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トイプードルはてんかんになりやすい犬種?原因と発作を起こした時の対処法

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トイプードルは遺伝的な要因からてんかん発作を起こしやすい犬種とされており、発症してしまうことも珍しくありません。しかし、愛犬がてんかんの発作を起こしたときにどうすればよいのか知らなければ、慌ててしまいますよね。本記事ではてんかんの症状や原因、トイプードルが発作を起こしたときに知っておきたい対処法などについて解説します。

トイプードルはてんかんになりやすい犬種?原因と発作を起こした時の対処法
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目次

  1. 犬の「てんかん」とは
  2. てんかんは何が原因?
  3. 愛犬にてんかんの発作が見られた時の対処法
  4. てんかんの治療法について
  5. てんかんの発作とうまく付き合っていくには

犬の「てんかん」とは

トイプードル

「てんかん」という病気自体は人間も発症するものなので聞いたことがある方は多いと思います。日本全国で約100万人もの人がてんかんを抱えていると言われており、年齢や性別関係なく誰でもかかる可能性のある病気です。そしてそれは犬も同じであり、およそ100頭に1〜2頭の割合で発症すると言われています。

てんかんは、脳の電気信号が乱れ、神経細胞に異常が起こり、それによって痙攣や意識障害などを発作的に起こす脳の病気です。発作が繰り返し起こることが特徴で、1回起きただけではてんかんとは診断されません。

普段は何事もなく生活できますが、突然、脳から強い信号が送られることで発作が起きてしまいます。発作の間隔には個体差があり、毎日起こる犬もいれば1年以上起きない犬も。

ここでは犬のてんかんの症状についてご紹介します。

犬のてんかん発作は2種類

犬のてんかん発作(症状)は、大きく分けると2種類あります。てんかんの発作は神経細胞の異常な興奮状態が一時的に起こることで生じるものですが、この異常な興奮が部分的に起こる場合と、全身に広がり大きな発作が起こる場合の2つです。

部分発作

脳が部分的に興奮状態になり、意識はあるものの、身体の一部分に発作が起きている状態です。以下のような様子が見られます。

  • 口周りや手足のみなど、一部分の痙攣
  • 呼んでも反応しない
  • 瞳孔が開く
  • 口をくちゃくちゃさせる
  • よだれが大量に出る など

部分発作から全般発作に広がった場合は、意識を失います。

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全般発作

部分発作とは反対に、脳全体が異常に興奮してしまい、全身に発作症状がみられ、意識も失ってしまう状態です。全般発作は以下のような様子が見られます。

  • 四肢を突っ張るようにする
  • 硬直する
  • 手足が震える
  • 泳いでいるような様子が見られる
  • 脱力している など

発作中は失禁・脱糞してしまうことも珍しくありません。数十秒~数分続いた後におさまることがほとんどで、そのあとは何事もなかったかのように過ごす子も多いです。重度の場合は、1日に2回以上発作を繰り返したり(群発発作)、発作が10分以上続いたりします。(重積

重積は呼吸困難に陥ることで後遺症が残ったり、最悪の場合、命を落としてしまうこともあるので早急に動物病院へ連れていきましょう。

てんかんの前兆

前兆がなく発作を起こすこともありますが、てんかんの発作が起こる前には以下のような様子が見られることもあります。

  • 落ち着きがない
  • ふらついている
  • 突然吠える など

ただし、これらの様子をてんかんの前兆だと判断することはなかなか難しく、飼い主さんが気づかない場合も多いです。

てんかんは何が原因?

