子犬をケージに入れると鳴く!やめさせる方法とやってはいけない行動
子犬を迎えたはいいものの、ケージに入れるとずっと鳴いて困っている、そんな飼い主さんも多いのではないでしょうか。鳴き続けられると飼い主さんも大変ですが、近所迷惑にもなってしまうので、適切に対処したいところです。そこでこの記事では、子犬をケージに入れると鳴く理由や、鳴かないようにするための対処法などをご紹介します。
子犬をケージに入れると鳴くのはなぜ?
部屋の中で過ごしていたときは落ち着いていたのにケージに入れたら鳴き始めた、という経験はありませんか?子犬はなぜケージに入れると鳴くのか、その理由から見ていきましょう。
何かを要求している
「遊んでほしい」「ごはんが欲しい」などの要求から、キャンキャンと勢いよく鳴くことがあります。これは子犬がコミュニケーションを取ろうとしている自然な行為で、要求が通るまで鳴き続けることも少なくありません。
不安を感じている
新しい環境に慣れていない子犬は、不安や寂しさを感じやすく、そのために鳴くことがあります。ブリーダーのもとで親犬や兄弟犬と過ごしていた子の場合、急にひとりぼっちになり、知らない人と過ごすとなると慣れるまでは不安が伴うものです。このようなときは、「クーン、クーン」と悲しそうに鳴くことが多いでしょう。
甘えたい
飼い主さんに撫でられたり抱っこされていたところから離されると、もっと甘えたいという気持ちから鳴くことがあります。また、ひとりで部屋に残されたときなども、寂しさから飼い主さんに甘えたくて鳴くことがあります。
運動不足
十分に遊んでいないと、体力が有り余ってしまい、ケージを噛んだり吠えたりして発散しようとすることがあります。子犬はワクチンプログラムが完了するまで外を歩くことができませんが、家の中で一緒に遊んだり、知育おもちゃを使って疲れさせてあげることが大切です。適度に疲れることで、落ち着いて眠りにつきやすくなります。
ケージで鳴く子犬にやってはいけない対応
子犬がケージで鳴いているときに間違った対応をしてしまうと鳴くことを助長させてしまいます。そうならないために、やってはいけない対応についても知っておきましょう。
鳴いたらケージから出すのはNG
子犬が鳴いていたら思わず声をかけたりケージから出してあげたくなってしまいますが、鳴くたびにケージから出すのはNGです。というのも、「鳴いたらケージから出してくれる」と認識してしまい、いつまでたってもケージで過ごすことに慣れず、ケージに入れると鳴くようになってしまいます。
ケージで過ごすことができないと、留守番のときに思わぬトラブルが起きたり、ペットホテルに預ける際に鳴き続けてしまうことで利用を断られてしまうケースもあります。鳴いているときにケージの外に出せば一時的に鳴きやむかもしれませんが、愛犬の将来のためにもケージから出すのはグッと我慢し、構いすぎないようにしましょう。
ケージで鳴く子犬への対処法・鳴かないようにする方法
ここでは、ケージで子犬が鳴いているときの対処法と、そもそも鳴かないようにするにはどのような工夫をすべきなのかを解説します。
無視する
要求鳴きの場合は、声をかけたりそばに近寄ったりせず無視しましょう。「ごはんがほしい!」「散歩に行きたい!」などの要求に毎回応じていると、子犬は「鳴けば要求が通る!」と思ってしまいます。
そのため、鳴きやんで落ち着いてから要求に応じるようにすることが大切です。そうすることで、「鳴いてもいいことがなく、静かにすれば嬉しいことがある」と学習し、しつこく鳴かないようになっていきます。
また、ケージの中でおとなしくしているといいことがある、と教えてあげる方法もあります。ケージにいる状態で鳴き止んでおとなしくなったら、近づいて静かに褒めてあげましょう。ケージの中でおとなしくなったら、おやつやお気に入りのおもちゃなどのご褒美を与えることも効果的です。ケージの中は閉じ込められて寂しく詰まらない場所だと思わせないように導いてあげるといいでしょう。その子の性格によっては扉を開けっぱなしにしておくことでいつでも出入りできるので、すんなりケージで過ごすことができるようになることもあるようです。
たくさん遊んであげる
子犬は遊び盛りでとにかく元気いっぱい・好奇心旺盛なので、たくさん遊んであげることで気持ちが満たされて要求鳴きが少なくなるかもしれません。また、エネルギーを発散して程よく疲れると寝てしまうので、心細さや体力が有り余って鳴くことを防げます。
ケージから飼い主の姿が見えるように工夫してあげる
不安や寂しさから鳴いているようであれば、ケージから飼い主さんの姿が見えるようにしてあげるのも効果的です。
ケージは子犬の様子が観察できるようにリビングに設置することが多いかと思いますが、キッチンにいる飼い主さんの姿も見える場所にケージを置く、飼い主の寝室のドアを開けておくなどしてあげるとよいでしょう。また、子犬が慣れるまではケージの隣で寝てあげると、安心して眠ってくれるかもしれません。ただし子犬が鳴いてからそばに行ってしまうと、「要求したら来てくれた」と学習してしまうので注意してください。
反対に、外の様子が見えることで「出してほしい」、「構ってほしい」と鳴くケースもあるので、毛布や大きめのタオルでケージを覆って落ち着かせてあげるという方法もあります。
ケージで鳴く子犬には、適切に対処してあげることが大切!
子犬にとって新しい環境で知らない人に囲まれて暮らすのは心細いものです。安心できるように配慮してあげましょう。
また、遊び盛りの子犬は、ケージの中にいる時間が長いと退屈になってしまうので、「遊んでほしい!」と要求してくることも少なくありません。そのため、たくさん遊ばせてエネルギーを発散させるようにするのも、要求鳴きの軽減につながります。
犬が鳴いて要求や気持ちを表すのは自然な行為ですが、必要以上に鳴かないように適切に対処していきましょう。
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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