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【獣医師監修】マットで寝心地は変わる?犬のベッドは低反発と高反発どちらの方がいい?

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最近ではさまざまな特徴のあるペットベッドが販売されておりどれを選べばよいのか迷ってしまいますが、せっかく買うのであれば愛犬の身体によく、お手入れのしやすさも兼ね備えていると嬉しいですよね。人間の枕やマットレスと同じで、犬のベッドにも低反発や高反発のマットが使われていることがありますが、犬にはどちらの方がより良いのでしょうか?今回は低反発と高反発それぞれのマットのメリットとデメリットとおすすめのベッドをご紹介します。

【獣医師監修】マットで寝心地は変わる?犬のベッドは低反発と高反発どちらの方がいい?

目次

  1. はじめに|「低反発」と「高反発」の特徴
  2. 低反発と高反発はどちらのほうがいいの?
  3. おすすめのペットベッド5選
  4. 愛犬に合ったベッドを用意するために

はじめに|「低反発」と「高反発」の特徴

犬 ベッド

「低反発」や「高反発」という単語は、枕やマットレスを購入する際によく聞きますよね。まずはじめに、それぞれの素材にはどんな特徴があるのか見ていきましょう。 

低反発素材の特徴

低反発素材は圧力の分散衝撃の吸収に優れた素材です。反発力が低く、押されるとゆっくりと沈み込み、圧力がかかっている部分に合わせて形が変化しますが、加わっている力がなくなるとゆっくりと元の形に戻ります。

身体の形に合わせて変形するので圧力が分散され、特に体重がかかりやすい部位への負担の軽減が期待できます。身体へのフィット感と包み込まれるような寝心地が低反発素材の大きなメリットと言えるでしょう。

低反発マット特有のフィット感により安定するので落ち着いて眠れる可能性がある一方、ゆっくり沈んでゆっくり戻るという特性は寝返りが打ちづらく、シニア犬や怪我や病気などにより身体を動かしにくい子にとっては寝心地が悪く感じるかもしれません。また、低反発素材はその特性上、通気性が悪く、長時間寝ていると熱がこもって蒸れやすくなります。さらに洗濯も不可なので、清潔さをキープするためにはカバーをこまめに洗ったり、陰干しをして湿気を取り除くなどの対策が必要になります。

高反発素材の特徴

高反発素材は通気性に優れ耐久性も高いです。圧力がかかる部分を押し返す力が強いので、身体が沈み込みすぎず全身をしっかりと支えてくれます

適度な硬さがあるので、寝返りがしやすいです。また、洗える素材であることが多いので衛生面も◎。ただし、高反発素材が使われている商品であっても、中には洗えないものもあります。洗濯表示を確認しましょう。

一方で高反発素材は低反発素材と比べると硬いため柔らかい寝心地を好む子には向いていないかもしれません。通気性の良さから冬などは寒さを感じる可能性もあります。また、硬すぎるマットの場合、柔らかい素材のマットと比較すると身体の出っ張っている部分に体重が集中して負担がかかることも考えられるので注意が必要です。

とはいえ、高反発のマットであっても何も使っていないよりは身体への負担が軽減され、床ずれ予防に活用できる可能性もあると言えます。

低反発と高反発はどちらのほうがいいの?

犬 ベッド

低反発素材にも高反発素材にもメリット・デメリットがありますが、シニア期の犬にはどちらの素材が使われているベッドを選ぶのが良いのか迷ってしまいますよね。

低反発は柔らかく寝心地が良いですが、犬は体温が高く寝ている時間が長いので蒸れが気になります。また、沈み込む素材は起き上がったり立ち上がったりしにくく、寝返りも打ちづらいので、体圧が分散されやすいとはいえ、床ずれに注意が必要です。

一方でわんちゃんは柔らかい素材を好む子が多いので、高反発素材のベッドは気に入ってくれない可能性があります。寝返りは打ちやすいですが、硬すぎることで身体の重みが一部分に集中して床ずれの原因となってしまうかもしれません。

どちらが良いかはその子の好みはもちろん、完全に寝たきりなのか、立ち上がってトイレやごはんを食べに行ける状況なのか、1日のうち寝ている時間の割合はどれくらいなのかなどの状況によっても変わってくるので、「こっちがおすすめ!」と言い切るのが難しいところです。

愛犬があまり体を動かせないという状況であれば、床に直に横たわっていることで床ずれを起こしてしまう可能性があがるので、低反発・高反発問わず落ち着いて眠ることができるマットを用意してあげることが先決になります。