トイプードル

犬のてんかんの原因は多岐にわたり、遺伝的な要因や脳の損傷、感染症などが関与することもありますが、詳しいことは分かっていません。

特発性てんかん

検査をしても脳に異常はないのに発作が起きるてんかんです。はっきりとした原因は分からないものの、遺伝的な要素が強いと考えられており、犬のてんかんの多くは特発性てんかんだと言われています。

特発性てんかんを発症しやすい犬種はプードル、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ダックスフンド、ビーグルなどです。

1歳~5歳くらいまでの比較的若い年齢の時に発症することが多い傾向にあります。

症候性(二次性)てんかん

脳炎、脳腫瘍、水頭症などの脳の構造に異常が出るような病気や、頭部の外傷などが原因となって引き起こされる場合を指します。後天性のてんかんです。

原因となる病気を治療することで、症状が回復することもあります。

1歳未満の子犬6歳以上の犬が発症することが多いです。

潜因性てんかん

事故などの外傷を受け症候性てんかんが疑われるものの、検査上では明らかな異常が認められないものを指します。

非てんかん

てんかんの発作は脳の疾患によるものですが、低血糖、肝障害、腎障害、心臓疾患、血液疾患、中毒などが原因となって発作が見られることがあります。この場合は、原因となっている病気を治療します。

診断方法

てんかんかどうかを調べるには、

  • 問診
  • 血液検査
  • レントゲン・エコー検査
  • 脳波の検査
  • CT/MRIを使用した検査

などを行います。発作を起こす病気は数多くあるので、さまざまな検査をして、てんかんなのか他の病気なのかを判断するのです。

愛犬にてんかんの発作が見られた時の対処法

トイプードル

残念ながら現時点ではてんかんの発症を予防する方法はありません。てんかんは強いストレスや天候の変化が引き金になることもあるとされています。突然、愛犬にてんかんの発作が見られたら飼い主さんはどうしたら良いのでしょうか?

広いスペースを確保して、様子を記録する

愛犬が発作を起こしてしまったら、周りの家具などにぶつからないよう周囲のものをどかしてください。愛犬の周りをタオルなどで囲って怪我をしないようにしてあげましょう。

心配で身体に触れたくなってしまいますが、症状を悪化させてしまったり、新たな発作を誘発してしまう可能性があるので、声をかけたり触ったりせず、落ち着いて愛犬の様子を記録をします。口の周りは万が一噛まれてしまった場合に怪我をしてしまうので、触らないようにしてください。発作が起きる前や起きた後の様子、症状が出ている時間などできるだけ細かい情報があると、診察の助けになります。余裕があれば動画を撮っておきましょう

通常、発作は2~3分で治まります。発作が落ち着いてから動物病院へ連れて行ってください。発作後は何事もなかったかのように動きだすことがほとんどですが、発作が10分以上続いたり、意識が戻らないうちにまた発作が起きるようであれば、すぐに動物病院に連絡をとり、指示を仰ぎましょう。

てんかんの治療法について

聴診器

特発性てんかんは投薬が主な治療法です。一生涯薬を服用することになりますが、必ず発作を抑えられるわけではありません。発作が起こることで脳が損傷して、より発作が起きやすくなるという可能性を低くしたり、後遺症に繋がりかねない重積発作をコントロールする目的で服用します。

そのため、長期的に通院が必要となることを留意しておきましょう。

発作の状態・回数や副作用、血液中の薬物濃度を定期的に確認しながら薬の量を調整していきます。飼い主の判断で薬を飲ませたり飲ませなかったり、勝手に中止したりすると危険なので、獣医師の指示に従ってください。

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てんかんの発作とうまく付き合っていくには

トイプードル

トイプードルのてんかんは遺伝的な要素が多いとされているので、予防するのは難しく、発症した場合には、一生付き合っていかなければいけない病気です。てんかんの症状はさまざまで、突然起こるので、飼い主さんは不安なことが多いと思いますが、落ち着いて対処しましょう。

てんかんは、すぐにおさまる発作であれば、発作自体が原因となり死に至ることはほとんどないとされています。定期的に通院して薬を飲ませ、できるだけストレスとならない空間を作り、興奮させないことが大切です。

日頃から愛犬の様子をよく観察して、すぐに異変に気づいてあげられるようにしたいですね。

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この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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