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【獣医師監修】犬の脱毛の原因は?考えられる病気と対処法を解説します

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知らぬ間に愛犬の毛が抜けているのを発見した経験はありませんか?犬の毛がいきなり抜ける原因は、生理現象の他に、病気のサインということもあります。

今回は犬の毛が抜ける原因と考えられる病気について紹介します。病気だった場合、早期発見ができるようにぜひ参考にしてみてください。

【獣医師監修】犬の脱毛の原因は?考えられる病気と対処法を解説します

目次

  1. 犬の毛が抜ける原因|病気以外の理由
  2. 犬に脱毛が見られる場合に考えられる病気
  3. 愛犬に脱毛が見られた場合の対処法
  4. 脱毛の原因を特定することが重要

犬の毛が抜ける原因|病気以外の理由

犬

なぜ犬の毛は抜けるのでしょうか。まずは病気以外に考えられる原因を解説していくので、毛が抜けているのを発見した際に、心当たりとなる項目がないかをチェックしてみてください。

換毛期

犬は年に2回、春と秋に換毛期を迎えます。換毛期とは、季節に合わせて被毛が生え変わる時期の名称です。

換毛期の最中は抜け毛が多く、毛並みにもムラができることから、脱毛しているように見えてしまうことがあります。しかし、換毛期は自然に発生するものなので、病気を心配する必要はありません。

ストレス

犬は過度なストレスを感じた際に自分の身体を引っ掻いたり噛んだりするため、毛が抜けてしまうことがあります。手足や太ももや尻尾を引っ掻いたり、噛んでいるようであれば注意が必要です。ストレスを与える原因になっているものをよく考えて、取り除いてあげましょう。

栄養不足

犬の被毛には亜鉛やビタミン、タンパク質といった栄養素が必要になります。それらの栄養素が足りていないと被毛が上手く成長せず、結果的に脱毛しているような状態になることがあります。偏った食生活をさせている場合は注意が必要です。必要な栄養がバランス良く含まれていて、犬種と体格とライフステージに合った総合栄養食を与えるようにしましょう。

老化

犬も人間と同じように、歳を重ねるほど薄毛になっていくことがあります。老化することで、新陳代謝が落ちたり、ホルモン機能が低下してしまうからです。しかし、抜け毛の原因を老化だと思い込み、放っておいたら実は病気だったということもあるため、注意が必要です。

犬に脱毛が見られる場合に考えられる病気

犬 脱毛

犬の毛が抜けているのを発見した際に考えられる、代表的な病気を紹介していきます。症状についても解説していくので、愛犬の状態に当てはまっていないかを確認してみてください。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎とは、免疫機能がアレルギーの原因物質(アレルゲン)に過剰反応することで生じる皮膚炎です。

食べ物やハウスダストなど、色々なものがアレルゲンとなるため、アレルギー検査をしないことには原因の特定が難しい病気です。

主にかゆみが症状として現れるため、噛んだり引っ掻いたりすることによって毛が抜けてしまうことがあります。

膿皮症

膿皮症(のうひしょう)とは、犬の皮膚に常在している細菌が、犬の免疫機能の低下などで異常に増殖し発症する皮膚病です。主に赤みやかゆみといった症状が現れます。

また、犬が発症している箇所を掻いたり噛んだりしてしまうことで、脱毛したような状態になってしまいます。犬種に関わらず発症する可能性のある病気なので、日頃から犬の行動ををよく観察しておきましょう。

クッシング症候群

クッシング症候群とは、副腎という臓器の分泌機能に異常が起き、コルチゾールが多量に分泌されることで発症する病気です。自宅で気づく症状としては、主に多飲多尿、腹部の膨満、脱毛などが挙げられます。

かゆみは発生しないため、体を掻いてもいないのに毛が抜けている場合は注意が必要です。高齢な犬ほど発症しやすいといわれています。

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毛包虫症

毛包虫症(もうほうちゅうしょう)とは、ニキビダニやアカラスとも言われる寄生虫が原因で、健康な犬の皮膚にも存在する寄生虫が、毛穴で異常増殖することで発症する皮膚炎です。主な症状として、目や口、足の周りの毛が抜けることが挙げられます。

かゆみや炎症はほとんどなく、見た目の変化で気づくことが多いです。皮膚バリアがまだ弱い子犬や、免疫力が低い老犬が発症しやすいといわれています。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)とは、犬の喉のあたりにある甲状腺という臓器の機能が低下する病気です。症状としては、急に元気がなくなったり、過剰に寒がったりするといったことが挙げられます。

また、体幹部分や尻尾の毛が抜けるといった症状も現れるため、見た目と行動の変化を十分に観察しておきましょう。

愛犬に脱毛が見られた場合の対処法

犬

犬の毛が抜けているのを発見した場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。自己判断で解決しようとせず、原因を探ることが大切だからです。

原因が特定できれば、獣医師の指導の元で治療を進めていくことができます。手遅れということにならないように、早期発見、早期治療に努めましょう。

どんな状態なら動物病院に受診すべき?

以下のような症状がある場合は、今回紹介した病気以外の病気を発症している場合があります。下記の症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ受診しましょう。

  • 地肌がくっきり見える
  • 部分的に脱毛している
  • 脱毛した部分に赤み、黒ずみがある
  • かさぶたが目立つ
  • 脱毛している部分をよく掻く、舐める

脱毛の原因を特定することが重要

犬

犬の毛の状態は、健康状態をわかりやすく示してくれます。脱毛しているなと感じたら、原因解明のため、動物病院へ受診するようにしてください。

脱毛の原因が生理的なもの、時期的なもの、精神的なものなどで、病気ではない場合もありますが、原因を特定しないことには、予防や対策をとることもできません。また、病気であった場合も、早期発見することで、治療による良い経過が望めるようになります。

僅かな行動の変化や、見た目の変化に気づけるように、普段から愛犬の皮膚の状態をよく観察しておきましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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