犬にとって湿気は体調不良の原因となる?その理由や簡単な湿度管理法・おすすめグッズなど

お気に入りに追加

梅雨等の湿気が多い季節は、ちょっぴり憂鬱な気分になるという方も多いかもしれませんが、実は犬にとってもトラブルの起きやすい時期です。湿気は犬の体調不良や病気の元にもなるため日頃からのケアや空調管理は欠かせないもの。

この記事では湿気が原因となる犬の病気や簡単な湿度管理法、おすすめの除湿グッズを紹介していきます。

犬にとって湿気は体調不良の原因となる?その理由や簡単な湿度管理法・おすすめグッズなど

目次

  1. 湿気がもたらす犬の体調面の影響は?
  2. 犬の湿度管理はエアコンで!簡単に出来る湿気対策は?
  3. 犬の体調管理におすすめの除湿グッズ
  4. 愛犬のために日頃から湿気対策を大切に!

湿気がもたらす犬の体調面の影響は?

寝ている犬
laurapuig4

 犬はほとんど汗をかかないので体温調節が苦手ですが、暑さだけでなく湿気も体調を崩す原因になります。熱中症や蒸れ、ノミ・ダニの繁殖による皮膚トラブル等、気温を管理していても湿度が高ければ様々な病気を引き起こしかねません。

では、犬の中でも特に体温調節が苦手な犬はどのような特徴を持っているのでしょうか?

体温調節が苦手な犬

 他の犬に比べて体温調節が苦手な犬は、犬種の身体的な特徴、年齢、体調等様々な要因が関係しています。熱の発散が上手くいかないと熱中症にも罹りやすいため、次のような犬を飼っている場合は特に注意して見てあげましょう。 

犬種

 犬種としては、鼻の短い短頭種であるパグやシーズー、ブルドッグ、ペキニーズは吸った熱い空気が鼻腔で冷めきらないまま呼吸器に入るため体温が上がりやすく、体温調節が苦手です。

その他にも、寒い地域で生まれたシベリアンハスキー等は暑さに弱く、厚い被毛に覆われたポメラニアンやマルチーズ、被毛がダブルコートのシェットランドシープドッグやゴールデンレトリバーは体の熱を逃がしにくい犬種と言えるでしょう。

年齢・体調・健康状態

 子犬や老犬は体力がなく暑さや湿気に影響を受けやすくなります。呼吸器や心臓が弱かったり体調の悪化により体力が落ちている場合も同様です。

肥満の犬は皮下脂肪が多いと熱を発散しづらく、脂肪が呼吸器を圧迫して体温調節の妨げになる事もあります。

湿気が多い時期に罹りやすい病気

 湿気が多いと熱中症以外にも皮膚疾患になりやすく、湿度が高くなると皮膚上で細菌が繁殖し、痒みや抜け毛、炎症を引き起こします。短頭種や耳が垂れた犬種は耳の中に湿気がこもりやすく、炎症が悪化すると外耳炎になる事もあるでしょう。

梅雨等の湿気が多い時期は消化器が弱って食欲不振になる場合もあり、湿気で腐ったフードを食べて下痢や食中毒にならないよう注意する必要があります。

犬の湿度管理はエアコンで!簡単に出来る湿気対策は?

寝ている犬
vivros62

 基本的な湿気対策としては換気がおすすめですが、常に窓を開けっぱなしには出来ませんよね。気温が丁度よくても湿度が高ければ犬は上手く体温調節が出来ません。更に犬にとって最適な温度は人間とは違うので油断は大敵。特に犬が留守番しなければいけない時はエアコン等を使ってしっかり湿度管理をしましょう。 

犬にとって丁度いい湿度は

 犬が快適に過ごせる湿度は40~60%と言われています。湿気が多いと病気の原因になるカビや細菌が繁殖する上、体温を調節するために舌を出しても唾液が蒸発しないので上手く体温を下げられません。

適切な湿度を保つ事は人間の風邪予防にも繋がるので、犬と飼い主両方の健康を守るためにも湿気の多い時期は気温だけでなく湿度にも気を配るようにしましょう。

エアコンの除湿運転と簡単な湿気対策

 エアコンで湿気対策をするのなら、弱冷房除湿で温度と湿度両方下げるか、再熱除湿で湿度だけを下げるかの2択になります。再熱除湿は消費電力が多いのでエアコンを使う時は室温に合わせて使い分けると良いでしょう。

また、雨が降っていない日であれば換気扇を回すのも効果的です。湿気で固まる重曹を除湿剤代わりに瓶に入れて置いたり、湿度を上げる観葉植物は外に出しておくのも良いですね。換気する時は扇風機を回せば部屋全体の空気の入れ替えになるのでおすすめです。

犬の体調管理におすすめの除湿グッズ

寝ている犬
rzierik

 湿気対策に市販の商品を使うのも手軽で良いですね。除湿グッズには実用的なだけでなくインテリアとして可愛い物まで揃っています。置くだけの簡単な除湿グッズでしっかり犬の体調を管理してあげましょう! 

