ミニチュア・ダックスフンドの「スムース」について。被毛の特徴や飼育時のメリットなど解説
ミニチュア・ダックスフンドの中でも、一番被毛が短い種類を「スムース」と呼びます。
スムースの他に2種類の被毛タイプがいることから「被毛の長さによって性格や飼育の仕方が変わるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、ミニチュア・ダックスフンド(スムース)の被毛の特徴に加え、飼育するメリットを紹介していきます。見た目の見分け方などで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ミニチュア・ダックスフンド(スムース)の被毛の特徴
ミニチュア・ダックスフンドは被毛の特徴の違いによって、3種類のタイプに分けられます。
- スムース(短毛)
- ロング(長毛)
- ワイヤー(剛毛)
今回紹介するスムースのミニチュア・ダックスフンドは、3種類の中で一番被毛が短く、硬くて光沢のある毛質が特徴的です。
スムースの毛色の種類
ミニチュア・ダックスフンドの中でも、一番毛色のバリエーションが多いのがスムースです。 単色の個体の場合はレッド、レディッシュ・イエロー。2色以上の色が混ざっている個体の場合は、ブラックかブラウンに、タンやイエローが混ざっています。
その他にも組み合わせは様々あり、多種多様なバリエーションが存在します。
スムースは抜け毛が多い?
スムースのミニチュア・ダックスフンドの場合、他の被毛タイプに比べて一度に抜ける被毛の量は少ないでしょう。 ダブルコートの犬種は換毛期にごそっと被毛が生え変わるのに対し、シングルコートの犬種は1年かけてゆっくりと生え変わります。
そのため、ブラッシングが苦手な方や、犬アレルギーがある方はシングルコートのスムースがおすすめです。ただし短毛のため、毛の生え変わりサイクルが早く意外と抜け毛は目立つこともあります。
スムースのコートタイプはシングルコート
ロングとワイヤーは下毛と上毛が二重構造になっているダブルコートなのに対し、スムースは下毛が無いシングルコートとなっています。そのため、他の被毛タイプに比べると、寒さに弱いという性質があります。
ミニチュア・ダックスフンド(スムース)を選ぶメリット
ミニチュア・ダックスフンドの中からスムースを選ぶメリットを紹介します。どの被毛タイプにするか迷っている方は参考にしてみてください。
被毛のお手入れがラク
スムースは他の被毛タイプに比べてお手入れが楽です。 ロングやワイヤーは被毛が長い分、ブラッシングをする際に毛玉が絡まったりします。一方で、スムースは毛玉ができづらいので、ブラッシングにかける時間を短縮できるでしょう。 また、シャンプーをする際も、被毛が短い分早く乾かすことができます。
皮膚病に気づきやすい
スムースの被毛の短さは、皮膚病の早期発見にも役立ちます。他の被毛タイプでは、皮膚病を発症しても被毛に隠れて気づかなかったということもありえます。 万が一皮膚病を発症した場合でも、早期発見ができれば、それだけ完治する期間も早まるでしょう。
トリミング代がかからない
ロングやワイヤーのミニチュア・ダックスフンドを飼っている方の中には、トリミングを行う飼い主さんが多くいらっしゃいます。 スムースの場合は元々被毛が短いので、生涯を通してトリミングをする必要がありません。そのため、トリミング代の節約になるでしょう。
スムースは紫外線に注意
スムースは被毛が短い分、紫外線が直接肌に当たります。そのため、夏場は日焼けに注意しなければいけません。 紫外線は皮膚病を引き起こす原因にもなります。直射日光の下を長時間歩かせないといった対策をとるようにしましょう。
ミニチュア・ダックスフンド(スムース)の性格の特徴
ミニチュア・ダックスフンドは被毛タイプによって性格の傾向に違いがあります。 スムースの場合は活発で気が強く、好奇心旺盛です。そのため、番犬として活躍できる素質を持っています。 友好的で飼い主が大好きな性格は、全ての被毛タイプ共通です。
なぜ被毛タイプで性格が変わる?
被毛タイプによって性格が変わる理由は、交配されている犬種の違いにあります。スムースは、元々狩猟犬として活躍していたスタンダードサイズのダックスフンドを小型化したものです。 一方で、ロングにはスパニエル、ワイヤーにはピンシャー種が交配されているため、性格に違いが出るとされています。
ミニチュア・ダックスフンド(スムース)のお手入れ方法と注意点
お手入れ方法に関しては、被毛タイプによる違いはほとんどありません。ここでは、基本的なミニチュア・ダックスフンドのお手入れ方法を解説していきます。
週1~2回程度の耳掃除
ミニチュア・ダックスフンドは垂れ耳のため、耳垢が溜まりやすくなっています。イヤークリーナーを使い、週に1~2回程度、耳の入口を軽く拭き取ってあげてください。
耳掃除は奥までやりすぎない
あまりにも耳の奥まで掃除しようとするのはやめましょう。非常にデリケートな部分なので、傷がついたり、炎症を引き起こすきっかけになります。 奥まで綺麗にしてもらいたい場合は、ドッグサロン等で耳掃除を行ってもらいましょう。
毎日のブラッシングと週1回程度のシャンプー
毛が短いスムースであっても、毎日のブラッシングと月1回程度のシャンプーをするのが好ましいです。シャンプーを嫌がる場合は、蒸しタオルで代用しましょう。
シャンプーは頻度に注意
清潔に保ちたいからといって、シャンプーのやり過ぎには注意してください。油分を落とし過ぎると、逆に皮膚病を引き起こす可能性を高めます。
ミニチュア・ダックスフンド(スムース)は魅力がいっぱい
どの被毛タイプも可愛らしいミニチュア・ダックスフンドですが、スムースの魅力はなんといっても被毛のお手入れの楽さにあります。飼育に余裕ができれば、それだけ愛情を注ぐ時間も増えるでしょう。 また、触れたときにお互いの体温を感じやすいのも、スムースの魅力のひとつです。 たくさんスキンシップをとって、親密な関係を育んでいきたいと考えている方は、スムースのミニチュア・ダックスフンドを選んでみてはいかがでしょうか?
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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