 ペットベッドを選ぶ際には、体圧分散性が高く、通気性に優れ、お手入れしやすいものを選ぶのがおすすめですが、シニア期に入るとほんのちょっとの段差でもつまづいてしまったり、ベッドに入れないというケースもでてくるので、足元がおぼつかない様子が見られるのであれば、なるべくフラットのベッドを選んであげるのもよいかもしれません。

その子によって最適が変わるので、ぴったり合うベッドを見つけるのはなかなか難しい部分もありますが、「①よく眠ってくれて」「②床ずれができず」「③できれば洗濯できる」というところを特に意識して色々な商品を試してみてください。

おすすめのペットベッド5選

犬 ベッド

体圧分散性、通気性、お手入れのしやすさの観点と口コミを参考におすすめのペットベッドを厳選しました。どんなベッドが良いのか迷っている飼い主さんはぜひ参考にしてみてください。

Petan/DoggyBase

体圧分散マットとソフトウレタンの2層のマットで高い体圧分散性を備えながら、通気性や耐久性にも優れたペットベッドです。囲い部分は手洗いですが、カバーと本体上層のマットは洗濯機の使用が可能!手軽に洗えるので清潔さをキープすることができます。カバーに使用された生地は耐久性が高いだけでなく抗菌・防臭・帯電防止といった効果が期待でき、さらに表面には撥水加工が施されているので汚れにも強いという優れモノ。適応サイズは10㎏程度の小型犬です。

公式サイト

ドッグケア/防水マットレス

低反発ウレタンと高反発フィルターマイクロチップの2層で体圧分散をしてくれる防水マットレスです。伸縮性がありながら防水・制菌・難燃加工が施されているので、汚れてもサッと拭くだけで通常のお手入れは十分とされています。別売りのドッグケアパッドは洗濯OK、吸汗性・速乾性に優れているので、マットレスと併用することで寝たきりの子でも蒸れを防いで快適に過ごすことが可能です。M、L、LL、3Lの4サイズ展開。

楽天商品ページ

ドッグケアパッドはこちら

GOKUMIN/ペットベッド

日本初の寝具メーカーGOKUMINが開発したペットベッドです。低反発と高反発の2層構造になっており、愛犬の状態や好みに合わせて硬さが選べるようになっています。カバーの表面には防水加工が施されているので粗相してしまっても染み込みにくく、洗濯機で洗えるのでお手入れも簡単です。洗い替えカバーがついているのも嬉しいポイント。ただし枕部分は破壊されやすく、取り外して使用するのがおすすめのようです。通気性については言及されていませんが、悪くないのではないかという口コミが見受けられました。S、Mの2サイズです。

Amazon商品ページ

I DOG&I CAT/低反発シニアコーナーベッド

座面が低反発素材と高反発素材のウレタン2層構造になっており、身体が沈みすぎず身体にかかる圧力を分散してくれます。カバーは手洗いまたは「オシャレ着モード」での洗濯機の使用が可能。本体も水洗いは可能なようですが、乾くのに時間がかかるのと劣化の恐れから推奨されていないので避けた方がよいでしょう。要介護時はカバーの中にペットシーツなどを入れるという使い方がおすすめされています。通気性については言及されていませんが、低反発素材のみではないのでとても悪いというわけではないでしょう。サイズはS、Mの2サイズです。

楽天商品ページ

neDOGko/3Dベッド

「パピー&ハイシニアタイプ」、「成犬タイプ」、「シニアタイプ」の3種類があり、ライフステージに合わせて選ぶことができるベッドです。成犬タイプには体圧分散性に優れたプロファイルウレタンと巻き綿が使用されています。パピー&ハイシニアタイプは立ち上がりをサポートする反発力がある素材が座面に使われており、洗えるウレタン素材なのでシャワーで水洗いが可能です。シニアタイプは立ち上がりやすく通気性の高い3Dファイバー素材が採用され、汚れてしまってもシャワーで洗えるようになっています。M、L、XLの3サイズです。

Amazon商品ページ

愛犬に合ったベッドを用意するために

犬 ベッド

今回ご紹介した商品は一例で、実にたくさんのペットベッドが販売されています。犬は睡眠時間が長いので、寝心地の良いベッドを用意する必要性が高いのはシニア犬に限った話ではありません。快適な寝床を用意して愛犬が気持ちよく眠れるようにしてあげたいですね。

用意したベッドを愛犬が気に入ってくれるかは分からないので、お値段が高いものは購入を戸惑ってしまいますが、周りの飼い主さんやSNSでの体験談、商品のレビューなどを参考に愛犬に合ったベッドを見つけてあげましょう。 

最近では柔らかいマットと硬めのマットを使用した2層構造で、お互いのデメリットをカバーしている商品もたくさんあります。どれがいいのか迷ったときには愛犬の身体の状態を分かってくれているかかりつけ医に相談してみるのも良いかもしれませんね。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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