コーギーはおおよそ1歳あたりから身体の成長が落ち着き、成犬となります。ジャパンケネルクラブの定める成犬のコーギーの体重は、オス：10⁻12kg・メス：9⁻11kgとなっており、小中型犬にしては少し差があると言えます。これは、骨格がしっかりとしていたり小柄だったりと個体差があるためです。

適正体重とは、必ずこの定められた体重や、一般的な平均体重に沿わなければならないというわけではありません。個体差を考慮して、コーギーの体型に合う、太りすぎず痩せすぎない体重管理をする必要があります。

体重計の数値や見た目だけでなく、ボディタッチで愛犬の体型を知ることが大切です。主にチェックするポイントは3つ。

・ウエストを見る

上からウエストのあたりを見てみましょう。程よくくびれがあれば標準。くびれがはっきり、ろっ骨が見えれば痩せ気味、くびれが見られずむしろ膨らんでいたら肥満気味です。

・肋骨を数える

ろっ骨を指でなぞったり横から見てみましょう。なんとなくろっ骨の位置が見えて、指でなんとか数えられるなら標準。ろっ骨が浮き出て見えたり簡単に数を数えられるなら痩せ気味、まったく見えず指でなぞっても数えられないなら肥満気味です。

・背骨を数える

背骨を指でなぞり、なんとか数えられるなら標準。無理なく数えられるなら痩せ気味、脂肪のせいで数えられないなら肥満気味という目安があります。

日頃からスキンシップも兼ねて定期的にボディチェックを行うことで、愛犬の体型変化にいち早く気づけるようにしましょう。

コーギーはもともと広い牧場を、牛や羊を追って走りまわる牧畜犬だったため、大型犬並みの運動量が必要な犬種です。1回30～40分ほどの散歩を朝・夕・夜などに分けて3～4回と小まめに出来るのが理想です。散歩中は、ルートを変える・スピードに変化をつけるなどして、愛犬が飽きずに楽しく散歩できる環境を作りましょう。

また散歩以外でも、ドッグランで自由に走り回れる機会を与えたり、室内で使えるバランスディスクで足腰の筋肉を使わせたりと、いろいろな運動ができます。専用の施設や道具があるならフリスビーやアジリティーなどのドッグスポーツにも挑戦してみるといいでしょう。

一方、コーギーに運動をさせるときには、腰への負担に注意が必要です。コーギーは、胴部分が長い体型をしているため、急に運動量を増やしたり過剰に飛び跳ねたりすると腰に負荷がかかりやすい傾向があります。特に肥満気味のコーギーでは、椎間板ヘルニアのリスクがありますので、無理のない範囲で少しずつ運動量を増やしていきましょう。

コーギーの月齢に合わせたフードを選び、パッケージに表示されている適正カロリーや量をきちんと守りましょう。おやつをあげている場合は、コーギーの1日あたりの適正カロリー内にフードとおやつがおさまるように量や種類を調節してください。

痩せ気味の場合は、オヤツの量を増やすのではなく、フードの量や回数を増やしたり、栄養価の高いフードに切り替える方法をとります。美味しいオヤツの味を知ってしまい、お腹いっぱいになってしまうと、フードを食べなくなってしまう可能性があるため、注意しましょう。

また、肥満気味の場合は、ダイエットフードに切り替える、1回の食事量を減らして数回に分ける、フード皿や食べ方を工夫してゆっくり食べるようにさせる方法がおすすめです。どの方法も急に変えてしまうと愛犬のストレスに繋がります。愛犬の様子を確認しながら少しずつ変えていきましょう。

痩せすぎも太りすぎもなんらかの病気のリスクが高くなります。可愛いからとついつい甘やかす行為が、大切な愛犬の寿命を縮めているかもしれません。愛犬にいつまでも健康で長生きしてもらうために、犬種・愛犬の適正体重と体型のチェック方法を知り、体重管理を徹底するようにしましょうね。