犬の肥満が危険な理由とは?太ってしまう原因や予防策を徹底解説します
「あなたの愛犬は太っていますか?」こう聞かれた時に、皆さんは何を基準に「太っている・痩せている」と考えるでしょうか。
毎日一緒に生活していると気がつきにくいですが、動物病院に行ったら肥満だと言われてしまったという飼い主さんは少なくありません。肥満は様々な病気を引き起こすリスクがあり、愛犬の寿命を縮める恐れもある危険な状態です。
この記事では、犬が肥満になる原因や、それに伴うリスク、そして予防方法を解説していきます。
犬が太ってしまう原因って?
犬が肥満になってしまうのは、運動不足、カロリーの摂りすぎ、病気、避妊去勢手術をおこなったことなどが主な原因となります。「愛犬が太ってきた」という飼い主さんは、なぜ犬が太ってしまったのかを考えましょう。
肥満になる4つの主な原因をそれぞれ解説していきます。
カロリーの摂りすぎによる肥満
犬の体に対して食事量が多い、フードのカロリーが高い、頻繁におやつを与えるなどは肥満の原因となります。
個体差はありますが、基本的に犬は祖先であるオオカミの頃からの名残で、出されたものは今のうちに食べておくという習性があるのをご存知でしょうか。そのため多く出されてお腹がいっぱいでも食べきる子が多く、体内でカロリーを消費しきれずに肥満になる傾向があります。
おやつを与える習慣がある場合は、その分食事の量や内容を見直すなどの対応が必要です。
また、シニアになると基礎代謝が低下するため、若い犬と同じ食事内容だと肥満になる可能性があります。愛犬のステージに合ったフードを選ぶようにしましょう。
運動不足による肥満
日々食べている食事の量に対して運動量が少ないと肥満になりやすくなってしまいます。週に1度のドッグランよりも、毎日十分に散歩の時間を取るほうが肥満予防に効果があります。
運動不足で肥満になると犬はあまり動かなくなりますが、注意したいのは病気が隠れている場合です。関節が悪かったり体調が悪かったりと、体に不調があるかもしれません。
愛犬が肥満傾向にある飼い主さんは、まずは一度病院を受診しましょう。
病気が原因の肥満
病気による肥満には主に2つの原因が疑われます。
甲状腺機能低下症
シニアが発症しやすいと言われている甲状腺機能の低下症では、基礎代謝は低下するものの食欲が落ちることがないため、肥満になりやすい傾向があります。
クッシング症候群
内分泌腺が過剰に働くことにより、水を過剰に飲んだり食欲が旺盛になるという行動が見られます。合わせて顔のむくみやお腹が大きくなる特徴も見られたら屈伸す症候群かもしれません。糖尿病の原因ともなるので早めの受診をおすすめします。
避妊・去勢手術が原因の肥満
避妊・矯正手術をするとホルモンバランスの影響で基礎代謝が低くなると言われています。そのため、今までと同じ量や内容の食事をしていると太りやすくなってしまうのです。
各ドッグフードメーカーでも「避妊・去勢用フード」が販売されています。必要な栄養素を摂りながらカロリーが控えめに作られているので、これから愛犬が避妊・去勢手術を受けるという飼い主さんは食事内容の変更を考えておきましょう。
肥満を予防するには
犬は自分自身で肥満の予防や対策をとることは出来ません。飼い主さんがしっかりと管理してあげて、愛犬の骨格に合った適切な体重を保つようにしましょう。
真上から見るとウエストがくびれている状態で、胴体を触ったときに「適度な皮下脂肪に覆われながらも肋骨や背骨の感触が分かる」状態がベストです。上から見た時にくびれが全く無く、アメリカンドッグのような体型をしていたら肥満です。
それでは、犬の肥満を予防する方法と対策を紹介していきます。
太りやすい犬種・特徴
肥満になりやすい犬種とされているのは、フレンチブルドッグ・パグ・ビーグル・ミニチュアダックスフンド・コーギー・柴犬などが挙げられます。
食欲が旺盛な犬種や、激しい運動が推奨されていない犬種は太りやすいとされています。
肥満の予防方法
食事は普通に食べているのに運動量が極端に少なかったり、運動はしているけどおやつをたくさん食べていたりと、摂取カロリーと運動のバランスが悪いと肥満になりやすくなってしまいます。
肥満を予防するためには、摂取カロリーに合わせた運動量を確保することが大切です。
また、人間と同様に犬も年齢によって必要なカロリーや栄養素が異なるため、子犬・成犬・シニアなどステージに合ったドッグフードを選ぶようにしましょう。
肥満になってしまった時の対策
もしも愛犬が肥満になってしまったら、体に負担がかからないような運動をしながら食事内容を改善する必要があります。食事量を極端に減らすと痩せますが、これは犬の体に大きな負担をかけた不健康な痩せ方です。
食事での肥満対策に関しては、獣医さんに相談しながら計画的に進めていきましょう。
肥満によって引き起こされる病気
肥満は様々な病気の原因となります。体重増加による関節炎やヘルニアは、胴の長い犬や大型犬は特に症状がでやすくなります。
他にも糖尿病や内臓疾患、呼吸器系疾患のリスクも高まり、どれも治療には長期間を有することになるでしょう。犬種の体格や体質によって出る症状は異なりますが、中には急激に状態が悪化する病気もあるので肥満のまま放置することはとても危険です。
適度な運動と食事で健康管理!
犬にとって肥満には何のメリットもなく、ただ健康を害する原因となるので太らせないように注意しましょう。とても厳しい言い方になってしまいますが、食事量が多くて愛犬が肥満になることは「優しい虐待」とも言われます。
肥満は病気だけではなく愛犬の寿命を縮める恐れもあるので、飼い主さんがしっかりと管理していつまでも元気に長生きしてもらいましょう。肥満からのダイエットは自己判断でおこなうと危険な場合があります。まずは獣医さんに相談してダイエット計画をたてることをおすすめします。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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