老犬の散歩は必要?歩きたがらない?頻度や注意すべきポイント

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「老犬が散歩に行きたがらない」という悩みはありませんか?

散歩は犬の健康にとってとても大切です。

今回は、老犬が散歩する必要性や注意すべきポイントについて紹介します。

この記事を読めば、散歩を嫌がる老犬との散歩の仕方についてもわかりますよ!

老犬の散歩は必要?歩きたがらない?頻度や注意すべきポイント

目次

  1. 老犬が散歩する必要性
  2. 老犬の散歩の頻度と時間、距離の目安
  3. 老犬の散歩に適した気温と時間帯
  4. 老犬の散歩中のアクシデント
  5. 老犬が散歩を嫌がる際の対処法
  6. 老犬と散歩する際の注意点
  7. まとめ

老犬が散歩する必要性

散歩する老犬

老犬になると散歩を嫌がる子も多いです。

しかし、老犬になっても散歩には重要な役割があります。

なぜ老犬になっても散歩が必要なのか、その必要性を6つ紹介します。

運動不足を解消する

犬も人間と同じく、心身の健康を保つために運動が必要です。

運動することで全身の血流が促進されます。

血流がよくなり、脳まで酸素がいきわたると認知症になる可能性が減るでしょう。

老犬の運動不足解消は健康を維持するために欠かせないのです。

好奇心の刺激になる

犬は散歩することで好奇心が刺激されます。

見慣れた景色とは違い、外の景色には新しく見るものや聞きなれない音があります。

視覚・聴覚・嗅覚を刺激することで脳の神経が活発に働くのです。

散歩は老犬の好奇心を刺激し、脳の活性化に役立ちます。

ストレス解消になる

犬にとっての散歩はストレス解消です。

家の中や、リードにつながれたままだと自由に動けません。

散歩に出て、自由に動き回ることでストレスが解消できるでしょう。

人間と同じように、犬も歩くことが気分転換につながります。

体の変化に気づきやすい

毎日散歩に行くことで、飼い主が愛犬の変化に気づけます。

家の中は目が見えなくても、いつもの習慣で歩けていることがあります。

散歩にでかけると、障害物にぶつかることがあるかもしれません。

老犬の衰えは、こうしたアクシデントで気づくことが多いのです。

散歩は犬の体の変化に気づくきっかけになることがあります。

筋力の衰えを防ぐ

散歩しながら歩くことで、筋力の低下を防げます。

犬は老化とともに、足腰が弱くなるものです。

老犬になったら、意識的に歩いて筋肉の低下を防ぐ必要があります。

毎日歩くことで、筋力低下による足腰の老化を遅らせられるでしょう。

認知症の予防になる

老犬が散歩すると認知症の予防になります。

全身の血流がよくなれば、脳にも酸素が届くからです。

散歩で視覚や聴覚など五感を刺激することも、脳を活性化させます。

老犬にとっての散歩は、認知症の予防につながるといえるでしょう。

老犬の散歩の頻度と時間、距離の目安

散歩中に座り込む老犬

老犬を散歩させる頻度や時間、距離はどのくらいが適切なのでしょうか。

目安を紹介するので、参考にしてみてください。

頻度

老犬の散歩は1日2回、朝と夕方にするのが目安です。

朝と夕方は1年を通して歩きやすく、外で排泄する犬にとってはタイミングが合います。

愛犬が行きたくない様子を見せた日は、回数を1回に減らしてみましょう。

老犬にとって散歩は、心身の健康を保つためにするものです。

必要以上に負担やストレスを与えないことが大切です。

時間

老犬の散歩は1回10分が目安です。

犬によっては、長時間歩くことが難しいこともあるでしょう。

長時間歩けない場合は、10分以内でも十分です。

連続して歩くことを嫌がる場合は、抱っこやカートを利用して合間に歩かせる方法もあります。

老犬は成犬に比べて体力が低下していることを覚えておきましょう。

距離

老犬の散歩は距離を長くする必要はありません。

愛犬が散歩の途中に歩くのを嫌がったり、座り込んでしまったりしたことはありませんか?

