フレンチブルドッグは飼うと後悔する犬種?思っていたのと違うと言われる理由とは
フレンチブルドッグは鼻ぺちゃの外見が愛らしく、JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種別犬籍登録頭数で2006年から10位以内にランクインし続けているほど人気の犬種です。そのため街中でフレンチブルドッグを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。そんなフレンチブルドッグですが、中には飼って後悔したという声も・・。犬との生活は楽しいことばかりではありませんが、「想像していた生活と違った」と思ってしまう理由が気になりますよね。そこで本記事では、フレンチブルドッグを飼って後悔してしまう理由について調べてみました。
フレンチブルドッグの基本情報
日本のみならず、アメリカやイギリスでも大人気のフレンチブルドッグ。まずはじめにフレンチブルドッグの基本情報を見ていきましょう。
フレンチブルドッグは小型犬か中型犬かで判断が分かれる犬種です。一般的には「10㎏未満が小型犬」、「10~25㎏が中型犬」、「25㎏以上が大型犬」とされていますが、小型犬・中型犬・大型犬と言ったサイズについては明確な定義がありません。
そのため、ペットショップやトリミングサロン、不動産会社や保険会社によって判断が異なる犬種もおり、フレンチブルドッグは体重は中型犬に迫るものの、体高が小型犬程度であることから、店側によって小型犬・中型犬どちらに分類されるか分かれる犬種の代表ともいえます。
性格はマイペースで、明るく人懐っこい一面も持ち合わせている犬種です。基本的にはおおらかで甘えん坊ではありますが、一方で頑固でスイッチが入ると興奮してコントロールが難しくなることも。そのため興奮する前に飼い主さんが落ち着かせてあげることがカギとなります。また子犬期に十分な社会化を行うこと、甘やかさずにしっかりしつけることもとても重要です。
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フレンチブルドッグを飼って後悔する人がいるのはなぜ?
冒頭でもお話ししましたが、フレンチブルドッグはJKCの犬種別犬籍登録頭数において、15年以上もの間10位以内にランクインしているほど高い人気を誇る犬種です。それなのにいったいなぜ「こんなはずじゃなかった・・」と後悔する人がいるのでしょうか?考えられる理由を見ていきましょう。
抜け毛が多い
フレンチブルドッグは短毛種で定期的なトリミングは不要ではありますが、ダブルコートなので抜け毛が多い犬種です。
ダブルコートの犬種はアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の2層構造になっており、春と秋にアンダーコートが生え変わることで体温を調整しています。そのため、季節の変わり目には大量の毛が抜けますが、フレンチブルドッグは換毛期以外でもたくさん毛が抜けるので、ソファやカーペットが毛だらけになったり、抱っこした後に洋服にたくさん毛が刺さっていたりと、普段から掃除が大変で頭を悩ませている飼い主さんが多くいます。
「毛足が短いから抜け毛は少ない」というイメージで迎えてしまい、「想像と違った・・」と後悔してしまう人が多いようです。
体臭が強い
フレンチブルドッグは体質的にニオイが強いと言われており、帰宅時に部屋に充満したニオイを感じたり、来客に「獣臭がする」と指摘されることも珍しくなく、多くの飼い主さんの悩みの種になっています。
ニオイの原因はよだれや口臭、便臭などさまざまで、特にフレンチブルドッグのチャームポイントともいえる顔のしわは皮脂や汚れ、食べかすなどが溜まりやすくニオイの元となりやすいです。愛犬の皮膚の状態に合わせてシャンプーをしたり汚れやすい部分を拭いてあげるほか、空気清浄機を活用したり定期的に換気をしたりとさまざまな対策が必要になりますが、ここまで体臭が強いと思っていなかった人や犬特有のニオイが苦手な人は「耐えられない・・」とフレンチブルドッグを迎えたことを後悔してしまうようです。
健康管理に気を遣う
犬は食べることが好きな子が多いですが、フレンチブルドッグは特に食べることが大好きな子が多いです。そのため、欲するがままに餌を与えてしまうと肥満になってしまいます。
フレンチブルドッグはマズルが短いことから短頭種気道症候群をはじめとする呼吸器の疾患を引き起こしやすいですが、肥満は糖尿病や心臓病だけでなく、呼吸器疾患を誘発したり悪化させる要因となりうるので、日頃からしっかり愛犬の体重管理をしなければいけません。
また、フレンチブルドッグは皮膚がデリケートで、皮膚トラブルを起こしやすいです。日頃からこまめに顔のしわの汚れを拭き取ったり、適切な頻度でシャンプーをしたり、できるだけ毎日のブラッシングを行うなど、お手入れの手間がかかります。
