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犬の歯磨きの重要性!歯石の怖さとおすすめの口腔ケア

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犬は口腔内疾患を患うことも多いため、それを予防するために歯磨きなどの「デンタルケア」が必要不可欠です。ここでは犬が歯磨きを始める時期や、歯石によるトラブルなどを防ぐための歯磨きの方法をご紹介します。

犬の歯磨きの重要性!歯石の怖さとおすすめの口腔ケア
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目次

  1. 歯磨きが必要な理由│歯石の怖さと歯周病
  2. 犬の歯磨きはいつから始めるのがいい?
  3. おすすめの歯磨きのやり方
  4. どうしても歯磨きを嫌がってしまう場合の対処法
  5. 愛犬の健康のために適切な歯磨きをしてあげよう

歯磨きが必要な理由│歯石の怖さと歯周病

犬の歯
Nicholas_Demetriades

犬は虫歯になることはほとんどありません。犬に歯磨きは必要ないのではないかと思う方もいるでしょう。ここでは歯磨きが犬にも必要な理由についてご紹介します。 

歯磨きの目的は歯周病予防

3歳以上の犬の約8割は歯周病を患っていると言われるほど、犬は歯周病になりやすいです。犬の歯周病も人と同じように歯に歯垢(プラーク)が付着し固まることで歯石になり、歯肉が後退していくことで進行、酷い場合は歯肉が歯を支えきれず歯が抜け落ちてしまいます。

まず、食べ物を食べることで犬の歯に歯垢が付着します。犬の歯に付着した歯垢はすぐに歯磨きなどで除去すれば問題ありませんが、放置すると口腔内の唾液や細菌などの働きにより歯石に変化します。

歯石になると歯ブラシで歯磨きをしてあげても除去することができないので、動物病院で取り除いてもらうことになりますが、全身麻酔を使っての処置となるのでリスクも伴います。歯石は表面がデコボコしているためさらに歯垢が付きやすく、放置することで歯石がどんどん大きくなります。

歯石が大きくなると、歯茎が炎症を起こし、徐々に後退していきます。犬の歯茎が後退すると歯を支えるものがなくなり、歯石により歯が支えられる状態となり、ここまで進行すると動物病院でも抜歯をするしかなくなります。

また歯磨きは口臭の予防にもなります。口臭の原因は色々ありますが、歯周病によるものや食べかすが口内に残っていることも一因です。

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犬の歯石除去は麻酔をして行うのが一般的ですが、全身麻酔にはリスクも伴うため、無麻酔で歯石の除去を行っている動物病院もあります。しかし、無麻酔だからといって100%安心というわけではありません。麻酔の有無を問わず、歯石除去により死亡事故に繋がってしまった事例もあります。今回は、犬の歯石除去について詳しく解説するとともに、過去に起きた死亡事例を踏まえ、愛犬の歯石除去をする際に飼い主さんが考えるべきことも頭に入れておきましょう。

歯周病から全身性疾患も

犬の歯磨きを怠ると全身性疾患へと進行し、最悪死に至ることもあります。歯周病で歯が抜け落るとその場所から細菌が入り込み、その細菌が血管に入り込むと、心臓、肝臓などの様々な臓器に転移し全身性疾患へと広がっていきます。そして敗血症や多臓器不全などを発症し命を落としてしまうこともあるのです。

また、歯周病は疾病を悪化させる可能性も。日常的にしっかりと愛犬の歯磨きをし、歯周病を予防することが大事です。

犬の歯磨きはいつから始めるのがいい?

子犬

犬の歯磨きはできるだけ早い時期が望ましいですが、まず犬が口に触られることを嫌がらなくなることが大前提です。犬は口に触られることを嫌がることが多く、特に子犬の時期は落ち着きもないため歯磨きをすることが難しいでしょう。

歯磨きは子犬期にしつけを始めた頃に一緒に始めるといいかもしれません。

生後3ヶ月位が目安

子犬の歯磨きはだいたい生後3ヶ月頃を目安に始めましょう。歯磨きはいきなり歯ブラシを口に突っ込むのではなく、歯磨きに慣れさせるための準備期間が必要になります。はじめは指で触るなど、焦らず犬のペースでゆっくりと歯磨きを始めていきましょう。乳歯は抜けてしまうものですが、子犬のうちに口元を触られることに慣れさせておくのがおすすめです。

成犬になってからでも遅くない

歯磨きは成犬になってからでも始めることができます。自我が確立しているため嫌がる犬も多いですが、日頃から小まめに犬とスキンシップをとり、口周りに触らせてくれたらその都度ほめてあげましょう。そして、愛犬が嫌がらずに触らせてくれるようになったら少しずつ歯磨きにも慣れてもらいましょう。

