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犬が飼い主を舐める理由とは?気持ちややめさせる方法についても解説

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愛犬があなたの顔や手足を舐める仕草は可愛いですよね。

犬が舐めた場所によって、どんな気持ちを伝えているか知っていますか?

今回は犬が飼い主さんを舐める理由や注意点について紹介します。

犬自身や犬同士を舐める理由、舐めるのをやめさせる方法も紹介しています。

犬が飼い主を舐める理由とは?気持ちややめさせる方法についても解説

目次

  1. 犬が飼い主を舐める理由
  2. 犬が飼い主を舐めるときの注意点
  3. 犬自身を舐める理由
  4. 犬が床や地面を舐める理由
  5. 犬同士で舐め合う理由
  6. 犬の舐める行為をやめさせる方法
  7. まとめ

犬が飼い主を舐める理由

手を舐める犬

犬が飼い主さんを舐める理由は、愛情表現や欲求、ストレスの表れなどさまざまです。

  • 口を舐める理由
  • 手や腕を舐める理由
  • 鼻や耳を舐める理由
  • 足を舐める理由

愛犬が舐める部位によってどんな感情を表しているのか、順番に見ていきましょう。

口を舐める理由

愛犬が飼い主さんの口を舐める理由は、以下の3つが考えられます。

  • 尊敬
  • 信頼
  • 食べ物の催促

口を舐める基本的な理由として考えられるのは、尊敬や信頼です。

犬が飼い主さんの口を舐める行為は、ほかのどんな部位を舐めるよりも強い愛情を示します。

自分の名前を優しく呼んでくれる口元が愛しいのでしょうか、愛情を込めて口元を舐める愛犬の表情は、大好きと言ってくれているようですよね。

そのほかにも口を舐める行為は、食べ物を催促している場合も考えられます。

犬は赤ちゃんの頃、親犬に世話やご飯の催促をする際に、親犬の口元を舐めて催促する習性があるためです。

飼い主さんの口元を舐めてきたら、「お腹が空いたからご飯をちょうだい!」と催促しているのかもしれません。

手や腕を舐める

愛犬が飼い主さんの手や腕を舐める理由は、以下の2つが考えられます。

  • 甘えたい
  • 遊びたい

自分をなでてくれたり遊んでくれたりする飼い主さんの手や腕は、犬にとって大好きな場所です。

腕を舐められた場合、飼い主さんは優しくなでて甘えさせてあげたり、遊びの誘いに応えたりしてあげましょう。

手や腕を舐めるのは、犬が愛情を感じているからこそです。

しつけの最中やいたずらをした場合につい怒ってしまうこともあるか思いますが決して手を上げず、この信頼感を守っていきたいですね。

鼻や耳を舐める

愛犬が飼い主さんの鼻や耳を舐める理由は、以下の3つが考えられます。 

  • 甘えている
  • 喜んでほしい
  • クセになる味がする

犬の愛情表現の一つに、グルーミング(毛づくろい)があります。

飼い主さんと良好な関係を築いているため甘えており、コミュニケーションとして耳を舐めているのです。

また、耳を舐めたときに飼い主さんが驚いたり笑ったりした場合、再び反応を引き出そうと舐めている場合もあります。

飼い主さんに喜んでほしいと感じているのですね。

さらにもう一つ、耳が犬にとってクセになる味がするから舐めている可能性もあります。

鼻や耳は垢や皮脂などを分泌する器官です。

執拗に愛犬が鼻や耳を舐めてきたら、しょっぱい味がして気になる!という理由が大きいのかもしれません。

足を舐める

愛犬が飼い主さんの足を舐める理由は、以下の2つが考えられます。

  • 遊んでほしい
  • 足のにおいに惹かれている

犬が飼い主さんの足を舐めるのは、手と同様に遊んでほしい気持ちがあります。

ぺろっと舐めたりじゃれついてきたりした場合、遊びに誘っているのかなと考えてみましょう。

また犬が飼い主さんの足を舐める理由にはもう一つ、においに惹かれている場合もあります。

犬はにおいの強いものが大好きであるため、皮脂を分泌する足に強く惹かれるのでしょう。

ただし足が清潔でない場合、雑菌も一緒に舐め取ってしまっている可能性も否定できません。

たまに舐める程度ならいいですが、しつこく舐めてくる場合は、後述の舐める行為をやめさせる方法を参考にしつけていきましょう。

犬が飼い主を舐めるときの注意点

飼い主を舐める犬

愛犬に舐められると愛情を感じて嬉しくなりますが、犬に舐められることで知っておきたい注意点は、細菌感染のリスクです。

犬の唾液にはさまざまな菌が含まれているため、清潔とはいえません。

