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犬を多頭飼いする前に。メリット・デメリットと注意点を知っておこう

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2頭、3頭と犬を連れている人を見ると、いずれ自分ももう1頭飼いたい!、多頭飼いしてみたい!そう思ったことはありませんか?

今回は、多頭飼いのメリット・デメリット、さらに迎える時に確認しておきたいポイントや注意点、コツまでご紹介します。

多頭飼いを考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

犬を多頭飼いする前に。メリット・デメリットと注意点を知っておこう
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目次

  1. 犬を多頭飼いするメリット
  2. 犬を多頭飼するデメリット
  3. 多頭飼いする前に確認しておきたいこと
  4. 多頭飼いするときの注意点
  5. 多頭飼いを上手にするためのコツとは
  6. 犬の多頭飼いは覚悟をもって

犬を多頭飼いするメリット

遊ぶ犬
Kwiaatekk

 犬は群れで生活することを好む動物です。1頭でいた時と2頭になってからを比べると、先住犬の表情に変化があった、シニアの先住犬が元気になったなど、新たな発見もできる多頭飼い。まずは、多頭飼いのメリットについてご紹介します。 

  1. 2頭目のしつけが楽になる
  2. 犬好きの飼い主は毎日が楽しい!
  3. 犬同士で遊べる
  4. 分離不安が解消される
  5. 先住犬が元気になる

多頭飼いのメリット【1】2頭目のしつけが楽になる

 先住犬がきちんとしつけを身に着けている場合、「この家でのルールはこうだよ!」と2頭目の教育係を先住犬が担ってくれることも。その上「待て」「おいで」「おすわり」「ふせ」といった基本的なしつけを先住犬が横でお手本を見せてくれることで、2頭目の犬の学びが早くなる可能性があるのです。 

多頭飼いのメリット【2】犬好きの飼い主は毎日が楽しい!

 同じ犬種でも、個性はそれぞれ。2頭いることで、性格の違いがよくわかることも多頭飼いの醍醐味。また、日ごろから犬同士の会話を目の当たりにできることも毎日の楽しみ。多頭飼いすると、今まで気づかなかった「犬」の良さを新発見したり、再確認したりすることができるのです。 

多頭飼いのメリット【3】犬同士で遊べる

 1頭でいた頃はお散歩以外では寝ていた犬が、多頭飼いになると家の中でも2頭で遊び始めます。もちろん、お散歩も2頭なら楽しさ倍増です

群れで生活することを好む犬にとって、自分の弟分・妹分となる存在ができることは大きなプラス。室内でも遊ぶ時間が増え、お留守番の時や雨の日でもストレス発散ができるようになります。このことは犬にとって大きなメリットだと言えます。 

多頭飼いのメリット【4】分離不安が解消される

 お留守番は犬にとって精神的な負担がとても大きいもの。特に分離不安気味の犬にとっては、2頭いることが大きな心の支えとなります。

ただし、イタズラ好きの犬同士の場合はイタズラの度合いも倍増するため、帰ってきた時に家の中がめちゃくちゃになっている可能性もあるので、注意が必要です。

多頭飼いのメリット【5】先住犬が元気になる

 年が離れた犬を2頭目に迎えた場合、先住犬にとっては新しい犬の存在が刺激となる場合が多く、食欲が出る、走る、ワンプロをするなど若返ることもしばしば。

今までは、お散歩も短時間で済ませていた犬が、2頭目が来たことで急にボール遊びをするなど活動量が増える可能性があります。

犬を多頭飼するデメリット

犬
Santa3

 犬を多頭飼いすることは楽しいことばかりではありません。デメリットとなる面も事前にしっかりと理解することが大切です。

  1. 先住犬との相性が悪いと困難が多い
  2. 先住犬の真似をする
  3. お別れのときに落ち込む

多頭飼いのデメリット【1】先住犬との相性が悪いと困難が多い

 多頭飼いをする時にとても重要なのが、犬同士の相性です。とくに2頭目を成犬で迎える場合は、犬同士の相性が合わず、お互いがストレスを抱えてしまうことはよく起きるトラブルです。犬種が違うと気質が大きく異なることもあるため、最悪の場合はどちらかが攻撃に出ることも考えられます。

また、一方が大人しい性格で、もう一方が積極的な性格だった場合には、大人しい方にストレスがたまり、健康を害する可能性もあります。犬同士の相性は、飼い主がどんなに努力をしても、改善されない可能性があるのです。そうなると、せっかく迎え入れた新しい家族なのに、犬同士を会わせないように工夫するしか手立てがなくなり、多頭飼いの意味が無くなってしまいます。

多頭飼いのデメリット【2】先住犬の真似をする

 先住犬がしっかりとしつけを覚えていない場合、2頭目のしつけをすることがとても難しい場合があります。

犬は良いことも悪いことも先輩の犬を真似することで、新しいことをどんどん覚えていきます。そのため、どんなに一生懸命ルールやコマンドを教えても、先住犬がやらないことは覚えてくれない可能性があります。 

多頭飼いのデメリット【3】お別れのときに落ち込む

 これは多頭飼いに限った話ではありませんが、ペットと一緒に暮らす生活にはいつか必ず別れのタイミングがやってきます。飼い主にペットロスがあるように、残された犬にとっても同居犬の死は大きな喪失感を感じる出来事。その悲しみは飼い主の想像を超える場合があります。

そのような事態をあらかじめ想定し、犬同士が依存しあわないように育てていくことも多頭飼いの難しさと言えます。

多頭飼いする前に確認しておきたいこと

犬のごはん
sammoghadamkhamseh Unsplash

 単に犬がたくさんいたら楽しそうという理由だけでは多頭飼いはできません。多頭飼いする前に、必ず確認しておきたいポイントをご紹介します。

  1. 先住犬の性格はどうか?
  2. 頭数分の生活スペースは十分にあるか?

