能性があります。
  • 茶色っぽい耳垢が大量:マラセチア生外耳炎の可能性があります。

耳のチェックポイント

 耳の形にかかわらず必ずチェックしたいポイントが、耳垢の色と状態、耳の臭い、耳の中の色です。特に、耳垢は色と状態、臭いでトラブルのチェックができます。犬の耳垢の良い状態では、古くなった皮膚の角質や分泌物で、白~黄色っぽい色で乾燥し臭いもありません。耳トラブルがあると、この耳垢に色がついたり湿り気があったりし、臭いがする場合もあります。また、頭をブルブルと振る、耳まわりを触ると嫌がる、耳をかく場合も、耳トラブルの可能性があります。 

犬の耳掃除を上手にするコツ

獣医と犬
12019

 耳掃除が好き!という犬はあまり聞いたことがありません。犬にとって、カラダの中でも敏感であまり触られたくない部分が耳なのです。そんな犬の耳掃除、まずは犬が嫌がらないようにすることがポイントです。 

  1. 犬をリラックスさせる
  2. 綿棒は使わない
  3. 洗浄液を温める
  4. 犬の耳掃除中は焦らず優しく
  5. 「耳掃除=良いことがある」ことを教える

コツその1:犬をリラックスさせる

 犬が嫌がっている時に、無理やり押さえつけて耳掃除をしないことも耳掃除のコツです。まずは、耳掃除を始める前に犬をリラックスさせましょう。マッサージをしたり、優しく声をかけたりするなど犬がリラックスできる方法を見つけることから始めましょう。 

コツその2:綿棒は使わない

 少し前までは、犬の耳掃除には綿棒が使われていましたが、この方法では耳奥に耳垢を押し込んでしまう可能性が高いことから、現在では綿棒の使用はNGとなっています。また、耳の中の皮膚を傷つけてしまう恐れもあるため、自宅での耳掃除で綿棒を使用することはおすすめできません。 

コツその3:洗浄液を温める

 イヤークリーナーやイヤーローションを冷たいまま、犬の耳に使用すると犬はびっくりしてしまいます。使用する前に、洗浄に使う液を人肌に温めておくと犬がびっくりしなくなり、耳掃除に対しての抵抗が減る可能性があります。

コツその4:犬の耳掃除中は焦らず優しく

 耳掃除を始めると、逃げ出そうとする犬を無理やり押さえつけ、少しでも早く終わらせようと焦ってしまうこともよくあるケースです。しかし、これでは逆効果になりかねません。まずは、耳の付け根を優しくマッサージし、耳の内側(耳たぶ部分)の汚れを専用のウエットティッシュやコットンで優しく拭き取りましょう。 

コツその5:「耳掃除=良いことがある」ことを教える

 耳掃除のグッズを見ただけで逃げ出したり、隠れたりする犬がいるほど、耳掃除は犬にとって嫌なことのひとつです。あまりに嫌がる場合は、耳掃除の後にはおいしいものがもらえる、遊んでもらえるなど「耳掃除をすると楽しいことがある」と条件付けることから始めてみてください。 

犬の耳掃除のやり方

耳掃除
mirkosajkov

 犬の耳掃除には、専用のイヤークリーナーやイヤーローションを使用することが獣医師からも推奨されています。まずは、イヤークリーナーをコットンにたっぷり含ませ、耳の内側を毛の流れに沿って優しく拭き取ります。次に、耳の穴の周りも優しく拭き取りましょう。犬の耳が健康な状態であれば、この方法で十分です。

耳垢が多い時や匂いがする場合には、念入りな耳掃除が必要です。念入りな耳掃除は、イヤークリーナーを耳の中へたっぷり入れて、耳の根元をマッサージします。犬が、ブルブルしてイヤークリーナーと汚れが出てきたら、拭き取ります。

汚れがひどい場合は、何回かこれを繰り返しますが、犬のカラダをしっかりと保定する必要があるので、無理して自宅で行わず、動物病院へ連れて行くことがおすすめです。

耳掃除に便利なアイテム

獣医と犬
jaminriverside

 立ち耳、垂れ耳に限らず、耳掃除は定期的に行いたいもの。特に、蒸れやすい季節はこまめなお手入れで外耳炎を予防する必要があります。そこで、手軽に耳掃除ができる便利アイテムをご紹介します。

天然成分配合のイヤーローション

 耳掃除専用クリーナーはローションタイプが主流です。ローションタイプには、さまざまな成分が配合され、また香りもそれぞれ。犬が耳掃除を嫌がる一つの理由として、ローションが冷たい、匂いが嫌い、しみる、スースーするなどが気持ち悪いというもの。そこでおすすめしたいのは、ノンアルコールタイプ、ハーブなどの天然成分配合、無香料タイプのもの。人間には良い香りでも犬にとっては刺激臭となる成分が含まれていないものがおすすめです。 

La Fun ラ ファン(ペット用ケアコンディショナー)

安心して使用できるジェルタイプの拭き取り用クリーナー

 コットンに染み込ませて耳の汚れを拭き取るタイプのクリーナーは大多数が液状ですが、とび散りやすいところが欠点です。液ダレすることなく使用できるジェルタイプは、汚れが拭き取りやすいことが特徴です。 

ノルバサンオチック 118mL

毎日のケアにおすすめは手軽に使用できるシートタイプ

 ウエットティッシュタイプの耳掃除アイテムで、あらかじめ洗浄液がシートに染み込ませてあるタイプです。いつでも、どこでもサッと取り出して汚れを拭き取ることができるので、手軽に耳ケアができます。

シートタイプには、低刺激性タイプ、ノンアルコールタイプ、天然由来成分使用のタイプなど、さまざまな成分の商品が発売されているので、犬の体質に合わせて選ぶことができます。

Dr.McGrath's(ドクターマクグラス)ナチュラル・イアーワイプス

外耳炎予防のためにもこまめな耳掃除を

犬の耳掃除
Mikhail Nilov Pexels

 耳掃除は、最も犬が嫌がる出来事ですが、一度耳の病気を発症してしまうと完治までに時間がかかり、犬はさらに嫌な思いをすることになります。特に、垂れ耳の犬や耳の中にも被毛が生えている犬、外耳道が狭い短頭種は日頃のケアが重要なポイントとなります。気をつけなければいけないのは、一度耳掃除が嫌いになってしまうと、2度と耳を触らせなくなってしまう可能性があること。耳掃除は、最初が肝心です。まずは、ご褒美で犬が嫌がらないように誘導してから耳掃除を始めましょう。 

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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