ポメラニアンは飼うのが大変な犬種?初心者でも一緒に暮らすには
生き物を迎えるということは少なからず大変なことがあるものですが、「比較的飼いやすい犬種」や、「上級者向きの犬種」というのはあります。そこで気になるのが、可愛らしい見た目をしているポメラニアは飼うのが大変な犬種なのかということ。本記事ではポメラニアンが初心者でも飼いやすいのかどうかについて解説していきたいと思います。
目次
ポメラニアンは日本で大人気の犬種!
ドイツ原産のポメラニアンは、住環境から小型犬が人気の傾向にある日本で、20年以上JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数トップ10入りしている犬種です。
飼っている人が多いということはポメラニアンは「飼いやすい」犬種であることを表していると考えられますよね。そこでポメラニアンについて調べてみると、「賢くしつけやすいので初心者にもおすすめ」と紹介しているサイトをよく見かけます。
しかし、一方では「言うことを聞かない」、「飼うのが大変」という声も。一体どちらが本当なのでしょうか?
「ポメラニアンを飼うのは大変」と言われる理由って何だろう
一緒に暮らしている人が多いポメラニアン。本当に飼うのが大変であればここまで人気は出ない気もします。しかし、「飼うんじゃなかった・・」という声があるのも事実。そこで、ポメラニアンを飼うのが大変と言われる理由をいくつか考えてみました。
吠えやすい
ポメラニアンは社交的な性格をしている一方で、とても警戒心が強い犬種です。そのため、些細な音にも反応して吠えることも珍しくありません。気の強さも持ち合わせているので見知らぬ犬や人にも、自分よりも大きな相手にも容赦なく吠えます。1度吠え癖がついてしまうと、直すには根気強くしつけなければいけないので大変です。
また、自立心が強い一方で飼い主さんのことが大好きで甘えん坊という子が多いポメラニアンは、一緒にいすぎると分離不安症になる恐れがあります。トイプードルやヨークシャーテリアなどの犬種と比べると留守番がとても苦手というわけではありませんが、分離不安症になると長時間飼い主さんに構ってもらえないことがストレスになってしまうのです。ストレスから吠え続けてしまい、ご近所トラブルの原因になることもあるため、適度な距離感を保つことが必要になるでしょう。
自己主張が強い
ポメラニアンは自己主張が強いので、要求吠えをすることも少なくありません。遊んでほしい、ご飯が食べたいなど自分の気持ちをめげずに飼い主さんに伝えます。ブラッシングや抱っこが苦手な子の場合、嫌だという気持ちから噛んでしまうことも。
犬にとって「噛む」という行動は自然なものですが、人間社会の中で生きていくには他人や他の犬を怪我させないためにも、見境なく噛むという行為は止めさせなければいけません。ポメラニアンは吠え癖と同じくらい噛み癖がつきやすいので、子犬のうちに直す必要があります。
お手入れの手間がかかる
ポメラニアンの綺麗な毛並みをキープするには、日々のお手入れがとても重要になります。毛玉になりやすい被毛はできれば毎日ブラッシングするのが望ましいですし、ダブルコートのため換毛期にはとんでもない量の毛が抜けるので抜け毛対策も必須です。
換毛期のポメラニアンは一緒に遊ぶだけでも洋服が毛だらけになることも珍しくありません。ブラッシングの手間やキリがない抜け毛の掃除に嫌気がさしてしまうという人にとっては、ポメラニアンとの暮らしは前途多難だと言えます。
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怪我しやすい
ポメラニアンは他の小型犬と同様、とても骨が細い犬種です。しかし、そり犬や牧羊犬として活躍していた祖先の血を受け継ぎ、遊ぶことが大好き。そのため、運動欲求は高いです。健康のためにもストレス解消のためにも運動させてあげる必要がありますが、骨折や脱臼などの怪我をしないように生活環境には注意しなくてはいけません。
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ポメラニアンは初心者でも飼える?覚悟が必要なことは?
「ポメラニアンを飼うのは大変そう・・でも一緒に暮らしたい」という人もいますよね。ここでは、犬を迎えるのがはじめてという人が、ポメラニアンを飼う上で気を付けることをご紹介します。
とにかく吠え癖をつけないようにしつけを!
