ポメヨンは何と何のミックス犬?特徴・性格・大きさなどの基本情報まとめ
ミックス犬とは、異なる純血種同士を組み合わせて作出された犬のことで、1970年代にオーストラリアン・ラブラドゥードルが誕生し、世界的に注目される存在となりました。さらにゴールデン・ドゥードルが誕生したことからミックス犬ブームに火がつき、日本では、チワックス(チワワ×ミニチュアダックス)、マルプー(マルチーズ×トイプードル)など、小型のミックス犬が人気です。その中でも、ふわふわの外観から人気が高いミックス犬がポメヨンです。この記事では、ポメヨンの性格や大きさ、被毛について詳しくご紹介します。
ポメヨンってどんな犬?
名前からも想像できるとおり、ポメヨンはポメラニアンとパピヨンを親犬とするミックス犬です。パピラニアン、パピポメと呼ぶこともあるようです。ポメヨンの人気の秘密は、ポメラニアンとパピヨンの血を受け継いだ長毛でふわふわの被毛。まずは、両親犬であるポメラニアンとパピヨンの特徴を知っておきましょう。
ポメラニアンの特徴とは?
イギリスのヴィクトリア女王に愛されたポメラニアンは、ドイツ原産のスピッツ種に分類される小型犬です。祖先犬はサモエドだと言われ、サモエドから誕生したジャーマンスピッツを小型化して生まれた犬種です。もふもふの被毛と、サモエド譲りのクリクリした目が特徴です。
ポメラニアンは、人気ランキングの上位に常に位置する不動の人気犬種です。体高18〜22cm、体重は1.8〜2.3kg前後が理想とされていますが、個体差があるためこの限りではありません。被毛の色は、ブラック、ブラウン、チョコレート、オレンジ、レッド、クリームなどの単色から、ブラック・タン、オレンジ・セーブルなどの二色混合も認められています。
ポメラニアンの性格
スピッツの血を引くポメラニアンは、活発で飼い主に対して忠実、賢いことでも知られています。また、好奇心旺盛で、警戒心が強く気が強いところはスピッツ種ならではの性格と言えます。学習能力が高いため、しつけが入りやすいとされていますが、吠える、噛むなどの問題行動も多く報告されているため、子犬の頃からしっかりとしたしつけと社会性を身につける必要があります。特に、運動不足はストレスの原因となるため、十分な運動をさせることが大切です。
パピヨンの特徴とは?
王妃マリー・アントワネットをはじめフランスの王侯貴族に愛されたパピヨンはフランス原産の愛玩犬です。蝶が羽を広げたような大きな耳が特徴的で、フランス語で「蝶」を意味するパピヨンという犬種名がつけられました。祖先犬は、トイスパニエルだと言われていますが、立ち耳のパピヨンを確立させるためにスピッツ、チワワとの交配が行われ現在のパピヨンが誕生したとされています。
小型犬のパピヨンは、体高20〜28cm、体重3〜5kgが標準体型として認められています。大きな立ち耳と耳の周りと尻尾にある優雅な飾り毛が特徴です。被毛の色は、ホワイトベースであれば全ての色が認められていますが、ホワイトが大半を占めるのは欠点とされています。
パピヨンの性格
貴族の愛玩犬として愛されてきたパピヨンは、明るく陽気でフレンドリーな上、賢く飼い主と一緒に何かをすることが大好きです。また、小型犬ながらある程度の運動量を必要とする活発さも持ち合わせています。運動不足やストレスがたまると吠えたり、噛んだりと問題行動にでる面や、気が強いことからわがままになる傾向があり、しっかりとしたしつけを必要とします。
ポメヨンはどんな性格をしているの?
パピヨンとポメラニアンの特徴や性格を受け継ぐポメヨンはどのような性格なのでしょうか。犬は、母犬の性格を引き継ぐと言われていますが、ミックス犬の場合、どちらの犬種が母犬になるかによって、性格の違いが出てきます。
ただし、ポメラニアン、パピヨンどちらの犬種にも共通している性格として、賢い、活発、明るい、神経質、警戒心が強いことが挙げられます。ポメヨンもこのような性格を引き継いでいることから、賢く、飼い主に忠実で活発な性格だと言えます。
また、パピヨン、ポメラニアンどちらの犬種も警戒心が強く、自分の体の大きさを考えずに大型犬にも向かっていく気の強さがあります。また、吠える、噛むという問題行動に出やすい性格でもあるため、ポメヨンを育てる際には、子犬の頃に社会性を身につけさせ、しっかりとしたしつけをすることが必要となります。
ポメヨンの身体的特徴について
超小型犬のパピヨンと小型犬のポメラニアンを両親犬に持つポメヨン。ミックス犬は、どちらの犬種のDNAを引き継ぐかによって、体格やサイズ、体重などが異なります。
また、体格やサイズの基準となる数値を発表している各国のケンネルクラブでは、純血種のみを登録してるためミックス犬は標準サイズや体格などの基準がありません。そのため、はっきりとした体格やサイズ・体重などは未知数ですが、現在確認できる平均的なサイズは、体高約20〜28cm程度、体重は約2〜5kg程度とパピヨンと似た小型犬サイズです。
体格は、ポメラニアン譲りの丸っこい体型とくるんと巻いた尻尾で、立ち耳やふわふわの飾り毛はパピヨン譲りの個体が多いようです。
ポメヨンの被毛のお手入れは大変?
ポメヨンは、ポメラニアン、パピヨンどちらのDNAを受け継ぐかによって、被毛の長さや飾り毛の有無が異なります。ポメラニアンの血を濃く引き継いだ場合は豊富な毛量でもふもふ、パピヨンの血が濃く表れるとツヤのあるストレートの被毛になります。
ただし、どちらに似てもダブルコートのため、換毛期にはアンダーコートがたくさん抜けます。日頃から、被毛ケアはこまめに行うことで、美しい毛並みをキープすることができます。
全てが未知数のポメヨンを迎えるときは責任と覚悟をもって
正式に世界に紹介された初のミックス犬であるオーストラリアン・ドゥードルの生みの親であるブリーダーが、「オーストラリアン・ドゥードルを生み出したことを後悔している」とインタビューに答えたことが反響をよびました。賛否両論あるミックス犬ですが、一部ではデザイン犬とも呼ばれ、容姿にだけこだわった無知なブリーダーによって量産されていることも現実です。異なる純血種同士の組み合わせは、同じ兄弟姉妹であっても全く違った容姿や性格を持って生まれることが考えられ、またどのような遺伝疾患を受け継ぐかも未知数です。
ポメヨンは、その容姿の可愛さから人気となっていますが、成長にしたがってどのように変化していくのか、どのような疾患を発症するのかは、これからの大きな課題です。ポメヨンを迎えたいと考えている場合は、そのようなリスクも考慮に入れて、何があっても生涯一緒に暮す覚悟を持つことが大切です。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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