犬も老いると長時間歩くことが難しくなります。

老犬にとっての散歩は、筋力低下の防止や気分転換が大切です。

犬が機嫌よく歩ける距離で十分と考えてみましょう。

老犬の散歩に適した気温と時間帯

男性と座る老犬
Joenomias

老犬が散歩するのに適した時間帯は季節によって異なります。

夏と冬の散歩に適している気温や時間帯は以下のとおりです。

老犬と夏に散歩するときは、涼しい時間帯を選ぶことが大切です。

アスファルトが熱をもつ時間帯だと肉球が火傷する恐れがあります。

熱中症にも気をつけなくてはなりません。

犬は体温調節が苦手な動物です。

飼い主が気温や水分補給に気をつけてあげましょう。

朝は7時まで、夜は20時前後が老犬の散歩におすすめの時間帯です。

老犬の冬の散歩は気温に注意しましょう。

犬は、もともと体温調節が苦手な動物です。

老犬になると、より体温調節が難しくなります。

外の気温に応じて防寒着を用意しましょう。

いきなり外に出て歩くのはおすすめしません。

軽く準備運動して、愛犬の体を温めてから歩き出しましょう。

日差しが出ている日中や夕方の時間帯が適しています。

老犬の散歩中のアクシデント

芝生に横たわる犬
PublicDomainPictures

老犬と散歩していると、いつもと様子の違うことがあるかもしれません。

いざというときに慌てないためにも、アクシデントの原因を知っておきましょう。

歩くのが遅くなる

散歩の途中に犬の歩くスピードが遅くなるというアクシデントがあります。

飼い主が注意したいポイントは2つです。

肉球や足の様子を観察する

足を曲げ伸ばしすると痛がったり、足の裏や肉球に傷があったりするかもしれません。

異常を発見した場合は動物病院を受診しましょう。

呼吸に注目する

呼吸が乱れていたり、咳を度々していたりすると心臓病の可能性があります。

早めに獣医師に相談してください。

大きな異常が見当たらない場合は、犬が疲れているだけかもしれません。

無理に歩かせずに、愛犬の元気を回復させましょう。

立ち止まる

散歩の途中に愛犬が急に立ち止まるアクシデントがあります。

歩くのが遅くなったときと同じく、足の状態や呼吸を確認してみてください。

異常が見当たらない場合は、愛犬が歩くことに疲れている可能性があります。

無理やり歩かせる必要はないものの、少しでも歩けるように工夫しましょう。

抱っこやカートで移動する

犬によっては老いると家から離れることを嫌う場合があります。

行きは抱っこやカートで移動し、帰りは促すと歩くこともあるでしょう。

介護用のハーネスを使用する

犬は筋力が低下すると歩くことを嫌がることがあります。

介護用のハーネスで足腰を支えて歩行をサポートしてあげると、歩こうとするかもしれません。

途中で帰ろうとする

散歩の途中で愛犬が帰ろうとする場合は、足と呼吸を確認しましょう。

異常がない場合は、散歩を続けるように促します。

しばらく休憩して、出発を合図しても動かない場合は、以下の対処法を試してみてください。

おやつを用意していく

愛犬が歩き出すように、おやつを使って誘導します。

休憩するたびに与えてしまうと、おやつをもらうために帰ろうとするので注意が必要です。

ルートを変更する

愛犬が散歩のたびに帰ろうとする場合は、ルートが気に入らないのかもしれません。

今までとは違う散歩ルートに変更してみましょう。

階段を嫌がる

愛犬が、散歩の途中にある階段を嫌がるアクシデントがあります。

犬は老化にともなって脚力が低下するものです。

弱った足腰で階段を上り下りすることは犬にとっては負担かもしれません。

しかし、筋力低下を防ぐために、できるだけ階段を歩かせるように工夫しましょう。

体調のいい日に歩かせる

愛犬の様子を観察すると体調に波があることに気づけます。

飼い主が「今日は歩けそう」と感じる日があれば、階段を歩かせてみましょう。

坂道を歩かせる

どうしても階段を歩かない場合は、坂道を歩かせましょう。

平坦な道を歩くよりは負荷がかかるので、筋力の維持に役立ちます。

老犬が散歩を嫌がる際の対処法

そっぽを向く老犬