ポメラニアンは吠えやすい犬種ではありますが、吠える原因はさまざまなので原因に応じた対処をすることが大切です。賢い犬種なので、正しく教えれば理解してくれると言われています。そのため、ダメなことはダメとしっかりしつけることができれば飼いやすいと言われているのです。
子犬期に社会化を十分に行っておくことで警戒心を抱きにくくなるので、積極的に外の世界に連れ出してあげてください。ただしワクチンプログラムが完了して十分な免疫がつくまでは、飼い主さんが抱っこしてお散歩してくださいね。
また、ポメラニアンは興奮したときにも吠えやすいので、吠えそうになったら「待て」や「おすわり」などのコマンドで落ち着かせることができるようになるといいですね。
どうしても難しいときにはプロの力を借りましょう。子犬用のしつけ教室を利用してみるのも1つです。最近ではしつけのサポートをしてくれる犬の保育園や幼稚園もあります。1人で抱え込まずドッグトレーナーさんや便利なサービスを頼ってください。
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甘やかさない!
可愛いからと言って甘やかしてしまうことで主従関係が曖昧になり飼い主さんの言うことをきかなくなってしまうことがあります。愛犬の要求に対して何でもかんでも応えてしまうと「吠えれば(噛めば)飼い主さんは言うことを聞いてくれる」と学習してしまうのです。
また、ポメラニアンは甘えん坊な性格をしているので、いつも一緒にいたり構いすぎると分離不安症を引き起こすことがあります。分離不安症は留守番できなくなるだけではなく、飼い主さんと離れるというストレスから下痢や嘔吐、粗相、部屋を荒らすなどの行動が見られるようになるため、飼い主さんにとっても愛犬にとっても辛いです。四六時中一緒にいる、一緒のベッドで寝るなどの行為は分離不安を助長してしまうので避けましょう。
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初めて飼うならメスがおすすめ
犬はオスとメスで多少性格が異なります。ポメラニアンのメスは穏やかで大人しい子が多く、比較的しつけやすいと言われているので、はじめてお迎えするという場合にはメスが良いかもしれません。
オスは甘えん坊で素直な子が多いですが、縄張り意識から吠え癖がつきやすくやんちゃなので、手を焼いてしまう可能性があります。性格には個体差があるのでメスであれば絶対に大人しいとは言えませんが、迷ったときは女の子を迎えてみるのも1つです。
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医療費がかかるかも
ポメラニアンは骨折や脱臼しやすいので、生活環境には気を配る必要があります。滑り止めのマットを買ったり、高低差のある所には犬用ステップを用意したりしなければいけません。
しかし、環境を整えていても何かの拍子に滑って転び骨折したり、抱っこしている飼い主さんの腕からジャンプして脱臼してしまうという可能性は十分にあります。そうなった場合、動物病院に行かなくてはなりませんが、手術が必要になったり、経過観察で通院が必要になるケースも多いです。
動物には皆保険制度がないので、何かあった時はすべて自己負担になります。ポメラニアンに多い骨折や膝蓋骨脱臼の手術費用は高額になることも少なくありません。犬を飼うにあたっては、迎え入れる際の生体費用やワクチンなどの諸費用、ご飯やトイレシートなど継続的にかかる費用などの他に医療費もかかるということを頭に入れておきましょう。
もしもの時のことを考えて、ポメラニアンがかかりやすい病気や怪我に対して補償してくれるペット保険に入っておくと安心かもしれません。
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ポメラニアンは飼いやすいとも飼うのが大変とも言える
元気いっぱいで可愛らしく、一緒に暮らしたら癒されること間違いなしのポメラニアン。日本におけるペットブームの火付け役とも言われており、人気の高さは折り紙つきです。しかし、吠えやすく、被毛のお手入れが大変という面も持っています。
甘やかさずにしっかりしつけることができ、毎日のブラッシングも苦にならないのであれば、ポメラニアンは飼いやすいと言えるでしょう。
一方で、甘やかしてしまいそう、出来ればお手入れの手間がかからない子がいい・・というのであれば、ポメラニアンをお迎えするのは一度考えた方が良いかもしれません。
ポメラニアンは極端に飼うのが大変な犬種でもなければ、初心者でも飼いやすいという犬種でもないので、ポメラニアンが飼いやすいかどうかは、飼い主になるあなたの考え方次第です。
人懐っこく明るい性格で飼い主さんが大好きな犬種なので、きちんとしつけることができ、信頼関係を築くことができれば、幸せな毎日を過ごすことができるはずですよ。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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