トイプードルの飼い方【共働き編】|お留守番時の注意点や心がけておくこと
トイプードルを飼いたいけれど、共働きだからちゃんとお世話してあげられる自信がない・・。お留守番できるようにしつけられるかな?などの不安から、お迎えを躊躇している方も多いのではないでしょうか。今回は、共働きで犬を迎えるということにフォーカスをあてて、お留守番させる際の注意点や、必要な心構え、便利なサービスなどについてご紹介します。
目次
はじめに|留守番っていつからできるの?
個体差もあるので、この時期になったら必ずお留守番できるようになるとは断言できません。生後3ヶ月が経ち、自宅に慣れ始めたら徐々にトレーニングをしてみましょう。早めに1人(匹)で過ごす経験をすることで分離不安症の予防にもなります。
子犬期は避ける
トイプードルに限らず、基本的にお留守番は生後6ヶ月以降が望ましいとされています。子犬は消化器官がまだ未発達なので、生後6ヶ月までの子犬の場合、食事の回数を3~4回に分ける必要があるからです。間隔があきすぎると低血糖症を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。そのため、最長でも5時間以上のお留守番は難しいのです。
また、子犬は排泄の回数も成犬と比べて多いです。トイレをしっかり覚えたとしても、長時間の留守番でトイレがびしょびしょになっていたら、別の場所で排泄してしまうことも考えられます。そのため、共働きの場合は子犬をお迎えするのは避けた方が良いと言えます。
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トイプードルをお留守番させるときの注意点は?
共働きの方の懸念点はやはり長時間のお留守番ではないでしょうか。寂しくはないか、トイレはちゃんとできるか、吠えて近所迷惑にならないだろうかなど、心配なことはたくさんありますよね。ここではお留守番をさせるにあたって注意することをご紹介します。
トイレトレーニングをしておこう
仕事を終え帰宅したときに、そこらじゅうに排泄物が散乱していたらぐったりしてしまいますよね。犬を迎えたらまずはトイレトレーニングをはじめましょう。これはどの犬種であっても変わりません。トイプードルは賢いので、早ければ数日でトイレを覚えると言われています。通勤時間も加味して、勤務時間を約10時間ほどと考えると、留守番中に1度は排泄することになります。愛犬が快適に清潔に過ごすためにも、トイレは2つほど用意しておくとなお良いかもしれません。
トイレは散歩時に済ませるようしつける方法と、室内でするようしつける方法がありますが、留守番の時間が長くなる家庭は、室内でトイレができるようにしつけましょう。室内でトイレができないと、飼い主さんが留守の間ずっと我慢して病気になってしまったり、漏らしてしまうこともあります。
安心してお留守番できる環境を整えよう
愛犬が安心して過ごせる場所を確保しましょう。トイプードルは小型犬なので警戒心が強い場合があります。外の物音や、人などの気配を感じ取って吠えることも珍しくありません。
近隣トラブルを防ぐために、吠えないようしつけるのはもちろんですが、視界に色々なものが入ることでそわそわしてしまうという場合には、ケージにブランケットなどをかけてあげると落ち着くこともあります。
犬は1日のうちでも寝ている時間が長いので、安心して眠れるところにケージを設置してあげましょう。お留守番のときだけ静かな部屋に移動するというのもおすすめです。
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クレートもおすすめ
飼い主さんによっては自由に歩き回れるよう、1室を解放している場合もありますが、クレートはいたずらや誤飲の防止にもなるのでおすすめです。また、トイプードルの場合、ちょっとの段差でも骨折してしまったり、関節に負担がかかって関節炎を引き起こしてしまいます。不在時の怪我を未然に防ぐためにも、行動できる範囲を制限しておくと安心です。
あんな狭い空間に閉じ込めておくのはかわいそう…と思うかもしれませんが、犬は狭くて暗いところが落ち着くという習性をもっているので、クレートを用意しておくと安心感が得られ問題行動をしなくなることもあります。広めのサークル内に、クレートとトイレを用意しておくとよいでしょう。
これでもいたずらしてしまうという場合には、クレートの入口部分に小さめのサークルをくっつけ、その中にトイレを設置すると、移動できるスペースが限られるので落ち着いて過ごせるようになることもあります。ただし、この方法での長時間のお留守番は避けましょう。犬は寝床を汚さない習性があるので、綺麗好きな子の場合、クレートとトイレが近いことで排泄を我慢してしまうこともあります。狭いというストレスから吠え癖がついてしまうこともあるので、注意が必要です。
クレートを安心できる場所だと思ってもらうためには、クレートトレーニングが必要になるため、トイレトレーニングと並行して進めることをおすすめします。
クレートトレーニングのやり方はこちらの記事で解説しています
飲み水に困らないようにする
愛犬が喉が渇いたときにいつでも水分補給ができるよう、なるべく新鮮な水が飲める状態にしてあげましょう。お留守番時間が長い場合、自動給水器の導入も検討してみてください。こぼしてしまうという心配がないのでおすすめです。
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温度設定に注意する
エアコンで快適な温度を保てるようにしてください。夏場や冬場は特に注意が必要です。湿度が高すぎると、たとえ室内であっても熱中症になることもあるので気をつけましょう。除湿器や加湿器を活用するのも効果的です。
寒さ対策として便利なヒーターやホットカーペットですが、留守時に使うのは火事などの観点から抵抗がある方も多いと思います。電気を使わないカイロや毛布などを入れておいてあげると、犬が自分で体温を調整できるのでおすすめです。トイプードルは特に寒さに弱いので、しっかりと防寒してあげてくださいね。
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留守番中も遊べるようにおもちゃを用意する
