犬が食欲不振になる原因5つを解説!それぞれの特徴や対処法も紹介
愛犬がご飯を食べないと、「病気なのでは?」と不安になりますよね。
犬がご飯を食べない理由はさまざまで、その理由によって対処法も異なります。
対処法を間違えてしまうと、愛犬はますます食欲不信になってしまうかもしれません。
そこで今回は、犬が食欲不振になる原因や対処法を解説します。
犬の食欲不振の原因
犬が食欲不振になる原因は以下の4つです。
- 病気
- 老化
- ストレス
- わがまま
それぞれの原因について解説していきます。
病気
犬は病気になると食欲不振になります。
少し風邪をひいたぐらいならまだ良いですが、なかには重大な病気も隠されている場合があるので注意が必要です。
特に2〜3日続けて食欲不振の場合は病気を疑いましょう。
老化
食欲不振は老化によってもみられることがあります。
なぜなら、犬も年をとると代謝が段々と落ちていく影響で、食欲不振になるからです。
老化には個体差があるため、年をとっても食欲不振にならない犬もいます。
ストレス
犬も人間と同様、ストレスによって食欲不振になることがあります。
老化と同様にストレスがあっても食欲が変わらない犬もいれば、ちょっとのストレスで食欲不振になる犬もいます。
飼い主さんは、犬が何でストレスを感じているのかをしっかりと観察することが大切です。
わがまま
犬のわがままでご飯を食べない場合もあります。
おやつは食べるがご飯を食べないときは、これが原因の場合が多いです。
ドッグフードが変わって食べなくなる場合もあるので、原因を見極めましょう。
病気で食べないときの特徴・対処法
病気で食べないときの特徴と対処法を解説します。
特徴
犬が病気で食欲不振になるときの特徴は以下のとおりです。
- 水を飲まない
- 嘔吐する
- 下痢をする
- ぐったりしている
それぞれの特徴について紹介していきます。
水を飲まない
水を飲まない場合は病気の可能性が高いです。
悪性腫瘍が全身転移している場合や、椎間板ヘルニアなどの強い痛みが出ている場合、敗血症などの病気の場合があります。
また、重度の歯周病や口腔内の異常でもご飯や水を口にしなくなる場合があるので、口腔内のチェックも行い病院に連れていきましょう。
嘔吐する
嘔吐している場合は、胃や小腸、膵臓の疾患の可能性があります。
一番多い問題として、胃や食道の状態です。
その次に多い原因が胆汁などの肝不全で、その次に多いのが肝臓や腎臓などになってきます。
嘔吐したものが胃液なのか胆汁なのかの判断も難しいので、写真を撮ったり嘔吐物の色などのメモをしたりと状況を把握して、病院に連れていきましょう。
下痢をする
下痢をしている場合は、腸の病気の可能性があります。
もし食欲不振が続いている状態で下痢をするようであれば、腸の状態はあまりよくありません。
また腫瘍や異物によって腸の粘膜にダメージを負っている場合があります。
嘔吐した際と同様に便の写真を撮ったり、便の色をメモしたりして病院につれていきましょう。
また、便自体を採取して持っていくと、病気を見つける足がかりになるかもしれないので、可能であれば取っておくと良いでしょう。
ぐったりしている
いつも元気な犬がぐったりしているときは、病気が隠れている可能性があります。
ぐったりしているときに多い病気は「低血糖症」です。
低血糖症ではぐったりしている以外にも「意識の混濁」「痙攣」などの症状がみられます。
全身状態が悪化していることも十分考えられるため、早めに病院に連れていきましょう。
対処法
上記のように食欲不振だけでなく、水を飲まなかったり嘔吐、下痢などの症状があtたりする場合は、状態を把握してできるだけ早く病院に連れていきましょう。
老化で食べないときの特徴・対処法
老化で食べないときの特徴と対処法を解説していきます。
特徴
犬は老化によって新陳代謝や味覚、嗅覚にも衰えがみえてきます。
必要なエネルギー量も減るため、必然的にご飯の量も減るのが特徴です。
また口腔内に歯周病のような異常も出てくることもあるため、硬いもの自体も食べれなくなってきます。
食欲不振の症状だけなら良いですが、それ以外にも複数の症状がみられる場合は一度病院で診察してもらいましょう。
対処法
老化によって食欲不振になる場合は、栄養素が高いご飯をあげるのが良いです。
成犬に比べると食べる量は減ってきますが、栄養素をしっかりと摂取する必要があります。
そのため、少しの量でもしっかりと栄養が行き渡るようなドッグフードを与えることが大事です。
また味覚や嗅覚も衰えてくるので、味を濃い物に変えたり、ドッグフードをふやかして柔らかくして食べさせるのも効果的です。
ストレスで食べないときの特徴・対処法
ストレスで食べないときの特徴と対処法を解説していきます。
特徴
犬のストレスで考えられるものは、住環境の変化が一番多いです。
引っ越しはもちろん、ペットが増えたり、赤ちゃんが産まれたりということでストレスを感じます。