多頭飼いのポイント【1】先住犬の性格はどうか?

 飼い主が多頭飼いを望んでも、先住犬が性格的に他の犬を受け入れない可能性もあります。特に、よその犬をかまっているとやきもちを妬く、気が弱い、逆に親分気質で他の犬に対して攻撃的になるなどの性格の犬は、新たに犬が家族に加わることを望まない可能性があります。 

多頭飼いのポイント【2】頭数分の生活スペースは十分にあるか?

 室内で多頭飼いする場合は、ケージやベッドなど頭数分用意する必要があります。特に大型犬の場合は、1頭ずつ寝るスペースを用意するだけでかなりの場所を確保しなくてはなりません。まずは多頭飼いを始める前に、頭数分の生活スペースが十分に取れるかを確認する必要があります。 

多頭飼いするときの注意点

犬
congerdesign

 多頭飼いをするためには、飼い主としてそれ相当の覚悟も必要となります。そのためには、家族の同意はもちろんのこと、全員が協力的になれる環境であることや先住犬の性格をよく把握しておくことが大切です。 

  1. 必ず先住犬を尊重する
  2. 飼育費用を負担できるか確認する
  3. 異性同士の相性が良い訳ではない
  4. 年齢が近い場合は同時に年をとる

多頭飼い注意点【1】必ず先住犬を尊重する

 先住犬と新しく迎える犬の関係を良好に保つためにも、常に先住犬を尊重することを心がけましょう。

特に、新しく迎える犬がパピーである場合は何かと手がかかるため、先住犬をおろそかにしがちです。今まで家族の愛情を一身に受けてきた先住犬にとって、放置されることや大好きな家族の愛情が他に向くことは、ストレスや大きなショックを受ける可能性も。

また、嫉妬心から今までしたことのないイタズラをすることも考えられます。何があってもまずは先住犬を尊重し、最優先することを念頭に置く必要があります。

多頭飼い注意点【2】飼育費用を負担できるか確認する

 多頭飼いでは、フードはもちろんワクチンや予防注射代に加え、おもちゃ、リード、カラーといった日用品に至るまで、すべて頭数分必要になります。そのため、今まで以上に経費がかかります。

最近では、多頭割引制度を導入している動物病院や保険会社、有料ドッグランなどもありますが、基本的には1頭の時と比べ出費がかさむことは必須となるため、相応の覚悟が必要となります。

多頭飼い注意点【3】異性同士の相性が良い訳ではない

 多頭飼いを成功させるポイントとして、オスとメスの組み合わせを推奨している記述をよく見かけますが、決してそうとは言い切れません。犬は同性同士でも十分に良好な関係を保つことができます。

オスの先住犬とメスの組み合わせの場合、オスはメスを守ろうとして他犬に対して攻撃的になることもあります。逆に、メスの先住犬では子犬を守ろうと攻撃的になる可能性があります。

また、最近では少なくなりましたが、繁殖を目的とした多頭飼いはおすすめできません。繁殖はプロのブリーダーに任せ、「自分の犬の子供の顔が見たい」という理由で多頭飼いすることはやめましょう。 

多頭飼い注意点【4】年齢が近い場合は同時に年をとる

 兄弟犬や1〜2歳違い程度の犬を多頭で飼う場合、同時にシニア期を迎えます。特に、血統が近い場合は同じような病気を発症する可能性が高く、医療費の負担が倍増したり介護が同時期に始まることとなります。多頭飼いする時は必ず5年後、10年後を見据えることが鉄則と言えます。 

多頭飼いを上手にするためのコツとは

犬
congerdesign

 多頭飼いは、うまくいけば犬も家族も楽しいことこの上ないもの。そこで、犬まみれの生活を楽しむためのコツをご紹介します。 

  1. どちらかの犬をひいきしない
  2. 年の差がある場合
  3. 早いうちに上下関係をつけさせる

コツ【1】どちらかの犬をひいきしない

 ついついやってしまいがちなことが、無意識のうちに愛情差をつけて接してしまうことです。

最初は、どちらの犬も平等に扱うことはとても難しいことですが、多頭飼いを成功させるためには必要不可欠なことです。そのためには、食事はもちろんおもちゃなどの日用品も頭数分用意しましょう。

コツ【2】年の差がある場合

 先住犬と年の差が離れていると、初めのうちはお互いに遊ぶことができていても、年を追うごとに若い犬の活動量と先住犬の活動量に差が出てきます。若くて活発になってくる年頃の犬と、シニアになった犬を同じように遊ばせることは、お互いストレスになりかねません。常に犬達の状態を観察し、お互い無理のないように生活させることが大切です。 

コツ【3】早いうちに上下関係をつけさせる

 犬は、年齢関係なく上下関係をつけようとします。特に、若くてエネルギー溢れる犬を迎えた場合、先住犬に対して優位を強調する可能性があります。どんな場合でも、必ず先住犬が優位になれるように気を配ることが、多頭飼いを成功させるための最重要課題と考えましょう。 

犬の多頭飼いは覚悟をもって

犬
cp17

 お伝えしたように多頭飼いをするためには、いくつかのハードルをクリアする必要があります。

しかし、このハードルさえクリアできれば、犬も飼い主もとても楽しい生活を送ることができます。多頭飼いは、私たち飼い主にかけがえのない時間を与えてくれることは間違いありません。

かけがえのない時間を一緒に過ごすことができる多頭飼いを成功させ、ぜひ犬まみれの生活を楽しんでみてください。

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この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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