リードってなんで必要なの?選び方のポイントや小型犬におすすめの商品もご紹介
愛犬との外出には欠かせないリードですが、種類が豊富でどれがいいのか分からないと迷った経験はありませんか?リードは用途に応じて使い分けることができますが、素材や長さなどの違いからスパッと決めるのがなかなか難しいこともありますよね。本記事ではリードの必要性をはじめ、種類や選ぶ際のポイント、おすすめのリードもご紹介します。迷っている方や、そろそろ買い替えのタイミングという方もぜひ参考にしてください。
はじめに|リードの必要性について
愛犬と外出する際には首輪・ハーネスとリードは必須アイテムですよね。でもなぜリードが欠かせないのでしょうか?種類や選び方の前に、まずはリードの役割についてご説明します。
犬の命を守ってくれる
「普段からとても大人しい」、「賢いから後をついてきてくれる」、「シニアで走ることがない」などの理由からリードは必要ないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お散歩中、何かに驚いて急に走り出してしまったり、飛び出して車や自転車にぶつかってしまうという事故が起きる可能性は0ではありません。走ることが出来なくても、乗り物に乗っている人から犬は見えにくく、衝突してしまうことも考えられます。
リードは、愛犬がパニックに陥ったり興奮してしまった際に行動をコントロールしたり、周りの人にお散歩中なんだなと認識してもらうためだけでなく、脱走や拾い食いなどを防ぐこともできます。愛犬の命を守るためにリードは欠かせないアイテムなのです。
こちらの記事もチェック!
他の犬や人への危害を防ぐ
警戒心が強い子や好奇心旺盛な子は、人や犬を見かけると吠えたり飛びついたりすることがあります。穏やかな性格をしている子でも、いきなり触られそうになったり、触られたくない場所を触られたら噛みついてしまうこともあるでしょう。その場合、相手が怪我をしてしまうかもしれません。実際に、飼い犬が飼い主以外の人や犬などを噛んでしまう咬傷事故は年に数千件起こっています。環境省の「3.動物による事故 (1)犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~令和2年度)」(※)の令和2年度の死亡以外の被害者数を見てみると、4,534という数字が発表されており、決して少ないとは言えません。(飼い主以外の人、人以外の合計)
また、犬が飛び出して車やバイクとぶつかってしまった場合、運転していた人が怪我をしてしまったり、別の人も巻き込んださらに大きな事故になってしまう恐れもあります。リードは愛犬の命を守るだけでなく、第3者の安全のためにも必要です。
さらに、犬が苦手な人や犬アレルギーを持っている方へ近づかないよう、リードでコントロールすることもできます。周りの方への配慮としての役割も持ち合わせているのです。
※参考:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/r03/2_3_1.pdf
飼い主の意思を伝えることもできる
リードには飼い主さんの意思を愛犬に伝える「リードコントロール」という役割もあります。飼い主さんの前をずんずん進んでしまうときや飛びつこうとしたときなどにリードを引くことで「だめだよ」と伝えることができます。
こちらの記事もチェック!
上記の理由だけでなく、リードなしでの散歩はほとんどの自治体が禁止しているため、ノーリードは条例違反となり、自治体によっては罰金が科せられる可能性があります。また、リードなしの散歩による罰則の記載はないものの、動物愛護法違反にも該当するので、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられるかもしれません。
人を怪我させてしまうと損害賠償が請求されるケースも珍しくありませんが、ノーリード状態で相手を怪我させた場合は、条例や動物愛護法違反となるため刑事責任を負わされる可能性もあります。
犬と家の外に出るときには必ずリードを着用し、思いっきり走らせてあげたいという場合にはノーリードが許可されているドッグランなどを利用しましょう。
こちらの記事もチェック!
リードにはどんな種類がある?
