「犬の飼い主検定」について!受検方法や出題内容は?取得するメリットはある?
犬と暮らす上で知っておきたい知識には、適切なえさの量や運動量、快適に暮らせる環境の作り方などの飼い方から、しつけの方法、健康管理など色々な分野があります。「飼い主としてちゃんと知っておきたい」「しっかりと学んで愛犬が幸せに暮らせるようにしたい」と思っても、何から手をつければいいのか分からないという方もいるでしょう。「犬と幸せに暮らすためにできること」として、”犬の飼い主検定”というものがあります。
この記事では、飼い主検定の受検方法や出題内容、検定を受けるメリットについて紹介していきましょう。
犬の飼い主検定の受検方法について
NPO法人である動物愛護社会化推進協会が実施している犬の飼い主検定は正式名称を「動物愛護社会化検定」と言い、春と秋の年2回実施されています。「基礎級」と「専門級」の2種類があり、基礎級であれば特に資格などがなくても気軽に受検する事が可能です。
出題される問題としては、日常的に必要な知識から犬の歴史や生態、法律等、知っておけばいざという時に役立つ内容ばかり。ここでは、犬の飼い主検定を受検する方法や、その種類について解説していきます。
受検する方法
飼い主検定を受検するためには、動物愛護社会化推進協会HPの専用フォームから、もしくは申込用紙を印刷してFAX・郵送でも申し込みできます。
基礎級の受検料は3,300円(税込)で受検可能。専門級は事前講習代も含めて11,000円(税込)で、どちらも試験日の1週間前に受検票が届きます。
※現在、一般会場試験の申し込みは受け付けていないようです。
試験の開催予定が決まり次第、案内があるようなので、受検を考えている方はホームページをこまめにチェックしておきましょう。
基礎級
基礎級は特に受検資格が必要ない検定です。「犬との幸せな暮らし」のために、犬についての知識を身に付けたい飼い主を主な対象として実施されています。
検定試験では3〜4択の問題がマークシート方式で100問出題されますが、比較的簡単な試験なので受検するハードルは低いと言えるでしょう。
専門級
専門級は基礎級の合格者、もしくは獣医師、動物看護士等の専門の資格を保有するか家庭動物に関する科目を履修している学生、卒業生が対象となります。
試験では3~4択の問題をマークシート方式で60問、記述問題が2問出題され、受検するには犬・猫を中心とした動物についての歴史やメディカルケア等の専門的な知識が必要です。
犬の飼い主検定を受けるメリットは?
犬の飼い主検定については、「存在を初めて知った人」がいれば「正にこれから受検したいと考えている人」もいるでしょう。更に、検定に合格しても就職に役立つ資格ではないため、「何を目的に受検すればいいのかと疑問に思う人」もいらっしゃるかもしれません。
実際に犬の飼い主検定を受検した人の声から「検定を受けるメリット」について考えていきましょう。
実際に受検した人の声
今回はTwitterで、犬の飼い主検定を受検した人の中でも特によく見られた意見をまとめてみました。
出題内容は本格的
よく見られた意見の1つとして、出題範囲に歴史や法律等も含まれていて予想よりも本格的な内容だったというものがあります。犬の飼い方やしつけ等については既に知っていても、歴史や法律等は勉強して初めて知った方も多いようです。
飼い主として必須の知識
実際に勉強してみて、飼い主検定で問われる知識は「犬の飼い主として必須の内容」だと感じる人もよく見られました。動物愛護社会化推進協会も言うように、飼い主が必要な知識を身に付ける事は犬が幸せに暮らすためにも大切な事ですね。
検定を受けるメリット
犬の飼い主検定を受けるメリットとしては「今まで知る機会のなかった飼い主にとって必要な知識が学べる」という点が大きいようです。それ以外にも動物愛護社会化推進協会には、「勉強する事で犬と過ごす時間がより楽しくなった」という声が合格者から寄せられています。
つまり、受検した多くの人にとっては検定に合格する事よりも「犬のために学ぶ事」が最大のメリットとして感じられているようですね。
犬の飼い主検定の出題内容って?