特に免疫力の低い子供やお年寄りが舐められると、以下の細菌感染を起こしてしまう場合があります。

  • パスツレラ病
  • カンピロバクター症

パスツレラ病は、パスツレラ菌が感染することにより引き起こされる疾患です。

私たちがパスツレラ症に感染すると、感染箇所の腫れや痛み、発熱、リンパの腫れなどを発症します。

パスツレラ菌自体はほとんどの犬や猫が持っている常在菌です。

免疫力の低下によってパスツレラ菌が悪さをしたとしても、犬や猫では多くの場合無症状で済むでしょう。

しかし犬から人へと感染する可能性があるため、注意が必要です。

またカンピロバクター症はカンピロバクターとよばれる細菌によって起こる疾患です。

感染した際の症状は、犬では下痢、人間では下痢や発熱、頭痛などが挙げられます。

感染経路として考えられるのは、犬に口元を舐められたり、排泄物を触ったりすることです。

犬に舐められた後はなるべく早く舐められた部分を洗い、清潔に保ちましょう。

しかし、細菌感染のリスクを考えて犬が舐めてこようとしたときに露骨に避けてしまうと、犬が傷ついてしまいます。

舐める行為をやめさせられるよう、対策を知って頻度を減らせるようにしていきましょう。

犬自身を舐める理由

足を舐める犬

犬が飼い主を舐める理由について紹介しましたが、ここからは犬自身や床を舐めたり、犬同士で舐め合ったりする場合の気持ちについて解説します。

まず最初に、犬が自分自身を舐める理由についてです。

犬自身を舐める理由はグルーミングのためである場合が多いですが、舐める様子や回数により、ストレスから舐めていると判断できることもあります。

手足や尻尾を舐めている場合と、鼻先を舐めている場合の2つについて紹介します。

手足や尻尾を舐める理由

犬が自分の手足や尻尾を舐める理由として考えられるのは、グルーミングのほか、ストレスや皮膚病です。

犬は不安や退屈などのストレスを感じた際に気持ちを紛らわすため、手足や尻尾を舐めてしまいます。

舐める行為はストレスサインのひとつです。

ひどくなると舐める行為をやめたくてもやめられなくなってしまう場合があるため、注意しましょう。

また手足に痛みや痒みを感じている場合、舐めすぎで皮膚病になってしまうことも考えられます。

愛犬が頻繁に同じ箇所を舐めているようであれば、ストレスや痛みの可能性を考え、原因を取り除くことが大切です。

鼻先を舐める

犬が自分の鼻先を舐める理由として考えられるのは、食欲を感じている場合や、鼻を濡らすためです。

ご飯の時間やおやつの時間に鼻先を舐めている場合、人間でいう舌なめずりの感覚に近く、見た目通り「早く食べたい」と感じている可能性があります。

美味しそうなご飯やおやつのにおいに食欲が抑えきれず鼻を舐めてしまうのでしょう。

もうひとつの理由として、鼻を濡らすことが考えられます。

犬の鼻は、常に湿っているのが普通です。

鼻が乾いていると嗅覚が鈍くなってしまうため、寝起きや熱で乾燥しているときは自分で鼻を濡らそうと舐めていることが考えられます。

そのほか鼻周りの皮膚炎やストレスで舐める行動がやめられない場合も考えられます。

飼い主さんは愛犬の行動や気持ちを観察し、なぜ舐めているのか察してあげることが大切です。

犬が床や地面を舐める理由

床を舐める犬

犬が床や地面を舐める理由として考えられるのは、単純に気になるにおいがある場合やストレスです。

家族の食べこぼしのにおいや、以前食べものが落ちていた場所を舐めることでまた美味しいものが食べられると感じているのかもしれません。

また身体を舐めるのと同じく床や地面、ケージなどを舐め続けている場合、ストレスを感じている可能性も考えられるでしょう。

犬にとってよくない塗料を身体に取り込んでしまっている可能性も否定できないため、続く場合は原因の特定や対策を練る必要があります。

犬同士で舐め合う理由

マウンティングする犬

飼い主さんや自分自身、床や地面などのほか、犬同士で舐め合う場合には以下の4つの理由が考えられます。

  • お世話
  • 愛情表現
  • マウンティング
  • 遊びの誘い

順番に見ていきましょう。

お世話

犬同士で舐め合う理由として考えられるのは、お世話です。

母犬が仔犬に対して舐めている場合、グルーミングをしてあげていることが考えられます。

幼くて自分では舐められない仔犬の全身をくまなくグルーミングしてあげる姿は、愛情を感じますよね。

また仔犬から母犬を舐める場合は逆に、お世話をしてほしい気持ちを伝えるための行動です。

この行動は親子間だけでなく、年の離れた母性の強い犬と、その犬を母犬のように慕っている仔犬の関係性でも行われます。

愛情表現

犬同士が舐め合う理由として、愛情表現があります。