また旅行で飼い主さんがいなくなったり、雨が続いて散歩に行けなかったり、近くの家で犬を飼い始めたりした場合もストレスとなります。
犬がストレスを受けたときの行動は以下のとおりです。
- 人やほかの犬とのコミュニケーションを避ける
- 噛んだり吠えたりと攻撃的な行動が増える
- 物を破壊する
対処法
対処法はストレスになっている原因を解決することが一番です。
また、それだけではなく飼い主さんとコミュニケーションをとることもストレスを解消する行動の一つです。
飼育環境を見直すという対策法もあります。
特にご飯を食べている最中は無防備な状態になるので、その状態のときに構ってしまうとストレスになります。
ご飯を安心して食べられる環境作りというのも、ストレスを減らすためには大切なことです。
わがままで食べないときの特徴・対処法
わがままで食べないときの特徴と対処法を解説していきます。
特徴
わがままで食べないときの特徴は以下のとおりです。
- 食欲はないが元気はあり、散歩などに行きたがる
- ドッグフードは食べないのにおやつは食べる
- 下痢や嘔吐などの症状はみられない
- ドッグフードを食べないときに放っておくと、そのうち食べる
人間が必要以上に構いすぎたり、可愛いからといって何でもあげたりしてしまうと、わがままになってしまいます。
飼い主さんがしっかりと良し悪しを判断しましょう。
また、ドッグフードを選り好みしている場合もあります。
過去にドッグフードを食べなかったときに、色々なドッグフードを試したり、別のものをトッピングしたりしたことはありませんか?
そのような対応をしてしまうと、犬はそのうち自分が好きなものが出てくるかもと考えてしまいます。
一度美味しい味を知ってしまうと、その味を待ち続けて食欲不振になる犬もいます。
対処法
わがままで食べない場合の対処法は以下の4つがあります。
- ご飯をあげて30分食べなければさげる
- おやつのあげかたを変える
- 食べたら褒める
- フードに過剰なトッピングをしない
それぞれの対処法について解説していきます。
ご飯をあげて30分食べなければ下げる
わがままでご飯を食べない場合、30分経って食べなければご飯をさげてしまうのも一つの対策法です。
次にご飯をあげる際にはお腹が減っているはずなので、自然と食べてくれるでしょう。
注意点としては、一度さげたご飯は変えずに再度出すことです。
最初は心が痛いかもしれませんが、徐々に犬も慣れてご飯を食べてくれるようになります。
根気強く続けていくことが大切なので、犬のためにも頑張りましょう。
おやつのあげかたを変える
ご飯を食べないからといって、おやつをあげるのはやめましょう。
おやつばかりあげていると主食のドッグフードを食べなくなってしまうので、どんどんとわがままになってしまいます。
しつけでのおやつをあげるタイミングも、おやつではなくドッグフードをあげると良いでしょう。
食べたら褒める
ご飯を食べるというのは当たり前の行為だと思うかもしれません。
しかし、わがままで食べなかった犬がご飯を食べたらしっかりと褒めてあげましょう。
犬がドッグフードをしっかりと食べて褒めていると、ドッグフードを食べることが楽しくなってきます。
徐々にわがままな食べ方もしなくなってくるので、意識して褒めてあげましょう。
フードに過剰なトッピングをしない
わがままでご飯を食べなくなる原因の1つに、過剰なトッピングがあります。
犬が美味しいと思うトッピングがあると、それ以外のドッグフードを食べなくなってしまいます。
そのため、ドッグフードに過剰なトッピングをするのはやめましょう。
わがままが気になる場合は、基本的には「総合栄養食」と水のみを与えるようにすると良いです。
食欲不振の予防
食欲不振を予防する一番の方法は、運動をさせることです。
お腹が空けばご飯を勝手に食べるようになるので、原因がわからない場合はまず運動をさせてお腹を空かせるようにしましょう。
また、ストレスが原因で食欲不振になる場合もあります。
その際はストレスの原因を突き止め、その原因を取り除くことも大切です。
病気が原因で食欲不振になる場合、ワクチンでの予防ができます。
ワクチンで予防できるものは早めに対応しておくと良いです。
しかし、ワクチンでは予防できない病気も多くあります。
その際はなるべく早くストレスの原因を探して早期対応することが重要です。
まとめ
犬の食欲不振について解説してきました。
食欲不振と一言でいっても「病気」「老化」「ストレス」「わがまま」などのさまざまな原因が考えられます。
それぞれの原因によって対処法が変わってくるので、的確に見つけてあげましょう。
また食欲不振は体調が悪いサインでもあります。
わがままでの食欲不振以外であれば、早めに病院に連れていって原因を突き止めましょう。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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