私たちが美味しく食べている物であっても、犬に与えると中毒症状を起こしてしまう食べ物は意外と多く存在します。 今でこそ与えてはいけない食べ物や、なぜそれを与えてはいけないのか？がある程度知られていますが、昔はそのような知識を持つ人はあまり多くはありませんでした。

そのため、現在でもそれを知らずに自分の食べている物を気にせずに与えてしまう人は多くいます。特に昔から犬を飼育されていた方は人間が食べた後の残飯を与えても大丈夫だったという記憶から何でも人間の食べ物を与えてしまうことがあります。

ただし、それは、昔と今の犬が変わったのではなく、犬に対しての知識が広まったところに理由があります。ここでは、愛犬に与えてはいけない食べ物のうち【果物】をまとめて紹介しますので、ぜひ家族間で情報を共有し合うようにしてくださいね。

 犬に与えてはいけない食べ物は色々とありますが、ここではその中でも絶対に食べてはいけない果物について紹介していきます。 

 みかんやグレープフルーツなど、柑橘系の果物は果肉の部分だけなら少量でしたら与えても問題はないのですが、皮の部分が問題となります。

柑橘系の皮には、いちじくと同様にソラレンが含まれています。そのため、皮の部分をかじらせたりすることは大変危険です。皮をキレイに取り除き、果肉だけを与えるのであれば問題はありません。

 食卓に上ることは少ない果物かもしれませんが、珍しいからといって犬にも与えてみようという考えは絶対に持たないでください。乾燥させたいちじくをテーブルに置きっぱなしにする等もやめるようにしましょう。

いちじくには、ソラレンとフィシンという成分が含まれていて、犬がこれを摂取するとよだれが止まらなくなったり、嘔吐をしたりするような中毒症状を起こします。また、口内が炎症してしまうこともあります。

 それほど頻繁に口にする果物ではないかもしれませんが、プルーンも犬に食べさせてはいけない果物です。

プルーンの種や茎には、呼吸困難を引き起こす毒性物質が含まれています。また、乾燥させた状態のドライプルーンになると、さらに毒性が強くなるとされていますので、犬には絶対に与えないようにしてください。

 犬にはぶどうや、ぶどうを原材料としているレーズンなどは絶対に与えないでください。

犬がぶどうを食べてしまうと、下痢や腎不全を引き起こすとされているのですが、これはぶどうを食べた犬がそのような症状を発症した例が数多く報告されているだけであり、実はぶどうのどの成分が犬に中毒症状を与えているのかは明確に分かっていません。

それでも、ぶどうを食べたことでそれまで健康だった犬が急性腎不全を引き起こし、最悪の場合昏睡状態に陥ることもあります。 はっきりとした原因が分かっていなくても、ぶどうを食べたことで多くの犬が中毒症状を実際に起こしていますので、やはり与えないのが賢明な判断だと言えるでしょう。

 初めて与える果物の場合にはほんの少量から試してみて、食べた後に皮膚を痒がったり、下痢をしたりすることがないのかをよく確認するようにしましょう。

万が一、ここであげた果物を犬が誤って食べてしまった場合には、無理に吐かせようとするのではなく、早めにかかりつけの獣医師に相談をして診察をしてもらうようにしてください。

 犬に与えてはいけない果物をご紹介しました。

ここであげた果物以外にも、犬の体質などによってはアレルギー反応のような拒否症状を起こす場合があります。

人と犬とでは食べられるものが違いますので、与える前にはそれが犬にとって安全なのかを必ず確認するようにしてくださいね！

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