白い豆柴っているの?どこで会える?価格はどれくらい?
いつまでも子犬のような可愛さで人気の高い豆柴は、テレビ番組をはじめ、グッズや豆柴カフェなどさまざまな場面でわたしたちの周りに浸透していますよね。そのため、豆柴という言葉を聞いたり、実際に見たことのある人は少なくないと思います。そんな豆柴、見かけることの多い赤柴だけでなく黒や胡麻などの他の色も存在していますが、白い豆柴が存在することを知っていますか?今回は白い豆柴に焦点をあてて、会える場所や価格などを調査してみました。
豆柴について
まずはじめに豆柴の基本情報について見ていきましょう。
原産国 | 日本 |
---|---|
サイズ | 小型犬 |
体高 | 約30㎝前後 |
体重 | 4~6㎏ |
被毛 | ダブルコート |
歴史
豆柴は、かつて日本の主に山岳地帯で狩猟犬として人々と生活していた小柴と呼ばれる身体の小さい柴犬がルーツだと言われています。
日本ではコンパクトな住環境や飼いやすそうなイメージから小型犬が人気の傾向にありますが、小型犬・中型犬どちらにも分類される可能性がある柴犬はアパートやマンションの条件によっては飼えないというケースも珍しくなく、飼育を諦める人も多くいました。しかし、「豆柴」という見た目は柴犬の凛々しさを持ちながら、サイズは小型犬並みという柴犬がメディアなどによって紹介されると、たちまち多くの人々に注目されるようになります。
もともと豆柴は、小柴を交配する中で生まれた身体の小さい柴犬を選択交配し作出したという説や、小柴を現代のニーズに合わせて改良した説などがあり、それなりの歴史を持っていますが、一方で近年の豆柴ブームに目を付けた悪質な業者などによって、「たまたま生まれた身体の小さい柴犬を豆柴と偽るケース」や「柴犬の子犬に十分な餌を与えず身体が大きくならないようにして販売するケース」が横行。
さらには「柴犬と他の小型犬を交配して無理に豆柴を作出しようとしているケース(この場合は純血でないため正確にはミックス犬になる)」、また、「比較的身体の小さい柴犬を選択交配して豆柴を作出しようとしているケース(小柴ではなく柴犬であることや歴史も浅いことからサイズが安定しない)」もあり、豆柴と言われて迎えたのに大きくなったというトラブルも多く、問題視されています。
これらのことから、日本最大の畜犬団体や国内で最古の犬種団体は豆柴を犬種として認めていません。(※1)一方で、無理な交配に歯止めをかけるために豆柴を犬種として認めている団体(※2)もあり、豆柴の扱いは二極化しています。
※1【ジャパンケネルクラブ(JKC)】/【日本犬保存会】
柴犬という犬種のスタンダードを守るという観点から見ると極端に小さいサイズの犬は健全性に欠けるため、純粋犬種の発展育成を目指しているジャパンケネルクラブの方針にそぐわないことや、柴犬という犬種の正しい姿を固定化し、後世に伝えるという日本犬保存会の主旨とは相反することから、両団体では豆柴を犬種として認めていません。
※2【日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン)】/【日本豆柴犬協会】
悪徳ブリーダーや業者が儲けのために柴犬を無理に小型化しようとする動きが、柴犬という犬種の矮小化に繋がる懸念から、柴犬と豆柴それぞれの個性を守るために豆柴を1つの犬種として認め、独自の豆柴の犬種標準を設けています。細かい基準は団体ごとに異なりますが、身体の小ささだけではなく、さまざまな条件といくつもの厳しい基準をクリアした犬を豆柴として登録し、血統書を発行しています。
豆柴のサイズ感は以下の通りです。
性格
豆柴の性格は柴犬と同じで独立心が強く、過度に構われたりベタベタ触られるのは苦手な子が多いです。一方で、中には遊んでアピールする子や撫でてほしくて耳を倒す通称ヒコーキ耳をする子もいます。
日本犬らしく警戒心も強いので、吠えやすい一面も。かつて外飼いが主流だったころは番犬として活躍していましたが、室内飼いが一般的となった現在では、ご近所トラブルにならないためにもしっかりしつける必要があります。
飼い主さんに対して忠誠心は高いので、信頼関係を築くことができればとても良いパートナーになってくれるでしょう。
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白い豆柴は珍しいの?
柴犬も豆柴も毛色は大きく分けると「赤」「黒」「白」「胡麻」の4色ですが、赤の割合が8割と言われており、4色の中では最も多く、黒、白、胡麻はとても少ないです。そのため、白い豆柴にはなかなか出会うことが難しいと言えます。
白柴は、赤柴同士や黒柴同士の交配を続けている過程で生まれてくることがありますが、その確率は低く、また、白柴は色素に関する劣性遺伝子(※)を持っていることから積極的に交配されないので数が少ないようです。
※豆柴を専門にブリーディングしている犬舎によると、色の遺伝子は健康遺伝子には影響を及ぼさないとのことです。
白いと言っても純白というわけではなく、全体的に淡いクリームをしており、豆柴は耳や尻尾などところどころに薄くベージュが混ざっている子も多いです。個体によっては成長に伴って白い毛になっていったり、反対にベージュの部分が目立つようになったりします。
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白い豆柴にはどこで会える?価格は?
珍しい毛色の白い豆柴ですが、迎えたい場合はどこに行けばよいのでしょうか?また、どれくらいの相場なのかもあわせてご紹介します。
ペットショップ
全国のペットショップにいる子犬を掲載しているサイトでは、2024/5/1現在、白い豆柴は23頭掲載されていました。赤は91頭、黒が71頭だったので、やはり数は少ないようです。胡麻は1頭のみ掲載されていました。
価格は約26~60万円で、40~50万円台の子が多いです。
ブリーダーサイト
2024/5/1現在、ブリーダーサイトに掲載されている白い豆柴は31頭でした。赤が101頭、黒が81頭だったので、白柴の少なさが分かりますね。ちなみに胡麻は4頭でした。
価格は18万~54万円ほどで、25~36万の価格帯の子が多い印象です。「白」と記載されていても、ベージュ寄りの子も何匹かいました。
白い豆柴に出会うのはなかなか難しいかも?
今回は白い豆柴についてご紹介しました。ペットショップでもブリーダーサイトでも赤柴と比べると白柴の数は多くありません。先述した通り、白い柴犬は他の毛色同士の交配の過程で低確率で生まれることや、色素に関する劣性遺伝子を持つとされていることから知識のあるブリーダーであれば積極的に繁殖させるわけではないので、赤柴と同じくらいの頭数になることはないでしょう。
数が少ないため、「希少!」などの触れ込みで高額に設定されることも少なくありませんが、ブリーディングにおいて営利目的の繁殖や劣性遺伝子を強化することは行ってはいけないことであるため、あまりにも高い価格がつけられている場合には、信頼できるペットショップ、ブリーダーであるのか慎重に判断する必要があるかもしれません。
また、犬は成長の過程で毛色が変わっていくことも多いです。子犬のうちは白かったのに少しずつ茶色が混ざってきた、というケースもありますが、毛色が変わってもこれまで通りの愛情を注いであげてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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