tomorrowscommunity

犬が散歩を嫌がるときは無理に連れていく必要はありません。

何日間も散歩を嫌がるときは、様子を観察する必要があります。


理由

犬が散歩を嫌がる理由は、体の不調と心の不調が考えられます。

体の不調

体の不調として考えられるポイントは大きく2つです。

《足腰の老化》

老化によって筋力が低下してくると散歩が負担になります。

関節の痛み、しびれを足腰に感じているかもしれません。

《内臓疾患》

内臓疾患が原因で、歩行が困難になる場合もあります。

散歩すると息切れする、苦しい、疲れやすいといった見えにくい症状が隠れていることも少なくありません。

心の不調

心の不調として考えられるのは、以下の通りです。 

  • 好奇心の低下
  • 散歩に行きたいという意欲の低下
  • 精神的なストレス

対処法

犬が散歩を嫌がるときの対処法について紹介します。

体の不調

体の不調の対処法は以下のとおりです。

《足腰の老化が原因の場合》

怪我や疾患が原因ではない場合、できる限り散歩は継続させましょう。

愛犬の体調に合わせて散歩の時間や距離を変えたり、散歩の途中で飼い主が抱っこしたりしましょう。

犬に負担をかけずに、筋力の低下を防止するよう意識してください。

《内臓疾患が原因の場合》

内臓疾患が考えられる場合は、早急に動物病院を受診する必要があります。

老犬にとっては治療や手術も大きな負担です。

早めに発見して、負担が大きくならないうちに処置してあげましょう。

心の不調

散歩に行きたくないときに無理やり連れだすのは控えましょう。

愛犬が散歩を楽しめるよう、カートに乗せて声をかけながら歩くのも1つの方法です。

少しでも歩きそうな様子を見せたら、歩かせてほめてあげるのもよいでしょう。

老犬と散歩する際の注意点

抱っこされる犬
furry_portraits

老犬と散歩するときに気をつけたいポイントを紹介します。

体調管理をする

散歩に行く前に、愛犬の体調を確認しておきましょう。

いつもより元気がなく、散歩に行きたがらないときは無理させません。

散歩にでかけるとしても、いつもよりも時間を短くするなど愛犬への負担を減らします。

マッサージする

老犬は散歩の前後にマッサージするのがおすすめです。

老化とともに筋肉が硬くなっているため、怪我する可能性が高くなっています。

マッサージで筋肉をほぐしたり、血流をよくしたりすることで足腰への負担を減らせるでしょう。

ウォーミングアップする

散歩にでかける前に、室内でウォーミングアップさせましょう。

いきなり歩くと、老犬には負担が大きくかかります。

足の曲げ伸ばしをおこなったり、室内を軽く歩かせたりするのがおすすめです。

体を温めてから散歩に行くことで愛犬の負担は大きく減ります。

歩くスピードをあわせる

老犬との散歩は歩くスピードを犬にあわせることが大切です。

老犬は、筋力の低下によって長時間の歩行が難しくなっています。

いきなり歩くのをやめたり、家に帰りたがったりするかもしれません。

長く歩かせることよりも、少しでも歩かせることを大切にしましょう。

無理に強要しない

老犬にとっての散歩は気分転換の役割も果たします。

無理に歩かせようとせずに、外の空気を吸うことだけでも十分といえるでしょう。

歩くのが困難なときは、カートに乗せて散歩するだけでも脳を刺激できます。

愛犬が散歩を嫌いにならないようにすることも大切です。

まとめ

夕暮れに散歩する犬

散歩は老犬になっても必要なものです。

無理やり連れだすのは好ましくないものの、愛犬の様子に合わせて散歩は継続しましょう。

どうしても愛犬が歩かない場合は、抱っこやカートで散歩します。

老犬にとって散歩は筋力の維持だけでなく、脳を刺激するための役割もあるからです。

年をとってからも、愛犬と一緒に散歩を楽しみましょう。

ネコト

この記事のライター

ネコト

愛犬が快適に過ごせるよう日々試行錯誤しています。その中で得た有益な情報を共有していきたいと思います。

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