ポメラニアンが吠える理由を知ろう|吠え癖をつけないための対策と予防法もご紹介
可愛らしい外見とは裏腹に、気が強くよく吠えるポメラニアンは甲高い声で鳴くので吠え癖に悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか?犬の吠え癖を直すのはなかなか根気が要りますが、吠える理由を知って対策をすることが大切です。本記事では、ポメラニアンが吠える理由や、無駄吠え対策についてご紹介します。
目次
ポメラニアンは吠えやすい犬種?
ポメラニアンはよく吠える、という印象を持っている方は多いのではないでしょうか。激しく吠えることもあるので、うるさいと言われてしまうことも少なくありません。ポメラニアンが吠えやすいのには以下のような要因が関係していると言われています。
祖先犬がよく吠える犬種
ポメラニアンの祖先はサモエドやジャーマンスピッツだと言われています。正確には、サモエドが小型化されていく過程で生まれた犬種であるジャーマンウルフスピッツが、さらに愛玩犬として小型化が進められたことで現在のポメラニアンが誕生しました。そんなポメラニアンの祖先犬たちは牧羊犬や番犬として活躍していたので、その血を引いているポメラニアンも吠えやすいと言われています。
警戒心の強い性格
用心深く警戒心の強い性格も吠えやすさに関係していると考えられています。外の物音に反応して吠えることから番犬向きだと言われることも。一方で、気の強さも持ち合わせているので、自分より身体の大きな相手に対しても臆せず向かっていくことも珍しくありません。また、興奮したときにも吠えやすい傾向があるようです。
ポメラニアンの鳴き声について
犬の鳴き声は個体差がありますが、ポメラニアンは「たぬき顔」か「キツネ顔」かによっても少し異なると言われています。たぬき顔のポメラニアンは身体が小さいので甲高い声でキャンキャンと鳴き、キツネ顔のポメラニアンは中型犬のような低い声で鳴くと言われています。
たぬき顔とキツネ顔についてはこちらの記事をどうぞ
ポメラニアンが吠える理由って?
犬が吠えているときは理由があることがほとんどです。ポメラニアンが吠える理由として考えられるものをご紹介します。
警戒している
お散歩中に反対側からやってきた犬や人に対して吠えたり、ドッグランで見ず知らずの犬に吠えているときは、相手に対して恐怖心を感じている可能性があります。「怖いから近づいてほしくない」、「あっちに行ってほしい」という思いから吠えているのです。
インターホンのチャイムが鳴った時や外で物音がしたときに吠える場合も、不安を感じていると考えられます。臆病な性格の子の場合、特によく吠える傾向があります。
また、好ましくない人や犬が近づいてきた場合に低く唸り、鼻にしわを寄せていかにも怒っているような表情をしているときは威嚇している可能性が高いです。
要求
遊んでほしい、お散歩に行きたい、ごはんが食べたいなど、要求を飼い主さんに伝えるために吠えることも珍しくありません。言葉を話せないので吠えて伝えようとしているのです。好奇心旺盛な性格をしているため、十分に運動できないとストレスから吠えることもあります。
寂しさを感じている
犬はもともと群れで暮らしていたので1人(匹)で過ごすことが苦手な生き物です。ポメラニアンは自立心が強くお留守番も苦ではないと言われることもありますが、構ってもらえない時間が長いと不安や寂しさから吠えることがあります。
病気や怪我
抱っこしたときや身体に触った時に吠えるようであれば痛みを感じているかもしれません。ポメラニアンは骨折や膝蓋骨脱臼を起こしやすい犬種です。ソファからジャンプして降りた、などの衝撃でも脱臼してしまうことがあります。キャン!という鳴き声の場合には身体に異変があると疑った方がよいでしょう。
認知機能の低下
最近ではドッグフードの品質向上や獣医療の発展により、犬の寿命は飛躍的に延びました。その一方で、犬の高齢化に伴い認知症を患う犬も増えています。愛犬がシニアになって吠えることが増えたという場合、認知機能が衰えたことも要因の1つとして考えられます。
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ポメラニアンが吠える時にできること
いつまでも吠え続けられるといくら愛犬であっても辛いですし、近隣の方への迷惑にもなってしまうので飼い主さんも困ってしまいますよね。犬は何かを訴えて吠えているので、制限するというよりも原因を把握して対処することが大切です。ここでは、飼い主さんができる対処法をご紹介します。
警戒や威嚇から吠えている場合
音に反応して吠えてしまう場合は、怖くない、悪いことは起きないと分かってもらうように声をかけてあげたりおやつを使って訓練することもできますが、音が聞こえにくい部屋に愛犬が過ごすサークルを移動したり、カーテンや布を使って外の景色が見えないようにするのも1つです。外部の刺激に接触する機会を減らすことで不安感を減らしてあげることができます。
ポメラニアンは警戒心が強い犬種ではありますが、社交性も持ち合わせています。慣れてしまえばとてもフレンドリーに関わることができるので、子犬期からたくさんの人や犬、さまざまな音や物に触れ合う機会を作ってあげましょう。成犬になってからでも遅くはありません。根気は要りますが少しずつ外の刺激に慣れることができるよう練習することで、警戒心から吠えることも少なくなるはずです。