がっしりとした身体つきをしているので一見丈夫そうに見えますが、生まれつき骨に異形が見られることも多く、病気にもかかりやすいと言われているため、健康を維持するためには普段から関節に負担がかからないように気にかけたり、食事に気を配ったりと飼い主さんの健康管理が重要になるのです。そのため、犬を飼った経験がある人でも、「以前飼っていた犬よりも気を遣う・・」とギャップを感じて後悔してしまうのかもしれません。
病気にかかりやすいことから医療費がかさむという理由で中には里親に出したり飼育放棄をする人もいますが、犬を迎える際には怪我や病気をしてもお金がないという理由で治療を諦めなければいけないということが起きないよう、「余裕ができるまでは飼わない」という選択肢も持っておく必要があります。
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温度管理が大変
フレンチブルドッグは鼻が短く口の中も狭いので、熱を逃がすのが苦手です。そのため熱中症になりやすく、暑い季節は特にお散歩に行く時間帯に工夫したり冷感アイテムを活用するなどの対策が必要になります。
また、室内にいても熱中症になるリスクはあるので、常に快適な室温・湿度を保たなければいけません。さらに冬の寒さにも弱いです。室内でも場合によっては洋服を着せた方が良いこともあります。
これは他の犬種でも同じことが言えますが、愛犬が寒さや暑さを感じずに過ごせる空間を整えるためには飼い主さんが自宅にいないときでも常にエアコンなどを使って24時間快適な温度を保たないといけません。したがって、光熱費がかかります。
温度管理の大変さに加えて継続的にお金もかかるので、フレンチブルドッグを飼ったことを後悔してしまう人もいるようです。
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しつけには根気が必要
フレンチブルドッグは筋肉質で力が強いので、たとえ甘噛みであっても痛いです。攻撃性は高くないものの、放っておくと成犬になってもコントロールできず飼い主さんや第三者を怪我をさせてしまう可能性もあります。そのため子犬のうちからしっかりとしつけなければいけませんが、しつけ本を参考にしたりドッグトレーナーに相談しても噛み癖や食糞などの問題行動が改善されない子も多く、悩んでいる飼い主さんは少なくありません。
言う事を聞かない様子を見て、「正直捨てたい」と思ってしまう人もいるようです。
フレンチブルドッグを迎えて後悔しないために
犬を迎える際には事前によく調べる人もいれば、お出かけしているときに運命的な出会いをして迎え入れる人もいますよね。せっかくの愛犬との暮らしを楽しいものにするために、あらかじめやっておくべきことや迎えたら徹底して行うべきことをご紹介します。
犬種の特性をあらかじめ把握しておく
犬種によって被毛のお手入れが比較的楽、運動量が多い、初心者にはしつけの難易度が高いなどの特徴があります。犬との暮らしは楽しく幸せなものですが、一方でその犬種の特性をしっかりと理解できていなければ「こんなはずじゃなかった」と思う場面が出てきて、飼い主さんにとっても犬にとっても辛いものになってしまいます。自分のライフスタイルと理想の犬との関わり方を照らし合わせて迎えるようにすることがお互いのためにも大切です。
しつけをしっかり行う
特に子犬は愛らしくついつい甘やかしてしまいそうになりますが、1度甘やかしてしまうとしつけ直すのにはかなりの根気が必要になります。自分では手に負えないとなった場合にはプロの手を借りることになりますが、お金もかかりますし、必ずいい子になるという保証もありません。子犬期は新しい刺激を受け入れやすく、素直なので、ダメなことはダメと初めからしっかりと教えるようにしましょう。
事前に特性を理解してからお迎えしよう
生き物を迎えるということは、その子が寿命を全うできるように最善を尽くすという責任が伴います。お世話が大変だからやっぱり要らないということはできません。フレンチブルドッグは人気の犬種であり、いつか迎えたいと思っている人は少なくないと思います。しかし、一方で念願のフレンチブルドッグを迎えたのにしつけや健康管理など想像以上にお世話が大変で里親に出すという結論に至った人達がいることもまた事実です。
フレンチブルドッグと暮らしたいと考えているのであれば、事前に犬種の特性を十分に理解し、自分のライフスタイルに合っているか、経済的な余裕はあるかなども踏まえた上でお迎えを検討しましょう。
犬との暮らしは楽しいことばかりではありませんが、信頼関係を築くことができればきっと良いパートナーになってくれるはず。きちんとお世話して愛犬との幸せな時間を過ごしてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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