極小豆柴の大きさをご紹介する前に、まずは一般的な柴犬の大きさと豆柴の大きさについてご紹介します。

■柴犬のサイズ

ジャパンケネルクラブと日本犬保存会の体高の規定は同じで、体重についてはジャパンケネルクラブではスタンダードを定めていません。

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■豆柴のサイズ

体高は日本豆柴協会の方が幅広い範囲で基準が設けられています。体重については両団体とも規定はありません。

団体によって基準は少し異なりますが、一般的に豆柴は柴犬よりもひと回りほど小さいサイズ感であることが分かります。

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何㎝と言われても、どれくらいの大きさなのかいまいちイメージしにくいですよね。体高約40㎝の柴犬と体高約30㎝の豆柴のオスを例に身近なものと比べてみると、以下のようなサイズ感になります。

体高40㎝程度の柴犬（オス）の場合、横にした官製はがき（10㎝）4枚分ほどの高さです。新聞1ページの横の部分の長さやA3サイズの長辺、500mlのペットボトル（2本）もだいたい40㎝になります。

体高30㎝程度の豆柴（オス）の場合、1000円札の長辺（×2）、A4サイズの長辺と同じくらいのサイズ感です。

なんとなくイメージがわきましたか？

極小豆柴とは、豆柴よりもさらに小さいとされる柴犬です。豆柴自体、犬種として認めている団体と認めていない団体があり、前述したように豆柴を犬種として認めている団体であってもサイズの規定には違いが見られます。従って、豆柴よりも小さい極小豆柴も厳密な大きさの基準はありません。そのため、ペットショップやブリーダーによって極小豆柴として販売される個体のサイズは各々の判断（「おそらく成犬になってもそれほど大きくならないだろう」という予想）に基づいていることになります。

しかし、豆柴よりも小さいとなると実際のサイズ感がどれくらいになるのか気になりますよね。検索してみると、豆柴や極小豆柴を専門にブリーディングしている犬舎がいくつか見つかったので、標準としているサイズを載せている犬舎のサイズを一例としてご紹介します。

日本犬保存会の柴犬の体高よりも小さい犬を「豆柴」とし、大きさに応じて「豆柴」、「極小豆柴」、「小豆柴（※後述）」と呼び分けている。

■豆柴の標準サイズ（±1.5㎝）

■極小豆柴の標準サイズ（±1.5㎝）

■小豆柴の標準サイズ（±1.5㎝） 

豆柴、極上豆柴、小柴などの超小型柴犬専門の犬舎。柴犬の最低体高（オス38㎝、メス35㎝）に満たない体高を「小柴」、「豆柴」、「極小豆柴」とし、個人の見解としてざっくりと以下のように分けている。

■小柴の分類

■豆柴の分類

■極小豆柴の分類

※上記の他にも豆柴や極小豆柴をブリーディングしている犬舎はいくつかありましたが、その犬舎がどれくらいの体高を基準としているかはっきりと分からなかったため省略しています。

それぞれの基準を見てみると、多少の差はあるもののだいたい同じくらいでした。豆柴の体高と極小豆柴の体高を比べてみると、新富士野壮のオスの豆柴と極小豆柴の4㎝差を除いて、そこまで大きな差はないようです。豆柴の中でも小さめの子が極小豆柴とされる子と同じくらいのサイズ感ということになるでしょうか。

極小豆柴も柴犬としての特徴を備えているため、サイズ以外に大きな違いはありません。毛色は赤、黒、白、胡麻の4色で、ダブルコートのため1年に2回換毛期があります。

ちなみに、日本豆柴犬協会においては、豆柴の認定審査時の体高がオスが26㎝以下、メスは25㎝以下の場合には血統書に豆柴犬（極小）と記載されるようです。

日本豆柴犬協会で極小豆柴と認定された犬は、一般的な豆柴や極小豆柴のサイズよりも小さいため、豆柴をブリーディングしている犬舎の「大分豆柴犬牧場」ではオス26㎝以下、メス25㎝以下の柴犬を「小粒豆柴」として独自に登録しています。

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極小豆柴はミニチュアピンシャー（体高約25～30㎝）やビションフリーゼ（体高約25～29㎝）などの犬種と同じくらいの体高であることが分かりましたが、実は極小豆柴よりもさらに小さい豆柴も存在するのです。それが「小豆柴（あずきしば）」で、柴犬の中でもっとも小さく、世界で1番小さいとも言われています。極小豆柴をもとに作出されたと言われています。

大きさを整理すると、柴犬＞小柴＞豆柴＞極小豆柴＞小豆柴 となります。

小豆柴についても厳密なサイズの決まりはありませんが、体高は25㎝程度で、ポメラニアン（18～24㎝）やマルチーズ（体高約20～25㎝）と同じくらいです。本来の柴犬は小型犬・中型犬どちらに分類されることもある大きさですが、柴犬の見た目で超小型犬と同じくらいの大きさと考えるととても小さい印象を受けますよね。通常の柴犬と並ぶと成犬同士でも親子に見えるほどの差があるようです。

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豆柴は完全に犬種として認められたわけではないため、さらに小さい柴犬である極小豆柴も犬種標準は定められていません。専門にブリーディングしている犬舎では独自の基準をもとに作出していますが、血統書上は柴犬となります。（独自の認定証がある場合もある）

近年ではミニ〇〇やティーカップ〇〇など、従来のサイズよりも小さい犬が人気であり、その需要の高さから悪質な業者により無理な交配や故意に餌を与えず栄養不良の状態でサイズを偽って販売しているケースも横行しています。

小さい犬は大人しく飼いやすい、散歩不要などの触れ込みもありますが、性格は個体差もあり、身体の小さい犬すべてが大人しいわけではありません。また、どんなに小さくても日々のお散歩は運動としてだけでなくストレス発散や社会性を育むためにも必要です。極小豆柴は小さい柴犬であるため、きちんとしたしつけや適切な運動量が欠かせません。

お迎えを検討するときには、その犬の特性をよく理解し、信頼できる相手から購入することが大切です。

生き物なので、成犬後のサイズはあくまでも予想になります。成長したら思いの外大きくなったという場合であっても、最期まで責任をもってお世話する覚悟も忘れないでくださいね。

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