柴犬と楽しく遊ぶためには。性格や特徴を生かしたおすすめの遊び方をご紹介!
日本で犬と暮らしているご家庭は、2018年時点で全世帯の約12~13%程度と言われており、その中でも柴犬は、昔から人気の犬種になります。今回はそんな柴犬と楽しく遊ぶための方法を、性格・特徴などから詳しくご紹介していきます。
目次
柴犬と相性のいいのはどんな人?
柴犬は日本犬らしく独立心が強いのでベタベタするのが苦手です。スキンシップを無理にとろうとすると威嚇されてしまうこともあるので、適度な距離感を保った関係性を築きたいのであれば相性はいいでしょう。
運動能力に優れているので、十分な運動量を確保してあげる必要があります。散歩だけでなく、ドッグランなどに連れて行ったり一緒に遊んだりする時間を確保できないのであれば、柴犬はストレスが溜まってしまい問題行動を起こす可能性も。
また、綺麗好きの面も持ち合わせているので、ケージの中にトイレを設置するのは嫌がります。寝床やごはんを食べる場所とトイレが近くに置いてある場合、室内でトイレをしない可能性もあるので、室内飼いするにあたっては清潔感を維持できるか、寝床や食事場所とトイレを離れたところに設置するスペースがあるかどうかも大切です。
信頼関係を築くことができれば飼い主にとても忠実です。ただし主従関係を構築できていないと言うことを聞かなかったり、飼い主に対して吠えたりします。
猟犬としてのルーツから、他の犬種と比べて嚙みやすいところがあるので子犬のうちから噛み癖をつけないようしっかりしつける必要があります。警戒心も強く頑固なので見知らぬ人や犬に対して吠えたり、気に食わないことをされた場合には噛みついたりもします。そのため子犬のうちにきちんと社会化しておくことが重要になります。
詳しくはこちらの記事で解説しています
柴犬の運動量は?向いている散歩コースとは
日本犬の中でも柴犬は最も歴史が古く、一万年以上も昔から存在していたとされています。つぶらな瞳が可愛らしく、首をかしげるような仕草にキュンとしてしまう愛犬家は多いはず。実は近年その柴犬は、日本だけでなく海外でも「Shiba inu」として人気を博しています。
運動量の目安
柴犬は、好奇心が旺盛で遊び好き。また頭が非常に良く学習能力が高いので、しつけの際は家族で一貫性のある態度を示すようにしましょう。
元気いっぱいで走り回るのが大好きな犬種です。運動量は多めに確保してあげてください。家のまわりを歩く程度では物足りないですよ。1日に最低2回、それぞれに30分以上のお散歩が必要です。
お散歩コースの工夫
お散歩コースの途中に、しばらく遊べるような公園や広場があるといいですね。もし近くになければ、定期的にドッグランで思い切り走らせてあげてください。野山を駆け回り、猟師のパートナーとして活躍していた柴犬は運動量が少ないとストレスを感じやすい傾向にあります。ストレスは、無駄吠えや落ち着きがなくなるなど、問題行動の原因となることがあるので特に気を付けてあげてください。お散歩は愛犬とのコミュニケーションの時間にもなります。できるだけ時間を確保して愛犬とのコミュニケーションを楽しんでくださいね。
お散歩に関してはこちらの記事をチェック
柴犬が活躍できる競技!アジリティについて
ジャパンケンネルクラブなどが主催する競技大会の種目の1つ「アジリティ」をご存知ですか?アジリティとは、飼い主さんと愛犬が一緒に参加するもので、信頼関係が必要な競技です。様々な障害物を、飼い主さんの指示のもとクリアーしていき、そのタイムを競います。障害物の数や難易度が異なるクラスが複数あるため、初心者同士のペアでも参加することができますよ。
参加している犬種は、洋犬の方が多い印象ですが、運動能力が高く、頭のよい柴犬にも向いている競技と言えます。
アジリティは、飼い主さんと愛犬が一緒に楽しめて、一体感を感じることができるスポーツです。大会記録を狙うのもよいですが、愛犬と楽しく参加する方も多いので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。信頼関係がより深まるかもしれません。
アジリティについて詳しくはこちら