リードにはさまざまな種類があるので、状況に応じて使い分けることができます。どんな種類があるのか見ていきましょう。
スタンダードリード
一般的なリードです。持ち手となる部分が輪になっており、反対側に犬の首輪やハーネスに繋げる金具がついています。長さは1〜2mのものが多く、愛犬と適切な距離を保つことができるので普段のお散歩にはスタンダードリードを使うことがほとんどでしょう。ナイロンやレザー、布、金属などの素材で作られており、カラーや長さなどもさまざまです。
ショートリード
スタンダードリードの半分ほどの長さであるショートリードは愛犬との距離が近くなるため行動をコントロールしやすいという特徴があります。そのため、引っ張り癖や拾い食いを矯正する際に使われることが多いです。また、車や人通りの多い場所でしっかりと愛犬をコントロールするためにショートリードを使用することもあります。小型犬の場合は短すぎると愛犬が宙に浮いてしまうので少し長めのショートリードを選ぶようにしましょう。大型犬の場合は飼い主さんが引っ張られてしまうこともあるので注意が必要です。
こちらの記事もチェック!
ロングリード
ロングリードはスタンダードリードと同じ作りですが、長さが異なります。10mほどまで伸ばすことができるものが主流で、長いものは25m以上伸びるものもあります。お散歩ではなく「待て」や「おいで」などのトレーニング目的で使用されることが多いです。伸縮性はなく、何かあった時に咄嗟に引き寄せるのが難しいのでお散歩には使わないほうが良いでしょう。
こちらの記事もチェック!
伸縮リード
伸縮性のあるリードはフレキシブルリードとも言い、手元のスイッチを操作することでリードの長さを調整することができる機能がついたリードです。一般的に5~8mほど伸ばせることが多く、広い場所で自由に歩かせたり遊ばせるときに活躍します。長くなればなるほど犬をコントロールするのが難しくなるほか、咄嗟に短くすることができないのでお散歩には不向きです。場所によっては伸縮リードの使用が禁止されていることもあるので注意しましょう。
こちらの記事もチェック!
多機能リード
マルチファンクションリードとも呼ばれ、長さを調節したり、リードをたすき掛けしたり飼い主さんの腰に巻いて使えるほか、一時的に係留することもできるリードです。小型犬を多頭飼いしている場合、多機能リードでお散歩している飼い主さんもいます。両手が空くので便利ではありますが、急に引っ張られたときに飼い主さんがバランスを崩してしまうことがあるので注意が必要です。さまざまな使い方ができるため、普通のリード+αの機能が備わっているリードというイメージになります。
リードを選ぶ時のポイント
上記のように種類豊富なリードですが、愛犬に合ったリードを選ぶためには以下のような点を基準に選ぶようにしましょう。
①身体の大きさで選ぶ
リードには適正体重が設定されているので、愛犬の体重に照らし合わせて選ぶようにしましょう。一般的に細いものは小型犬向けに作られています。太いものは耐久性がありますが、重みも増すので小型犬には負担になってしまうことも。小型犬に適したリードの太さはだいたい1㎝程度が目安と言われているので、太すぎないものがおすすめです。
また、首に負担がかからないようにするためにも素材は軽量なナイロンや布でできているものが良いかもしれません。お散歩で使用するのであれば、リードの長さはだいたい1~2mくらいのものを選びましょう。引っ張り癖の強い子は短めのショートリードを選ぶとコントロールしやすくなります。
②目的で選ぶ
通常のお散歩に使いたい場合はスタンダードリードがおすすめですが、呼び戻しのトレーニングに使いたいという場合はロングリードが向いています。広い場所に遊びに行ってある程度自由に歩かせたいという場合には伸縮リードを使うなど、場面に応じて使い分けるのもおすすめです。そのため、どれか1つではなく複数持っておいても良いかもしれません。
③素材で選ぶ
上述した通りリードにはさまざまな種類がありますが、犬種や飼い主さんの好みで選ぶこともできます。軽くて耐久性が高いものがよければナイロン製がおすすめです。比較的安価で扱いやすいので幅広い人におすすめできます。布製であれば洗濯が可能なのでお手入れしやすいですね。レザーは高級感がありますがお手入れにやや手間がかかり、水にも弱いので雨の日は避けた方がよいでしょう。リードを噛んでしまう子には金属製のものがおすすめではあるものの、小型犬には重いので不向きであると言えます。
小型犬におすすめのリード4選
