ゴールデンドゥードルってどんな犬種?性格や得意・苦手なこと、上手なしつけ・環境づくりなど解説します
ゴールデンレトリバーとプードルの「いいとこ取り」を目指して生み出された、別名デザイナードッグとも呼ばれているハイブリッド犬がゴールデンドゥードルです。当初、盲導犬として誕生したゴールデンドゥードルですが、優しく知的かつ運動能力が高いことから、家庭犬としても人気が急上昇中。
そんなゴールデンドゥードルとは、どんな性格なのでしょうか。今回は、ゴールデンドゥードルの性格から見た得意なこと、苦手なこと、しつけ、最適な遊び方、暮らしていくための環境づくりなどにスポットを当ててご紹介します。
目次
ゴールデンドゥードルの性格|特徴
ゴールデンドゥードルは、スタンダードプードルの「賢さ」「訓練性の高さ」「抜け毛の少ない被毛」と、ゴールデンレトリバーの「人間が大好き」「優しい」「穏やかで従順」な性質を組み合わせることを目的として誕生したミックス犬です。
また、抜け毛の少ないプードルの性質を受け継ぎ、犬の毛にアレルギーのある人でも一緒に暮らすことができる犬として人気があります。
ゴールデンドゥードル活躍の歴史
盲導犬に向く品種を作出したいと考えたオーストラリアのブリーダーによって、ラブラドールレトリバーとプードルのミックスであるラブラドゥドールが作出されました。
さらに、抜け毛が少なくアレルギーの人にでも飼いやすい犬の必要性を感じたブリーダーによって、1998年にゴールデンドゥードルの作出が始まりました。
誕生してからまだ日の浅いゴールデンドゥードルですが、知的で従順な性格から盲導犬、創作救助犬、糖尿病探知犬、セラピードッグなど、多くの場面で活躍しています。
訓練性の高さが最大の特徴
賢さの面では、全犬種中トップ5に入るスタンダードプードルとゴールデンレトリバーの血を引くゴールデンドゥードル。
スタンダードプードルの学習能力の高さと、人間と積極的に関わりを持ちたいゴールデンレトリバーのいいとこ取りをしているゴールデンドゥードルは、人の指示をよく聞き、人のために働くことが大好きなことが特徴です。
どちらの犬種の性質を強く受け継ぐかによって個体差はありますが、スタンダードプードルの性質を強く受け継いでいる場合は、知能が高すぎるがゆえにしつけには少々手こずることもあります。
体の大きさは3種類!
ゴールデンドゥードルのサイズはさまざまですが、大きく分けると3タイプあり、これもゴールデンドゥードルの大きな特徴です。
最も一般的なサイズは、ラージスタンダードで、スタンダードプードルとゴールデンレトリバーの組み合わせから誕生するゴールデンドゥードルです。ラージスタンダードタイプは、体高50〜60cmで、体重は22〜40kgで、日本でも見かけることが多いタイプです。
少し小さめのスモールスタンダードは、ミニチュアプードルとゴールデンレトリバーの組み合わせから誕生し、体高は43〜50cm、体重は18〜22.6kg。
さらにトイプードルとゴールデンレトリバーの組み合わせから誕生するミニチュアゴールデンドゥードルは、体高が33〜50.8cm、体重は6.8〜15.8kgと小型~中型犬サイズです。
得意なこと
ゴールデンレトリバーの人間が大好きで、素直で明るい性格とプードルの知的で服従心の高い性格を受け継ぐゴールデンドゥードルは、人間と一緒に何かをすることが大好きです。
特に、ゴールデンレトリバー、プードルともに狩猟犬として高い資質を持つことから、訓練は得意中の得意。近年の訓練競技会などでは、好成績を収めていることからもゴールデンドゥードルの訓練能力の高さが証明されています。
苦手なこと
人間と一緒に何かをすることが得意なゴールデンレトリバー、プードルの性質を受け継ぐゴールデンドゥードルは、ひとりぼっちにされることが苦手です。
長時間のお留守番や飼い主が不在の環境では、寂しさに耐えられません。また、飼い主といつも一緒にいたいことから、一人にされることで分離不安症となることも。さらにアクティブな性質なため、運動不足は大きなストレスとなってしまいます。
ゴールデンドゥードルの性格を知って上手にしつけよう
基本的には、しつけが入りやすく、また訓練もしやすいゴールデンドゥードルですが、個体差が大きく、その子その子にあったしつけ方法を考える必要があります。
特に、知能が高いため、飼い主がしっかりとしたリーダーシップを取れないでいると、見下してしまったり問題行動を起こすこともあるため注意が必要です。
また、温厚な性格であることに安心せずに、しっかりとした社会化や基本のしつけを子犬期からしましょう。
学習能力が高いことは、とてもしつけがしやすい反面、よくないこともすぐに覚えてしまうという面もあるため、家の中でのルールやマナーはしっかり教えておきましょう。
ゴールデンドゥードルの性格に合った環境づくりとは
ゴールデンドゥードルは飼い主に寄り添うことが大好きなため、一人にされることが苦手です。そのため、ゴールデンドゥードルと暮らすなら、外飼いよりも室内で常に飼い主が見える環境作りをしてあげる必要があります。
長時間のお留守番がある環境は、分離不安になりやすいゴールデンドゥードルには不向きだと言えます。また、子供や年配の人にも優しく接することができるため、一人暮らしよりは、大家族の家庭環境の方がゴールデンドゥードルには向いていると言えます。
ゴールデンドゥードルの性格に合ったスポーツ
プードル、ゴールデンレトリバーどちらも、水辺で鳥を回収することを使役としてきた犬種です。そのため、ゴールデンドゥードルは水遊びが大好き。
ゴールデンドゥードルと一緒に楽しめるおすすめのスポーツは、カヌーやサーフィン、最近流行しているSUPなどの水遊びです。
また、運動能力も高いので、飼い主も一緒に楽しめるアジリティやハイキングも年間を通して楽しめるスポーツとしておすすめできます。
ゴールデンドゥードルの性格を踏まえた遊び方
運動能力の高いプードルと遊び好きなゴールデンレトリバー譲りの性質を持っているゴールデンドゥードルは、まさに天真爛漫、楽しくアクティブに遊ぶことが大好きです。
プードル譲りの運動能力は、疲れを知らないのでは?と思わせるほど。そのため、毎日の散歩ではたっぷり時間をとり、できればドッグランなどで自由に走らせてあげることが大切です。
また、飼い主と一緒に遊ぶことが好きなため、一緒に何かをして遊んであげることがおすすめです。特に、回収犬であるゴールデンレトリバーが好きなボール遊びはゴールデンドゥードルも大好き。
定期的にドッグランなどの広いところでボール遊びをして運動不足にならないように気をつけてあげましょう。
ゴールデンドゥードルは、とにかく遊ぶことが大好き!
一緒に遊ぼ!気がつけばボールやおもちゃをくわえて目の前に立っていることもある天真爛漫な性格がたまらなく魅力的なゴールデンドゥードル。
ゴールデンドゥードルは、とにかく飼い主と一緒に遊ぶことが大好きです。すきあらば、一緒に遊んで!とニコニコ顔で近寄ってきます。
そんなゴールデンドゥードルと暮らしていくためには、飼い主にもある程度の体力が要求されるかもしれません。
でも、ゴールデンドゥードルと暮らしていくことで、今までとは違った世界が言えてくることは間違いなし。見た目の可愛さだけではなく、ゴールデンドゥードルの性格の良き理解者となって、ストレスをためない生活をさせてあげてくださいね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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