この競技会は、全国各地で行われています。他にも、柴犬が活躍できるものに、エクストリームやフリスビードッグ、ディスクドッグなどの競技があります。非常に見応えがあるので、観戦するだけでも楽しめちゃいます。ぜひ一度ご覧になってみてください。
詳しくはこちらの記事をチェック
柴犬と遊ぼう!おすすめの遊び方やおもちゃ
柴犬は遊びに誘っても無視したり、すぐに飽きてしまうことが多いですが、比較的、激しめの遊びを好む子が多いかもしれません。そんな柴犬との遊び方やおすすめのおもちゃをご紹介します。
プロレス
柴犬はプロレスのような遊びを好みます。ワンちゃん同士がプロレスのようにじゃれあって遊んでいるのを見たことはありませんか?あれは通称ワンプロ(ワンちゃんプロレス)と言われるものですが、柴犬もワンプロが好きです。ストレス解消になり、破壊行動や噛み癖の改善に繋がることもあります。じゃれて噛むことがあるので素手ではなく厚手の手袋をしましょう。興奮する前に切り上げるのがポイントです。犬の扱いに慣れていない、制御できる自信がないという場合は無理せず他の遊びを楽しみましょう。
ボール遊び
走るのが得意な柴犬は、ボールを投げてもらうのが大好きです。獲物を追う、捕まえる、持ってくるという一連の動作は柴犬の狩猟本能を満たすことができるのでおすすめです。
ボールを選ぶときは、まず人間用のものではなく、犬用のものを選ぶようにしましょう。テニスボール等の毛で覆われているタイプは、屋外で使うと汚れを付着しやすく、毛羽立ちやすいため、犬の口の中を傷つける要因にもなりかねます。唾液も付着し衛生的ではありません。短時間使用する分には問題ありませんが、長く使うのには不向きと言えます。
室内でボール遊びをするときは、柔らかい布製またはゴム製のボールがオススメです。愛犬の唾液等が付着しても洗いやすく、また転がり過ぎないので、ちょっぴり強めに投げても安心です。投げるスペースがない場合は転がして遊びましょう。フローリングは滑りやすく関節を痛めたり骨折といった怪我のリスクもあるので、マットを敷くなど対策をしましょう。滑り止めのコーティングをするのもおすすめです。花瓶やガラス製のインテリアなど割れる恐れのあるものは片づけるか、いったん別の部屋に移動しておくと安心です。子ども用のおもちゃや電池、小さい雑貨、お菓子、乾燥剤など愛犬が誤飲する危険のあるものはあらかじめしまって安全を確保してから遊んでくださいね。
誤飲・誤食について詳しくはこちら
外で遊ぶときは、遠くまで投げることができるちょっぴり重ためのボールを使ってもいいかもしれません。その際、敷地からボールが出ない程度に加減しましょう。投げられたボールが道路に飛び出してしまった場合、ボールを追いかけて事故に巻き込まれてしまったり、通行人に怪我をさせてしまう可能性があります。ゴルフボールなどの大きさのものは、咥えやすい反面、喉に詰まらせてしまう可能性があるので、使わないようにしてください。愛犬の大きさに合わせたボールを選んであげるようにしましょう。
- 商品名:LaRoo|犬おもちゃ
ボール遊びをするうえでは、ボールを放すコマンドを教えましょう。ボール遊びをより楽しくするために大切なしつけです。加えたボールを放してくれなかったり、そのままどこかに行ってしまう、というお悩みをお持ちの飼い主さんは以下の記事を参考にしてみてくださいね。
上手に教えるコツはこちら
ロープのおもちゃ
ロープを組み合わせた犬用のおもちゃを使って、飼い主さんと引っ張り合う遊びも柴犬は喜びます。押したり引いたり、時々飼い主さんが負けてあげるとさらに喜びます。ロープのおもちゃはボールに比べて転がりにくいので、ボールの代わりに投げて遊ぶのもおすすめです。
- 商品名:Fida|犬用おもちゃ
柴犬はとても遊び好きですので、「遊ぼう!」と誘ってきた時は、飼い主さんの時間が許す限り、思いっきり遊んであげてください。一緒に遊ぶことは愛犬との大切なコミュニケーションのひとつです。
おもちゃ選びのポイント
愛犬に合ったおもちゃを選ぶポイントは、身体に合った大きさのものや丈夫なものなどがあり、また年齢によって興味を示すおもちゃは変わることがあります。