老犬の場合は無理に行う必要はありません。歯ブラシと比較すると効果は劣るものの、デンタルケアができる便利なアイテムはたくさんあるので、そちらを活用しましょう。

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おすすめの歯磨きのやり方

犬 歯磨き

犬の歯磨きを自宅で行うためにはいくつかの手順を踏む必要があります。

犬に歯磨きを行うときは口を触られることに慣れさせることが大切です。顔や口元を優しく触り、大人しくしていたらおやつをあげることからはじめましょう。口や体を触られることを嫌がらないように、日常的に犬とコミュニケーションをとって信頼関係を築いておくことが大切です。

犬が触られることを嫌がらなくなったら徐々に口の中を触っていきましょう。唇をめくって歯や歯茎に触れ、慣れたら奥歯の方も触ります。手に傷がある場合は細菌が傷口に入り込む可能性がありますので手袋をしましょう。軍手をして犬の歯の表面を触ることで歯磨きの代わりになり、歯垢を取り除くこともできます。ガーゼなども有効です。

犬が口の中に手を入れられても大人しくしていることができるようになったら歯ブラシで歯磨きをしていきましょう。まずは小さめの歯ブラシを使用し、歯茎を優しく擦ります。45度の角度で当ててあげるのがポイントです。まずは前歯などの一部分からはじめ、少しずつ範囲を広げていくようにしましょう。歯磨きは無理にやらずに、愛犬のペースに合わせて行いましょう。歯磨きは楽しいものと認識してもらうことが重要です。

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歯磨きの頻度について

歯磨きは食後に毎回行うのが理想です。犬は人間より歯垢から歯石になるスピードが早く、3~5日で歯石になってしまいます。そのため食後は出来るだけ早く歯磨きをしてあげましょう。1日で全ての歯を磨けなくても大丈夫です。できるだけ毎日歯磨きをするようにして習慣化するのが望ましいですが、忙しく時間をとるのが難しい場合は3日に1回のペースで磨いてあげるようにしましょう。

どうしても歯磨きを嫌がってしまう場合の対処法

犬 パグ
sarandywestfall_photo Unsplash

歯ブラシを使っての歯磨きが一番効果的ですが、どうしても磨かせてくれないという場合もあるかと思います。そんな時は以下の方法を試してみましょう。

歯磨きおもちゃで遊びながらケア

歯磨き効果のあるおもちゃを使うのも手段の一つです。凹凸のあるおもちゃを噛むことで歯垢や食べかすを取り除く効果があるので遊びながらデンタルケアができます。

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歯磨きシートの活用

指に巻き付けて歯を擦るタイプのデンタルケアです。歯ブラシよりも抵抗感が少ないため、まずは歯磨きシートから試してみるとよいかもしれません。

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気軽にケアできるおやつ

デンタルケアができるおやつを与えるのも有効です。噛むことで汚れを落とす効果があり、ご褒美としても活用できるので気軽に取り入れることができます。

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この他にも犬用のマウスクリーナー歯磨きガムなどもあります。歯磨きを嫌がる犬は多いため、様々な種類の便利なデンタルケアグッズが発売されています。愛犬に合ったものを見つけることが大切です。いずれの方法も歯ブラシを使った歯磨きよりも抵抗感を示しにくいので取り入れやすく、上手に活用すればそれなりの効果は発揮します。しかし歯周ポケットのケアまではできず、これだけでは口内を清潔に保つことは難しいです。あくまでも歯磨きの補助的な役割に留まるということを頭に入れておきましょう。

嗜好性が高く、食欲が落ちているときでも食べてくれやすいウェットフードはドライフードに比べて歯に汚れが付きやすいので、デンタルケアもできるドッグフードに変えるのも手です。

また、散歩をしたり遊んだ後だと落ち着いて歯磨きをさせてくれることもあります。愛犬の様子を観察して、ベストなタイミングで歯磨きをしてあげるのも大切です。

口内に傷がある可能性も

口の中を触られることや歯ブラシを入れられることなどにストレスを感じ嫌がっている場合もありますが、虫歯歯槽膿漏により痛みを感じていて歯磨きを嫌がっている可能性もあります。患部を見つけるのはなかなか難しいので、歯磨きを嫌がることに加え、食欲が低下していたり元気がない様子が見受けられたら獣医師に相談しましょう。

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愛犬の健康のために適切な歯磨きをしてあげよう

犬

ここでは犬の歯磨きを始める時期やケア方法をご紹介しました。歯磨きを始めるタイミングは子犬期の生後3ヶ月頃、他のしつけと同時進行でできるだけ早く行いましょう。ケアの方法は歯ブラシで歯茎と歯の間を優しく擦ります。歯磨きで歯ブラシを使用するのが難しい場合はタオルや軍手などで犬の歯や歯茎を擦るだけでも効果があります。歯磨きは歯ブラシを使用しなければいけないわけではありませんのでその犬にあった歯磨き方法を選びましょう。

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この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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