要求吠えをしている場合
犬の要求吠えには基本的には応えてはいけません。ポメラニアンが吠えるたびに言うことを聞いてしまうと、吠えれば飼い主さんは言うことを聞いてくれると学習してしまうからです。何かを要求して吠えているのであれば、一貫して無視するようにしましょう。反応してしまうと構ってもらえたと思い、さらに要求が悪化することもあります。目を合わせない、声をかけないことを徹底することが重要です。
お腹がすいて吠えているのであればご飯の時間を変えたり、1回の食事の量を減らして回数を増やすといった工夫をしましょう。
毎日同じ時間にお散歩に行くとその時間を覚えてしまうので、吠えて要求するようになることもあります。仕事の都合や天候によっては決まった時間に行くことが難しい場合もあるでしょう。特に時間は決めずに飼い主さんの都合でお散歩に行くようにするのがおすすめです。
遊びたい、構ってほしいという場合には愛犬とのコミュニケーションの時間が足りているか、お散歩の時間が短くはないかなどを見直してみてください。愛犬との時間を増やすことで無駄吠えが減るかもしれません。
ただし、水が入っていない、トイレシートが汚れているなどの理由で吠えていることもあります。その場合にはすぐに対応してあげてくださいね。
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ポメラニアンの無駄吠えを止めさせる際の注意点
ポメラニアンが吠えている時にやってはいけないことや、無駄吠えを減らすコツをご紹介します。
吠えたら叱らず無視
ポメラニアンに限った話ではありませんが、犬が何か好ましくない行動をしたときに叱ってしまうことは逆効果になることがあります。吠え続けている場合には、無視することが大切です。思わず「静かに!」などの声をかけてしまいそうですが、反応してしまうことでさらに悪化してしまうことも珍しくないため、とにかく無視するようにしましょう。
吠える犬の口を掴むマズルコントロールというしつけ方もありますが、飼い主さんとの信頼関係がうまく築けなくなる可能性もあるのであまりおすすめしません。
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たくさん褒める
犬は大好きな飼い主さんに褒められるととても喜びます。そのため、吠えずに大人しくしているときに思いっきり褒めてあげたりおやつをあげたりしましょう。静かにしているといいことがあると理解してもらうことが大切です。
ポメラニアンの無駄吠えを予防するには
吠え癖は噛み癖と同様、しつけ直すのが難しいです。そのため、できるだけ吠え癖がつかないように予防することが望ましいと言えます。ここでは、ポメラニアンの無駄吠えを予防するためにできることをご紹介します。
子犬期の社会化
先ほども述べましたが、無駄吠えを減らすためには子犬期にいろいろな刺激に慣れさせることがとにかく重要になります。好奇心が強い時期にさまざまなものと関わる経験をすることで、恐怖や不安を感じにくい子に育ち吠えにくくなるのです。
社会化が不十分であると、ポメラニアンの警戒心の強さに拍車がかかってしまいます。あらゆるものに恐怖を感じて吠えてしまうことはポメラニアンにとってストレスです。人間社会で快適に生きていくために、ワクチンプログラムが完了するまでは、抱っこしたりカートに乗せて外の世界に連れ出してあげてください。
子犬のうちからしっかりしつける
子犬は特に吠えやすいですが、子犬だからと言って放置せずしっかりしつけましょう。あわせて噛み癖もつかないようにすることが大切です。遊んでいると興奮して吠えたり噛んだりしやすくなります。その場合は一旦中断して落ち着かせましょう。
運動の機会を設ける
お散歩などをはじめとする運動が少ないと、有り余ったエネルギーを発散するために吠えることがあると言われています。ポメラニアンは身体は小さくても運動が必要な犬種です。お散歩には運動の他にストレス発散の効果もあります。怪我には注意する必要がありますが、できれば毎日お散歩に行きましょう。
コマンドで落ち着かせる
お散歩中に他の犬や人に対して吠えそうになったときは、愛犬の視界の前に立って「待て」「おすわり」などのコマンドで気持ちを落ち着かせてあげるようにしましょう。飼い主さんに注目させることで注意を引き、無駄吠えを防ぐことができます。
特に「伏せ」の姿勢は体勢的に大きな声で吠えにくいので、落ち着かせるのに効果的であると言われています。吠えるのを止めたら褒めてあげてくださいね。
ポメラニアンの吠え癖は子犬のうちから根気よく!
ポメラニアンは吠えやすい犬種なので、子犬のうちからしっかりとしつけることが重要です。吠えすぎてしまうと声が枯れたり、気管を痛めてしまうこともあります。吠え癖は放っておいても改善しません。そのため、なるべく早いうちから根気よくしつけましょう。
しかし、自分ではどうにもできない場合もあります。そんな時は1人で抱え込まず、しつけ教室を利用したりプロの手を借りましょう。また、最近では無駄吠え防止グッズもたくさん販売されているのでこちらも上手に活用するのがおすすめです。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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