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【獣医師監修】吐き出させては駄目?犬が乾燥剤を飲み込んでしまった時の対処法

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お菓子や餌の袋の中に入っている乾燥剤を愛犬がイタズラした、または誤って飲み込んでしまいそうになったという経験はありませんか?犬が異物を誤飲することはよくありますが、その際にどう対処するのが正解なのか迷ってしまいますよね。すぐに吐き出させた方がよさそうですが、ものによっては間違った対処法となることもあります。今回は、乾燥剤の種類別に、誤飲してしまった際の対処法を紹介します。

対処法を理解して、いざという時に慌てないようにしましょう。

【獣医師監修】吐き出させては駄目?犬が乾燥剤を飲み込んでしまった時の対処法
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目次

  1. 犬が乾燥剤を誤飲した場合の対処法
  2. 無理やり吐き出させようとするのは逆効果
  3. 乾燥剤の誤飲を防ぐためにできること
  4. 誤飲させない環境を作りましょう

犬が乾燥剤を誤飲した場合の対処法

具合の悪そうな犬
7854

犬が乾燥剤を誤飲してしまった際の対処法の例をご紹介します。乾燥剤の種類によって対処法が変わるので、それぞれの項目に分けて解説していきます。 

生石灰

生石灰とは、白い粉末状になっている強いアルカリ性の乾燥剤です。水に触れると高熱を発生させる性質を持っています。布袋や紙袋に包まれていることが多いです。主に海苔や煎餅に使用されています。

生石灰を飲み込んでしまうと、口の中や胃で炎症を起こし、粘膜がダメージを受けて出血などを引き起こすリスクがあります。

生石灰を誤飲した際の対処法

生石灰を飲み込んでしまったら、すぐに口の中を水で洗うのが望ましいとも言われますが、家で色々と対処を試みて時間をロスするよりは、まずは病院に連絡して早急に連れて行った方が良いでしょう。胃の粘膜がダメージを受けている場合、嘔吐を起こさないように、ご飯もお水も与えずにすぐに病院を受診しましょう。生石灰による身体症状はすぐに発症してしまうので、素早い処置が必要となります。

エージレスドライ

エージレスドライとは、小袋状になっている脱酸素剤です。主にお菓子やスイーツなどに使用されています。

材料に生石灰が使用されていますが、発熱を抑えるように作られているので、とても安全性の高いものです。誤飲してしまっても、エージレスドライによる中毒症状は起きにくいと言われています。

エージレスドライを誤飲した際の対処法

何も身体症状がみられない場合は、経過観察をして、問題なければ自然に排泄されるのを待って問題ないこともあります。

しかし、袋の角で胃や腸を傷つけてしまっている可能性があります。食欲不振、腹痛、嘔吐、血便などの身体症状がみられるようであれば、病院に早めに相談するようにしましょう。

塩化カルシウム

塩化カルシウムとは、白い粉末状や塊状になっている乾燥剤です。主に押し入れやタンスの除湿剤として使用されています。

生石灰ほどではないものの、口の中や胃で炎症を引き起こすリスクがあります。また、嘔吐や下痢、腹痛といった症状も起きる可能性があるので、速やかに処置を行う必要があります。

塩化カルシウムを誤飲した際の対処法

生石灰の処置と同様に、すぐに動物病院へ連絡し、指示を受けるようにしましょう。

シリカゲル

シリカゲルとは、青や透明の粒が入っている乾燥剤です。袋タイプ、錠剤タイプ、シートタイプになっていることが多いです。主にお菓子などに使用されています。

少量のシリカゲルならば、誤飲しても中毒症状が起きにくいと考えられます。

シリカゲルを誤飲した際の対処法

誤飲した量がほんのわずかであれば、経過観察をして、問題がなければ自然に排泄されるのを待つことになります。ただ、誤飲した量が大量であった場合や、心配な身体症状があれば、早めに病院を受診することをおすすめします。

無理やり吐き出させようとするのは逆効果

元気のない犬
Barnabas Davoti Pexels

犬が乾燥剤を誤飲してしまった際に、焦って吐き出させようとするのはやめましょう。吐き出させることによって、炎症が喉にまで広がる可能性があるためです。

また、粉末状の乾燥剤の場合は肺に入り込んでしまい、誤飲性肺炎を併発させる可能性もあります。自己判断で吐き出させる処置は行わず、病院を受診して獣医師の指示に従うようにしてください。

乾燥剤の誤飲を防ぐためにできること

ポメラニアン 犬 
Cup of Couple Pexels

犬が乾燥剤と食品の違いを判断できない分、飼い主さんが十分に気をつける必要があります。ここでは、愛犬に乾燥剤を誤飲させないための予防策を3つ紹介します。

1.小分けタイプの餌を使用する

ドッグフードなどを大きな袋からお皿へ取り分ける際に、気づかず乾燥剤を混入させてしまう場合があります。予防策として、1食分が小分けになっているドッグフードを使うのがおすすめです。

小分けタイプの場合、少量で袋内の内容物が確認しやすいため、混入してしまうことを防げるかもしれません。

2.乾燥剤を入れ替える

ドッグフードなどにすでに入っている乾燥剤を取り出し、飲み込む危険性の無いものに取り替えるのも効果的です。比較的サイズの大きい珪藻土などを使用すれば、万が一混入させてもすぐに気づくことができます。

また、取り分けるスプーンを珪藻土のものに変えることで、乾燥剤としての代用もできて一石二鳥です。 ただし、一度開封してしまう場合は、一緒に空気も入れて再度封をしてしまうと、湿気は防げても脂が酸化して劣化してしまう可能性があります。しっかり空気を抜いて封をしてくださいね。

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3.ゴミ箱を床に置かない

イタズラしてゴミ箱をひっくり返したり漁ったりした際に、捨ててあった乾燥剤を誤飲することがあります。対策として、ゴミ箱を床に置かないようにしましょう。

手足や口が届かない場所にゴミ箱を置くことで、乾燥剤以外の異物の誤飲も防ぐことができます。

誤飲させない環境を作りましょう

子犬 
Tanya Gorelova Pexels

犬が乾燥剤を誤飲してしまったら、飲み込んだ乾燥剤の種類に合わせて適切な処置は異なります。また、炎症や嘔吐といった症状が出たら、早急に処置が必要となり、命にかかわる可能性もあります。すぐに動物病院へ連絡し、獣医師から指示を受けるようにしましょう。

犬は乾燥剤に限らず、異物を飲み込んでしまうことが多いです。そのためにも、床に物を置かないといった対策が必要です。

安心した生活を送らせてあげるためにも、誤飲をしないよう十分な対策をとり、異物を飲み込んでしまった際の対処法を覚えておきましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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