では、実際に犬の飼い主検定ではどのような事を勉強する必要があるのでしょうか。ここでは、犬の飼い主が気軽に受けられる基礎級について出題内容と例題、勉強におすすめのテキスト・問題集を紹介していきましょう。
犬を飼っている人にとっては比較的理解しやすい問題が多いので、是非満点を目指して頑張ってみてくださいね!
出題内容と例題
犬の飼い主検定・基礎級は、犬の「社会・歴史・生態」、「法律・法規」、「飼い方・しつけ・マナー」、「健康・メディカルケア」について問題が出題されます。実際に犬と接する際に役立つ内容が多いため、勉強しながら正しい知識を身に付けやすいのが良いですね。法律・法規に関しては普段学ぶ機会が少ないので、しっかりとポイントを押さえて対策しておきましょう。
次に、動物愛護社会化推進協会の公式HPでも掲載している基礎級試験の例題をいくつか紹介していきます。
Q1「トイレの習慣をつけるにはどの方法が良いか」
この問題の答えは「決められた場所で排泄できたらすぐにその場で褒める」です。他の選択肢では犬を叱る、ペットシーツを持って犬を追いかける、排泄したものは放置する等ありますが、しつけにおいては逆効果になるので注意しましょう。
Q2「狂犬病予防法はどの省庁が管轄しているのか」
狂犬病予防法に基づいて管轄し、犬を飼う時の登録申請をするのは厚生労働省です。他の選択肢にある環境省では動物愛護管理法を管轄しています。
Q3「犬が食べると中毒を起こすかもしれない食べ物はどれか」
これは有名なのですぐ分かるかもしれませんが、正解はたまねぎです。他にもネギ類やニラ、チョコレート等も中毒症状の原因になるので与えないように気を付けてください。
勉強するならこれ!おすすめのテキスト・問題集
犬の飼い主検定では、動物愛護社会化推進協会から基礎級のための公式のテキストと問題集が発売されています。ネットでのレビュー評価も高く、基礎級の検定を受けるのであればこの2冊を勉強しておけば間違いないでしょう。
テキストの「Dog Owners Handbook」から問題集は作られているので、一通りテキストを勉強してから問題集の例題に挑戦するのが合格への一番の近道です!
- 商品名:Dog Owners Handbook 愛犬と幸せに暮らす本
- 商品名:犬の飼い主検定合格問題集
愛犬との暮らしをよりよいものにするために
犬を飼うという選択自体は簡単に出来ますが、犬について何も知らなければ上手くいくものではありません。飼い主が犬について必要な知識を身に付け、何を求めているのか知る事はお互いに良好な関係を築いていくためにも大切な事です。
犬の飼い主検定は基礎級なら誰でも気軽に受けられるので、気になる方は是非一度チェックしてみてくださいね!
検定に関する記事はこちらもチェック!
この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
資格に関する記事
飼い方/育て方
ドッググルーミングスペシャリストについて知りたい!資格取得の方法と活躍の場をご紹介
犬は定期的なグルーミングが必要となる生き物です。グルーミングとはシャンプーやブラッシング、爪切...
2023年3月24日
犬の生態/気持ち
ペット介護士ってどんな仕事?資格はいる?必要な知識や気になる給料事情についても解説
人間社会で何かと注目が集まる介護ですが、ペット業界でも需要が高まっているのがペット介護士(動物...
2023年3月21日
健康管理/病気
動物介護士の資格を取得する方法は?向いている人、活躍の場も紹介
高齢になり、介護が必要になった動物をケアする「動物介護士」という職業をご存知でしょうか?人間と...
2023年3月14日
健康管理/病気
トリマーの資格は就職や独立開業に有利!資格の取得方法を解説します
動物と触れ合える仕事には色々な種類がありますが、「トリマー」は手に職をつけられることからも人気...
2023年3月6日
飼い方/育て方
トリマーは資格がなくてもなれる?カットだけじゃない仕事内容と必要なスキル
さまざまな犬種を清潔に可愛らしく仕上げるトリマーは、「動物に携わる職業」として常に人気のある職...
2023年4月13日