犬の性別による違いは?オスとメスの見分け方
犬を飼いたいと思ったときに、多くの方がオスかメスか犬の性別で迷うかと思います。「メスのほうが飼いやすい」といった話をよく聞きますが、実は犬種や個体差の影響のほうが強く、一概にそういったことは言えません。今回の記事では、犬の性別の見分け方や性別による性格の違いなどについて解説していきます。
犬の性別による違い
確実に犬の性別を見分ける方法は、生殖器の確認となります。ただし、生後2~3か月に満たない子犬の生殖器は、形状が未発達で性別の見分けが難しいと言われています。
生殖器の位置に注目!子犬の性別を確認してみよう
メスの子犬の生殖器は、陰部が若干でている見た目から、オスの生殖器と間違うこともあります。
そこで、生殖器の見分け方として、生殖器の形よりも位置がポイントです。おへそに近い位置にあるのがオスの生殖器。肛門の近くにあるのがメスの生殖器。特に、三角の形に見えるメスの子犬の生殖器は、見間違うことがあります。
オスメス関係なく子犬の頃は、しゃがんでオシッコをするので、オシッコのやり方で判断するのも難しいですね。
子犬の生殖器の成長
子犬のオスとメスの生殖器は、間違えてもおかしくないぐらい以外にも似ています。
オスの子犬の場合は、成犬がもつような、見た目でもわかる睾丸(精巣)が陰嚢と名付けられた袋の位置がおさまっていません。小さな睾丸は成長するにつれて下腹部から徐々に陰嚢へおりていき、睾丸が外見から分かるようになります。生まれて6~8週目ぐらいから、少しずつ確認できます。
さらに半年も経過すれば、外見からも確認が可能となります。
犬の性別を見分けるポイント
犬の性別の見分け方のポイントは、外見(顔つき、体つき、生殖器)が最も分かりやすい事柄となりますが、性格や行動パターンでも性別による傾向が見られます。性別による違いがある場合とそうでない場合もあります。
犬は性別が違うと体の大きさや顔つきは変わるの?
体はオス犬の方が大きい!
犬の体の大きさを比べると、やはりオス犬のほうがメス犬よりも大きい傾向が見られます。同時に生まれた犬の兄弟を比較してみても、メス犬よりオス犬のほうが体重が重く、体高も高いケースが目立ちます。体格に関しても、オス犬のほうががっちりとした筋肉質の体に育っていきます。
顔つきだけでは犬の性別は分からない
毛で覆われた犬の顔つきひと目見ただけで、性別を判断することは難しいです。じっと見つめても、何度見つめても同じです。
「メス犬のほうがやわらかな顔つき」という指摘をよく聞きますが、科学的根拠はありません。
犬は性別が違うと性格も違うの?
一般論として、犬種や個体差もありますが、オス犬は「甘えの体質」が強く、飼い主に@かまってもらいたい」という気持ちが強く育ちます。それに対し、メス犬は自立心が高く、飼い主に対する接し方も淡泊な場合が多いと言われています。
性格に相応して行動も変わると考えられるため、上記の説から考えると、行動的なオス犬、落ち着きのあるメス犬といった見方ができます。
犬の縄張り意識はオス犬特有のもの!
野生の血のなごりでしょうか。縄張り意識の強いオス犬は好奇心旺盛で、いたずら好きと言われています。飼い主にとっては少々厄介なこともある「マーキング」という行為は、まさしく縄張り意識のあらわれです。自分の強さや体の大きさ、繁殖能力の高さを主張するのもオス犬特有の行動となります。
それに対し、メス犬は縄張り意識をあまり強くもちません。自立心や落ち着きといった面では、メスのほうが際立っています。ところが、ヒート時のメス犬は不安定な状態になりがちで、いつもより攻撃的な側面が垣間見れます。
犬は性別が違うと色んなことが違う!
犬の性別の見分け方、性別による様々な傾向があることを解説しました。犬の性別の傾向を深堀していくと、何かトラブルが生じたときに冷静に対応できるかもしれませんね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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