柴犬に合ったおもちゃを選ぶためには、狩猟の疑似体験ができるボール遊びはもちろん、柴犬の賢さを活かした頭を使う知的玩具もおすすめです。知的好奇心が満たされるのでよい刺激になります。
また用途別で選ぶのも大切です。一緒に遊ぶ用はもちろん、お留守番時に一人で遊ぶ用、室内用、外用などいろいろな種類のおもちゃを用意してあげると飽きられにくく、長く楽しむことができるでしょう。その子によっても好みがあるので、愛犬が喜ぶおもちゃを見つけてあげてくださいね。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
柴犬とおもちゃで遊ぶ際の注意点
柴犬とおもちゃで遊ぶ際には何点か注意が必要です。犬は遊びに夢中になるあまり興奮して吠えたり唸ったりすることがあります。興奮しすぎると飼い主の指示が通りにくかったり、手を噛んだりしかねません。愛犬が興奮しすぎず楽しく遊べるよう注意点を知っておきましょう。
狩猟本能を満たす遊びをする
先ほども述べた通り、柴犬は狩猟本能が強いので、ボールやフリスビーなど、追って捕まえて持ってくるという遊びをすると楽しんでくれます。おもちゃを渡して終わりだと見向きもしないということもあるので、狩猟の疑似体験ができるボール遊びは柴犬とおもちゃで遊ぶにあたっておすすめです。
噛んだり吠えたりしたら
興奮して吠える、また手などを噛んでくるというような場合には無視をして遊びを中断するようにしましょう。吠えたり噛んだりすると遊びが終わってつまらないと認識してもらうことが大切です。柴犬が遊びに飽きる前、楽しいと思っている時点で遊びを切り上げるのもおすすめです。もう少し遊びたいと思わせることでおもちゃ遊びがご褒美にもなります。
むきにならない
ひっぱりっこなど勝ち負けのある遊びに対して勝とうとむきになると、犬も興奮しかねません。引っ張ったり緩めたりするだけで十分楽しんでくれるので、犬に負けじと強く引っ張り続けると興奮して攻撃的になることもあります。愛犬がむきになる前に遊びをやめましょう。
柴犬とうまく遊べない・・そんなときの解決のヒント
柴犬が投げたボールを追いかけてくれない、おもちゃを見せても無視、というような姿はSNSの動画などでもよく見かけます。そんな時どうしたらいいのか、解決のヒントをご紹介します。
おもちゃを無視
柴犬と遊ぼうと思っておもちゃを見せても、無視されることはありませんか?おもちゃを見せるだけでは柴犬の興味を引くことはできません。少し見せたらすぐ隠す、など柴犬の狩猟本能を刺激してみましょう。
おもちゃに飽きる
一緒に遊ぶおもちゃは出したままにしておくと特別感がなくなりすぐに飽きてしまいます。また犬の届くところにあることで自分のものだと思い返してくれなくなることもあります。普段はしまっておき、遊ぶ時だけ出すようにしましょう。
遊びたくない気分の時もある
柴犬が遊ぶ気分ではないときに誘っても乗ってきてはくれません。遊びに飽きている場合はちょっかいを出しても逆効果です。時間をおいてまた遊ぶことで長く楽しんでくれます。柴犬の気分で遊びに誘ってくるのであれば、何回かに一回などの割合で応えてあげるようにします。
愛犬からの遊ぼうのサイン、知ってる?
柴犬と楽しい毎日を過ごすためにできること
一緒に遊ぶ時間は犬だけでなく飼い主さんにとっても楽しいものですよね。昔は番犬として飼われていたことから、警戒心が強い子も多いようですが、子犬の頃からたくさんの人に触れ合わせることで、人懐っこいフレンドリーな性格に育てることもできます。
柴犬の平均寿命は13年~15年。健康面では丈夫で病気にかかりにくい犬種になりますが、日頃から愛犬の様子に変わりがないか、気を付けて見守ってあげましょう。愛犬が1日でも健康で長く暮らせるように、健康管理は飼い主さんの大切な役目となります。
柴犬を室内飼いする際のポイントはこちらの記事をチェック
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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