犬は寝て過ごすことが多いとされていますが、それでも10時間もあれば起きて過ごす時間もあります。なるべく退屈しないように、おもちゃを用意してあげましょう。トイプードルには知的好奇心をくすぐるおもちゃがおすすめです。知育玩具は夢中になりやすく、頭を使うことで適度に疲労感も得られます。誤飲を防ぐために小さいパーツなどがあるものは避けてくださいね。
外出時はさりげなく
出かける前にたくさん構ってしまうと、分離不安になり、吠えたり物を破壊してしまうことがあります。飼い主さんが外出することを察知されてしまうと寂しさを助長してしまうので、愛犬を不安にさせないためにも他の部屋に行くような素振りでさりげなく出かけることが重要です。
共働きでトイプードルを飼うにあたって心がけること
仕事の日はどうしても愛犬と過ごす時間が短くなってしまいますが、それでもトイプードルを飼う上では欠かしてはいけないことがあります。1つずつ見ていきましょう。
毎日ブラッシングする
トイプードルは毛玉ができやすいので、毎日のブラッシングは欠かせません。毛玉を防止することはもちろん、ブラッシングにはコミュニケーションの時間となることや血行促進の効果もあります。
また、カットしないと被毛が伸び続けてしまい皮膚病になってしまうこともあるので、定期的にトリミングサロンに連れて行ってあげなければいけません。
散歩はなるべく毎日連れて行く
トイプードルは活発な犬種なので、1日2回、各30分程度のお散歩が必要になります。毎日2回は難しいという場合や、雨などで行けないという日は、室内でひっぱりっこやレトリーブ遊びをしてあげましょう。
運動欲求が満たされないと問題行動に繋がることもあるので、できるだけ身体を動かす機会を作ってあげることが大切です。帰宅して疲れている中でも、可能な限りお散歩に連れて行ってあげてください。一緒に歩くことは愛犬の運動欲の解消やリフレッシュはもちろん、飼い主さんとのコミュニケーションの時間にもなります。
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一緒にいられる時はたくさん構ってあげる
共働きの場合、1日のうち愛犬と一緒に過ごせる時間が限られているため、帰宅後や休日は時間の許す限りたくさんコミュニケーションをとってあげてください。トイプードルは飼い主さんが大好きな犬種なので、あまりに1人(匹)で過ごす時間が長いと、ストレスから常同障害や分離不安を引き起こすことがあります。また、コミュニケーション不足は吠え癖や噛み癖の原因となることも。
パートナー間で、それぞれの勤務時間をずらしたり、在宅・出社を選ぶことができるのであれば、なるべくお留守番しなくていいように調整するのが望ましいです。
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もしものときに頼れる人を確保する
愛犬の具合が突然悪くなった、飼い主さんが体調不良でお世話ができないという場合に、愛犬のお世話をしてくれる環境を見つけておきましょう。家族や友人の他にも、ペットシッターやかかりつけ医など、いくつかお世話してくれる場所を用意しておくことが大切です。
便利なアイテムやサービスを活用しよう!
最近は、共働きや1人暮らしの方の強い味方となるアイテムやサービスが充実してきました。飼い主さんと愛犬の負担を減らすためにも、便利なアイテムは積極的に活用しましょう!
自動給餌器を活用しよう
出勤前、帰宅後すぐなど、毎日決まった時間にご飯をあげるようにしてください。同じ時間に給餌するのが難しければ、自動給餌器を活用するのも1つの手です。スマートフォンのアプリと連携してごはんが出てくるタイプや、カメラがついており、ごはんを食べている様子を見れるタイプもあります。自動給餌器を使う際は、ごはんを補充するのを忘れないようにしてくださいね。
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ペットカメラで愛犬の様子が分かる!
愛犬が留守番中にどのように過ごしているのかが分かるのがペットカメラです。スマートフォンで確認できるので、出先でも簡単に愛犬の様子を見ることができます。
また、最近ではマイクやスピーカーが内蔵されており、愛犬に声をかけられるタイプや、自動給餌器機能がついたタイプまでさまざまなものが展開されています。
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ペットシッターを利用する
ペットシッターとは、自宅で愛犬のお世話をしてくれる人で、慣れた環境で過ごすことができるので、愛犬にとっての負担は少なく済みます。トイプードルは基本的にはフレンドリーな性格をしていますが、他の犬と過ごすのが苦手という子にもおすすめです。水の交換や、トイレの掃除、お散歩も行ってくれるので安心ですよね。
保育園や幼稚園もある
ペットシッターの他に、朝預けて、帰りに迎えに行ける犬の保育園や幼稚園といったサービスも増えてきました。愛犬だけでのお留守番は心配という方は利用してみるのもよいでしょう。預かってくれるだけでなく、しつけのサポートが受けられるところもあります。
共働きでも犬のお迎えは不可能ではない
今回は共働きでのトイプードルの飼い方についてご紹介しました。共働きでも犬を飼っている人たちはたくさんいます。傍目では楽しい部分しか見えませんが、帰宅後に散歩に行ったり、寝る時間を削って遊んであげたり、愛犬になるべく負担がかからないよう快適な環境を作ってあげたりと、さまざまな工夫をして過ごしているのです。トイプードルはふわふわの被毛を保つためにも、毎日のブラッシングも必要不可欠になります。飼いたいと思いお迎えしたのなら、疲れていても責任をもってお世話してあげないといけません。
最近ではペットカメラや自動給餌器など、便利なアイテムもあります。また、ペットシッターなどのサービスも充実してきました。
犬をお迎えするにあたっては、時間面や経済面、体力などの面でも相応の覚悟は必要ですが、留守にしがちだからお迎えできないと諦めている方も、ワンちゃんファーストの生活になる覚悟をもち、便利なアイテムやサービスを上手に活用すれば一緒に暮らすことができるかもしれませんよ。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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