  1. ぬいぐるみ型除湿グッズ
  2. 繰り返し使える除湿マスコット
  3. ドッグフードの湿気対策

1.ぬいぐるみ型除湿グッズ

 室内を除湿するなら飾ってかわいいぬいぐるみ型の除湿グッズがおすすめです!

竹炭が中に入っているので湿気だけでなく消臭・防カビ効果も期待できます。ふかふかのベッドで眠る子犬のぬいぐるみは見ているだけで癒し効果も抜群。実用性も兼ね備えたインテリアでお部屋の空気を綺麗に保ちましょう!

  • 商品名:車・室内用 竹炭消臭ぬいぐるみ
楽天市場で見る

2.繰り返し使える除湿マスコット

 ぬいぐるみよりもっとシンプルなインテリアの方が良い方には、シリカゲル入りの除湿マスコットもおすすめです。 どこにでも置きやすいデザインで、吸湿力が弱くなっても電子レンジで温めれば何度でも使えます。一つ買えば繰り返し使えるのでお財布にも優しい有能なインテリアとして活躍するでしょう。 

  • 商品名:DECOLE(デコレ)/カラッとマスコット ねこ
Amazonで見る

3.ドッグフードの湿気対策

 ドッグフードを湿気から守るならフードストッカー用の除湿剤がおすすめです。ストッカーの蓋の裏に張り付ける、もしくは直接入れるだけでも使えるのでとっても便利。

湿気を含んだドッグフードは犬の体調を崩すだけでなく食欲を損なう原因にもなるので、除湿剤を使えば食いつきの改善に繋がるかもしれませんね。

  • 商品名:アイリスオーヤマ/ペットフードストッカー用除湿剤
Amazonで見る

愛犬のために日頃から湿気対策を大切に!

犬
Mylene2401

 犬は基本的に湿気に弱いので梅雨等湿気の多い時期はこまめな換気や除湿が大切です。特に短頭種や被毛が厚い犬種、子犬・老犬等は湿気の影響を受けやすいので、スキンシップをしながら常に体調チェックを心掛けるようにしましょう。 

 こちらの記事もチェック 

雨が降ったとき愛犬の散歩はどうすればいい?天気が悪い日の愛犬との過ごし方について

あわせて読みたい

雨が降ったとき愛犬の散歩はどうすればいい?天気が悪い日の愛犬との過ごし方について

愛犬の運動不足やストレス解消のために、毎日散歩をしてあげている飼い主さんが多いと思いますが、雨の日はどうしたらよいでしょうか。「雨に濡れたら体調を崩しそうなので散歩は控えている」「気分転換をしてあげたいから雨が降っていても散歩をしている」など飼い主さんによって対応は様々です。そこで今回は、雨の日の散歩や過ごし方についてご紹介します。

室内犬は寒さに弱い?愛犬が寒がっているサインと飼い主が知っておくべき室温管理

あわせて読みたい

室内犬は寒さに弱い?愛犬が寒がっているサインと飼い主が知っておくべき室温管理

愛犬に対して、「寒いのかな?」と思うけどよく分からないということはありませんか?犬は言葉での意思表示をすることができないため、私たち飼い主が愛犬が見せるサインをしっかりと読み取ってあげる必要がありますよね。ここでは、愛犬が寒いと感じているときに見せる4つのサインと、室内での湿度・温度管理についてご紹介していきます。

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

関連記事

【獣医師監修】愛犬を寄生虫から守るために。気をつけたいポイントと知っておきたい予防法

健康管理/病気

【獣医師監修】愛犬を寄生虫から守るために。気をつけたいポイントと知っておきたい予防法

皆さんは愛犬を寄生虫から守るための対策をきちんと行っていますか? 気温が高くなってくると虫の...

2024年3月29日

【獣医師監修】犬の胆嚢粘液嚢腫は健康診断で早期発見しよう|初期症状や原因、治療法を解説

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の胆嚢粘液嚢腫は健康診断で早期発見しよう|初期症状や原因、治療法を解説

皆さんは、犬の「胆嚢粘液嚢腫」という病気をご存じでしょうか?近年の画像診断技術の向上によって広...

2024年3月28日

【獣医師監修】犬も車酔いする?車酔いの症状やメカニズムと対策方法

健康管理/病気

【獣医師監修】犬も車酔いする?車酔いの症状やメカニズムと対策方法

人間と同じように犬も車に乗せると車酔いをすることがあります。個体差があるのですぐ車酔いをしてし...

2024年3月27日

【獣医師監修】愛犬が交通事故に遭ってしまったらどうしたらいい?もしもの時のために知っておきたい対処法や法律上の対応

健康管理/病気

【獣医師監修】愛犬が交通事故に遭ってしまったらどうしたらいい?もしもの時のために知っておきたい対処法や法律上の対応

犬は屋外での散歩を必要とする以上、交通事故の危険性と常に隣り合わせです。しかし、万が一交通事故...

2024年3月26日

【獣医師監修】犬の膿皮症を予防するために。高温多湿の季節には特に注意しよう

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の膿皮症を予防するために。高温多湿の季節には特に注意しよう

犬が身体を掻いていたり、湿疹やニキビのような跡ができていたら、それは膿皮症が原因の皮膚トラブル...

2024年3月25日

もっと見る

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード