室内で柴犬を飼う場合の注意点や環境作りをご紹介!

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日本を代表する柴犬は、野山を駆け回る猟犬として活躍していた犬種です。少し前までは、番犬として庭や玄関先で飼われていることが当たり前でしたが、この数年、室内飼いを考える飼い主が増えてきたようです。はたして、柴犬は室内飼いに向いているのでしょうか?今回は、柴犬を室内で飼う際の注意点や環境作りについてご紹介します。

室内で柴犬を飼う場合の注意点や環境作りをご紹介!

目次

  1. 柴犬の性格とは
  2. 柴犬を室内飼いする時の注意点
  3. 柴犬を室内飼いするなら環境作りが大切
  4. 室内飼いって柴犬にとってはどうなの?
  5. 柴犬と室内で暮らすためには気配りが必要

柴犬の性格とは

柴犬
Thorsten1970

日本古来の犬種であり、番犬のイメージが強い柴犬ですが、柴犬ブームの再来により柴犬を家に迎える人が増えてきています。新たに柴犬を飼う人たちにとっては、番犬というより良きパートナーとしての家庭犬という位置付けがされ、以前に比べると柴犬の飼育事情は大きく様変わりしてきています。柴犬を室内飼いするためには、まず柴犬の性格をよく理解することが大きなポイントとなります。

独立心が強い反面デリケートな面も

独立心が強く、我慢強い柴犬は、これと決めた一人の飼い主に対しては非常に忠実なことが特徴です。また、猟犬として活躍していたことから、さまざまな環境に適応する能力も高いことで知られています。有能な猟犬であった柴犬は、運動能力に優れ、頑固な一面を持ち合わせていることも特徴の一つと言えます。猟犬として高い能力を持っている柴犬ですが、綺麗好きで新しいものに対して警戒心を持つデリケートな面もあるため、室内飼いをする時には注意が必要です。

柴犬を室内飼いする時の注意点

柴犬
Bruno Charlier Pexels

最近では、穏やかな性格の柴犬も増えてきています。だからと言って、他の犬種と同じと考えて、安易に室内飼いをすると飼い主にとっても柴犬にとってもストレスを感じることになってしまいます。

抜け毛がすごい!

柴犬は、オーバーコートとアンダーコートを持つダブルコートが特徴の犬種です。特に、柴犬のアンダーコートは毛量が多く、春と秋の換毛期には想像以上の抜け毛が出ます。室内飼いでは、この抜け毛の掃除が大きなネックとなる事は間違いありません。

運動量が多い

柴犬は、自由に野山を駆け回っていた犬種です。そのため、室内に閉じこもりっぱなしで思い切り運動できないことは大きなストレスとなります。柴犬はストレスを溜めてしまうと、キレる、噛む、おもちゃを破壊するなどの問題行動に出る可能性があります。室内飼いの場合も、散歩や外で遊ぶ時間はしっかりと作ってあげることが大切です。

柴犬を室内飼いするなら環境作りが大切

柴犬
Yuya Tamai

洋犬と違って、独特の個性と性質を持つ柴犬を室内飼いするためには、柴犬に合う環境づくりが大切です。

もっとも気をつけたいトイレの場所

柴犬は綺麗好きで知られる犬種です。そこで気をつけたいのが、トイレの場所です。一つのケージの中に、寝床とトイレトレーを一緒に置かれることをとても嫌います。食事や寝る場所とトイレが一緒になっている場合、室内でトイレをしない可能性もあります。柴犬を室内飼いする場合は、トイレスペースを独立させ、生活スペースから離れた場所に設置することがおすすめです。

夏は室温に注意

冬の寒さには強い柴犬ですが、夏の暑さ、湿度は苦手です。柴犬に限ったことではありませんが、お留守番が多い場合は、エアコンで室温を調節することが大切。目安となる室温は25~28度、湿度は50~70%です。気をつけたいのは、エアコンの設定温度をこの温度にするのではなく、室温が25~28度になるように設定することです。

環境の変化が苦手

警戒心が強い柴犬は、生活環境が変わることを嫌います。旅行や新しい場所など環境が変わることがあまり得意ではありません。特に、生活スペースには気を使いたいところ。一度ケージやサークル、トイレの場所を決めたら、その場所から移動せず常に同じ環境を保つようにしてあげましょう。また、おもちゃなども新しいものを次から次へと与えるのではなく、丈夫なおもちゃを1~2種類決めて、常にそのおもちゃで遊ぶようにしましょう。

テリトリーを作ってあげる

柴犬は、テリトリー意識の強い犬種です。ケージをテリトリーとして設置することで、お留守番の時や寝るときに安心することができます。狭い穴蔵を好む柴犬にとって、広すぎるケージはストレスとなる可能性があります。柴犬が適度に動くことができるケージを設置してあげましょう。

室内飼いって柴犬にとってはどうなの?

柴犬
Benkai

柴犬は、飼い主に対して高い忠誠心がありますが、飼い主といつも一緒にいたいタイプというよりは、自分の時間や自由な時間を大切にする性質があります。また、警戒心が非常に強いことから、番犬として大切にされてきた犬種と言えます。そんな柴犬ですが、最近では室内飼いする人が増えてきています。柴犬にとって、室内飼いはストレスにならないのでしょうか?ここでは、柴犬の性質を考慮した上で、室内飼いした場合の柴犬にとってのメリットをご紹介します。

夏も快適に過ごせる

生活環境の適応能力には優れている柴犬ですが、夏の暑さや湿度の高い気候は得意ではありません。室内飼いすることで、気候の変化から身を守ってあげることができます。

飼い主のそばにいられる

柴犬は、飼い主とともに何日も山に入り猟犬として活躍してきた過去を持つことから、信頼する飼い主のそばにいることをこの上ない喜びと感じます。ただ、他の犬種と違い、ベタベタされることや、過剰なスキンシップを苦手としています。室内飼いをする時には、適度な距離感を保てるように配慮することが大切です。

柴犬と室内で暮らすためには気配りが必要

柴犬
Anna Shvets Pexels

見た目やイメージと違い、柴犬はデリケートな面を持つ犬種です。特に、室内飼いをするとそんなデリケートな面がよく見えてくるはず。そのため、柴犬の特性を理解せずに室内飼いすることは、柴犬にとって大きなストレスとなる可能性があります。柴犬と室内で暮らす事を考えている場合は、まずは柴犬の性質や特徴をよく理解して、ストレスを生まない環境作りを心がけてあげてください。

nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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