リードの種類はたくさんあるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。愛犬と飼い主さんを繋ぐものなので、耐久性のある丈夫なものを選びたいですよね。ここではおすすめのリードをいくつかご紹介します。
True love
1本で7つの機能がついているリードです。ナスカンをリード本体のDカン、O型リングに繋げることで110㎝、135㎝、175㎝の長さに調節することができます。ナイロン製なので丈夫で軽く、汚れた場合は洗うことができるので衛生面も◎。柔らかいので飼い主さんも握りやすい設計になっています。そのため、長時間握っていても疲れにくく、引っ張られても痛くないという口コミが多く見受けられました。3Mの反射ステッチ付き。同系色の首輪やハーネスも売っており、5色展開なので愛犬の毛色に合わせた色を選ぶこともできますね。
- 商品名:7in1多機能リード
RALLOC
10㎏までの小型犬用リードです。デザインが豊富で13種類の中から選ぶことができます。同デザインの首輪やハーネスも売っているので、お揃いで使用している飼い主さんも多く見受けられました。軽くて可愛い柄ながらしっかりした作りで、お手頃価格なところも人気の理由の1つです。ナイロン製なので汚れたら洗うこともできます。
- 商品名:リボンとテープ素材のリード Sサイズ
flexi
広い場所で遊ばせたいときに重宝する伸縮リードです。推奨体重12㎏未満は巻き取り抵抗の小さいコードタイプ、推奨体重15㎏未満はコントロールしやすく丈夫なテープタイプがあります。人間工学に基づいた握りやすいグリップ、巻き取りやすさ、高い耐久性など、多くの飼い主さんに選ばれるのも納得の商品です。Sサイズはトイプードルやミニチュアダックスなどの小型犬向けになります。巻き取る際の音に驚いてしまう子や、短くする際に多少引っ張られるため咳込んでしまう子もいるようなので、注意が必要かもしれません。レッド、ライトブルー、ブルー、ブラック、ローズの5色展開です。
- 商品名:ニューコンフォートSサイズ 5m
Wundervoll
軽くて丈夫なパラシュートコードで作られたスタンダードリードです。高い耐久性と強度で千切れる心配がありません。手にフィットするので滑りにくいところもポイント。同素材のショートリード、ファンクションリード、ハンズフリーセットもあります。夜にお散歩することが多いという飼い主さんには+500円でリフレクティブタイプに変更可能です。サイズはS100㎝、M120㎝、L140㎝(すべて持ち手15㎝含む)から選べます。全13色で、同じシリーズの首輪と揃えるのも素敵ですね。
- 商品名:パラコードリード
愛犬に合ったリードを選ぼう
犬と人を繋ぐリードは犬の命を守るためにも、第3者を守るためにも重要な役割を果たしています。おしゃれでかわいいデザインながら安価で手に入れやすいものも多く販売されていますが、リードの役割をきちんと果たすことができるよう、耐久性の高いものを選ぶようにしてください。
リードは毎日使うものなので、外出する前には金具が緩くなっていないか、ほつれているところがないかなどを確認するようにしましょう。
飼い主さんが持ちやすく、愛犬に合ったリードを見つけて快適で安全なお出かけを楽しんでくださいね。
こちらの記事もチェック!
この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
小型犬に関する記事
飼い方/育て方
犬の知能について|賢い犬種ランキングを全犬種・小型犬別にご紹介
思わず笑ってしまう行動や、気持ちに寄り添った行動でわたしたちを癒してくれる犬たち。一緒に暮らし...
2024年2月5日
飼い方/育て方
1つ持っていると便利なリュック型キャリーバッグについて|小型犬におすすめの商品も
犬とのお出かけに役立つキャリーバッグ。近年ではリュックタイプのキャリーバッグの種類も増え、両手...
2024年2月2日
飼い方/育て方
犬用おもちゃは絶対に必要?選び方のポイントと小型犬におすすめの商品も
犬を迎え入れる上で事前に用意しておくべきものの1つにおもちゃがあります。ケージやドッグフードな...
2024年2月1日
飼い方/育て方
何キロまでが「小型犬」?体重の範囲に決まりはある?「中型犬」・「大型犬」の体重についても
「小型犬」と聞くと、トイプードルやチワワなどの小さい犬種を思い浮かべますよね。そのため、小柄な...
2024年1月30日
飼い方/育て方
小型犬におすすめのドッグフード特集!選び方やごはんを食べないときの原因も解説します
生き物を飼う上では事前に用意しておくべきアイテムがたくさんありますが、その中の1つにごはんがあ...
2024年1月25日