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【獣医師監修】犬のレントゲン検査で分かること|検査が必要な状況やかかる費用、体への影響について

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健康診断などで胸部のレントゲン検査をしたことがある人は多いと思います。犬にもレントゲン検査があり、健康診断の際や何か症状があって獣医師が必要と判断した場合、検査をします。

撮影したレントゲン写真を見ても、何がどうなっているのか、飼い主である私たちにはなかなか分かりませんよね。今回は、レントゲン検査で分かることとかかる費用、検査が犬の身体に与える影響について解説します。

【獣医師監修】犬のレントゲン検査で分かること|検査が必要な状況やかかる費用、体への影響について

目次

  1. 犬のレントゲン検査は何が分かる?
  2. レントゲン検査にかかる費用
  3. レントゲン検査が犬の身体に与える影響
  4. レントゲン検査は身体の状態をみるために重要な検査

犬のレントゲン検査は何が分かる?

犬 横顔
hyunwonjang Unsplash

レントゲン検査は、直接目で見ることができない体の中の異常を見つけるために行われる検査の1つです。レントゲン検査を行うと、どんなことが分かるのかを見ていきましょう。

レントゲン検査が必要な状況とは

レントゲン検査は、X線(エックス線)を照射し、体の中にある臓器の状態を見ることができる検査です。レントゲン写真には、X線が通った量によって、白く写る部分や黒く写る部分があり、その濃さによって、異常を確認することができます。

レントゲン検査が必要となる症状には、呼吸が苦しそう、歩き方がおかしい、体や足を触っただけで痛がる、排便・排尿の異常があって心配などといった場合に行われることが多いです。病気の診断をするときには、レントゲン検査だけではなく、血液検査や超音波検査などの検査も合わせて行うことで、より正確な判断が可能となります。

レントゲン検査で分かる身体の異常

レントゲン検査では、骨や臓器の状態を確認することができます。

下記の他にも、さまざまな病気を疑うときに検査を行います。

  • 誤飲・誤食をしてしまった(あるいは疑わしい)とき
  • 心臓、気管、肺、肝臓、脾臓、腎臓、膀胱、胃、小腸、大腸などの臓器の大きさや見え方を調べるとき
  • 妊娠している犬の胎児の大きさや数を調べるとき
  • 骨折や脱臼、関節炎など骨の状態を確認したいとき

レントゲン検査にかかる費用

犬 診察
thenestor

レントゲン検査の料金は、犬の大きさ、体重や撮影する枚数によっても違いますが、1枚当たり2,000〜5,000円ほどかかります。この他に診察料や注射料、内服薬などの料金がプラスされます。(動物病院によって料金に幅がありますので目安となります。)

保険は適用される?

ペット保険に加入していて、病気やケガに対する検査の場合、保険の適応となることが多いようです。健康診断や妊娠の確認などは適応されないことがほとんどです。

また、掛けている保険の種類によっては、入院、手術のみの保険というものもありますし、保険を契約する前から受診歴のあるケガや病気、生まれつきの発症が疑わしい(先天性と思われる)病気に関しては適応とならないことが多いです。

あらかじめ契約書類をご自身でよく読んでおくことや、不明点は事前に保険会社に確認することが重要です。

レントゲン検査が犬の身体に与える影響

犬 寝ている
Matthias Cooper Pexels

レントゲン検査が身体に与える影響にはどのようなものがあるのでしょうか。

ストレス

レントゲン検査をするときは、犬は獣医師や看護師に動かないように体を抑えられて撮影します。動物病院に慣れていない子、臆病な子などは飼い主さんが近くにいないことや何をされるのか分からない不安でパニックになり、暴れたり噛んでしまう場合もあります。

そんなときは、犬、人の両方にとって安全に検査できるよう、エリザベスカラーを装着したり、飼い主さんの了承を得た上で(また、麻酔が内臓に及ぼす影響が心配であれば事前に血液検査などを行った上で)鎮静剤を使う場合もあります。

被ばく

レントゲン検査で使われるX線は放射線の1つです。撮影するごとに放射線を浴びるため被ばくします。被ばくと聞くと警戒されがちですが、その被ばく線量はごく微量です。ですので、レントゲン検査での被ばくは特別気にする必要はありません。 

レントゲン検査は身体の状態をみるために重要な検査

犬 走る
Charles McKeever Pexels

今回は犬のレントゲン検査についてご紹介しました。レントゲン検査は病気やケガの状態を診るだけではなく、健康診断などで異常がないかを確認するときにも行う検査です。慣れていない犬にとってはストレスを感じてしまうこともありますが、正しい診断、治療をするためには重要な検査でもあります。愛犬の身体に何か異変を感じた場合は、かかりつけの獣医師に早めに検査の相談をしてみましょう。

 

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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