親子や兄弟、仲間など強い関係性の犬同士である場合、舐めることで愛情や仲間意識を示しているのです。

初めて会った犬の顔を舐め合う場合、お互いに仲良くなれそうだから遊ぼうと誘っている場合も考えられます。

マウンティング

犬同士が舐め合う理由として愛情表現のほかに、マウンティングが考えられます。

マウンティングとは相手よりも自分の方が格上だと示す行動です。

上位の犬が下位の犬の背中に跨がる行為がよく知られていますが、舐めて示す行為もマウンティングのひとつと考えられています。

この場合、どちらか一方が舐めるのではありません。

まず下の立場にある犬が姿勢を低くし、相手の顎の辺りを舐めて敬意を示します。

次に舐められた犬が受け入れて舐め返すことで、相手の敬意を受け入れた証となるのです。

犬は上下関係を明確にする動物のため、舐め合って上下関係を決めることは仲間や家族の平和を保つための重要な意味をもっています。

遊びの誘い

犬同士が舐める理由として考えられるのが、遊びへの誘いです。

自分が遊べる準備が整った場合に、相手の顔を舐めることで遊びに誘っています。

テンションが高く遊びたくて仕方ない犬の場合、上半身を低くしてお尻を上げるプレイバウの行動を一緒に示す場合もあるため、犬の表情や行動から気持ちを推測してみましょう。

犬の舐める行為をやめさせる方法

マテをする犬

犬の舐める行為をやめさせる方法は、以下の3つがあります。 

  • 低い声で注意して相手にしない
  • マテを教える
  • ストレスを取り除く

犬の舐める行為は愛情深く愛おしい反面、舐められることで細菌感染のリスクがあることは知っておかなければなりません。

たまに舐める程度であればスキンシップとして捉えられますが、頻繁に舐めてきたり一度舐め出すと止まらなかったりする場合、やめさせることも必要です。

3つの方法について順番に見ていきましょう。

低い声で注意して相手にしない

犬が舐めてきたら、低い声で静かに「ダメ」「イケナイ」と注意し、一旦犬から離れましょう。

舐めることで飼い主さんが相手をしてくれなくなると理解すれば、頻度は減っていきます。

このとき普段と変わらない声のトーンで言葉だけ怒ったり、怒鳴ったりすることはやめましょう。

普段と変わらない声音を出しても、犬は飼い主さんが注意していると感じられません。

また怒鳴るとただ驚いて舐めるのをやめるだけで、何の効果も得られないでしょう。

注意する一瞬だけでいいので、笑顔は止めて低く静かに声を出し、普段と違うと感じとってもらうことが大切です。

マテを教える

犬が舐めてきたら「マテ」と言って落ち着くのを待つのも、舐める行為をやめさせる方法のひとつです。

マテを教えるためには最初はご褒美を使いつつ、身体を押さえて制止することから始めましょう。

少しでもマテができたら褒め、徐々に時間を延ばしていくことを繰り返していくと、時間はかかってもマテを身につけられます。

舐めようとしたらマテをし、落ち着いたらヨシと言ってしっかり褒めることで、段々と舐めなくなっていくでしょう。

ストレスを取り除く

ストレスを取り除くのも、犬の舐める行為をやめさせる方法です。

犬はストレスを感じやすい動物です。

引っ越しや家族の増減、旅行や留守番、飼い主さんとの時間や散歩の時間が減ることなど、さまざまな理由で犬はストレスを感じます。

一時的な理由であれば落ち着くのを待ちますが、たとえばスキンシップの時間が減ったことによりストレスを感じている場合、構う時間を増やすことも大切です。

家庭環境や飼い主さん自身、犬の周りで変わったどんな小さなことでも挙げてみてください。

ストレスの原因を取り除き、できるだけ舐める行為をやめさせましょう。

まとめ

飼い主の口元を舐める犬

今回は、犬が飼い主さんを舐める理由について見ていきました。

犬が舐める理由には、飼い主さんへの愛情を示している場合や気になるにおいがある場合、またストレスを感じている場合も考えられます。

飼い主さんだけでなく、犬が自分自身や床、ほかの犬を舐める行為にもさまざまな理由があるため、今どんな気持ちで舐めているのかぜひ考えてみてください。

また舐められることで細菌感染のリスクがあることに注意しておかなければなりません。

頻繁に舐める場合は、やめさせる方法を参考に、頻度を減らしていきましょう。

satoko

この記事のライター

satoko

わんちゃん大好きなドッグライターです!愛犬のコーギーに癒される日々を送っています。皆さんにとって有益な情報を発信できるよう頑張ります!

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